- 売上高: 102.74億円
- 営業利益: 7.46億円
- 当期純利益: 6.14億円
- 1株当たり当期純利益: 70.94円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 102.74億円 | 100.78億円 | +1.9% |
| 売上原価 | 70.59億円 | - | - |
| 売上総利益 | 30.19億円 | - | - |
| 販管費 | 22.76億円 | - | - |
| 営業利益 | 7.46億円 | 7.42億円 | +0.5% |
| 営業外収益 | 70百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 63百万円 | - | - |
| 経常利益 | 8.25億円 | 7.50億円 | +10.0% |
| 法人税等 | 2.22億円 | - | - |
| 当期純利益 | 6.14億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 5.61億円 | 6.08億円 | -7.7% |
| 包括利益 | 4.49億円 | 9.74億円 | -53.9% |
| 減価償却費 | 1.90億円 | - | - |
| 支払利息 | 6百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 70.94円 | 76.95円 | -7.8% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 70.40円 | 76.36円 | -7.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 157.75億円 | - | - |
| 現金預金 | 40.02億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 64.06億円 | - | - |
| 固定資産 | 107.78億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 78.39億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 8.20億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -5.95億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.5% |
| 粗利益率 | 29.4% |
| 流動比率 | 478.5% |
| 当座比率 | 284.2% |
| 負債資本倍率 | 0.41倍 |
| インタレストカバレッジ | 132.60倍 |
| EBITDAマージン | 9.1% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +2.0% |
| 営業利益前年同期比 | +0.5% |
| 経常利益前年同期比 | +10.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -7.7% |
| 包括利益前年同期比 | -53.9% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 8.75百万株 |
| 自己株式数 | 831千株 |
| 期中平均株式数 | 7.91百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,388.16円 |
| EBITDA | 9.36億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 38.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Fastening | 5百万円 | 11.61億円 |
| FunctionalMaterials | 74百万円 | 44百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 220.00億円 |
| 営業利益予想 | 16.50億円 |
| 経常利益予想 | 16.60億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 11.60億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 146.69円 |
| 1株当たり配当金予想 | 42.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
サンコーテクノ(3435)の2026年度第2四半期累計は、売上高10,274百万円(前年比+2.0%)、営業利益746百万円(+0.5%)と増収・微増益。経常利益は825百万円と営業外損益が下支えした一方、当期純利益は561百万円(-7.7%)と前年同期比で減少。粗利益率は29.4%で安定、営業利益率は7.3%と堅調な水準を維持。インタレストカバレッジは132.6倍と、低利払い(利息5.6百万円)と高い利益創出力により極めて安全域。貸借対照表は総資産26,224百万円、純資産18,901百万円で実質的な自己資本比率は約72.1%(18,901/26,224)と極めて堅固。流動比率478.5%、当座比率284.2%と高流動性を示し、運転資本は12,478百万円と潤沢。デュポン分析では純利益率5.46%、総資産回転率0.392回、レバレッジ1.39倍からROEは2.97%と、収益性と効率性のいずれも保守的で、財務レバレッジは低い。営業CFは820百万円で純利益比1.46倍と利益のキャッシュ化は良好、営業利益に対しても1.10倍とキャッシュ創出力は堅調。EBITDAは936百万円、EBITDAマージン9.1%と、減価償却費190百万円を踏まえたキャッシュ創出の厚みも確認できる。棚卸資産は6,406百万円と大きく、売上原価7,059百万円に対する在庫回転日数は約165日(6,406/7,059×182日)とやや長めで、需要変動時の在庫リスクは注視点。財務CFは▲595百万円と資本政策・債務返済の影響が示唆されるが、内訳の詳細開示が不足。配当は0円(配当性向0%)と記載されているが、開示の欠落の可能性があり、今期方針の判断には追加情報が必要。株式数やBPSの0表示、自己資本比率0.0%表示、現金同等物0円などは不記載項目と解釈し、分析には実質値(総資産・純資産等)を用いている。総じて、事業は小幅成長、利益は横ばい圏、キャッシュフロー品質は良好、財務安全性は極めて高い一方、ROEは2.97%と控えめで資本効率の改善余地がある。短期的には建設需要のモメンタムと価格転嫁の持続が焦点、中期的には在庫・運転資本の最適化や資本配分(配当・投資)方針が価値創造の鍵。データの一部欠落によりFCFや配当の厳密評価には制約がある点は留意が必要である。
ROE分解: ROE=純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ=5.46%×0.392×1.39=約2.97%。純利益率は堅調だが、総資産回転率0.392回(半期ベース想定)と低回転がROEを抑制。レバレッジは1.39倍と低く、財務健全性は高いが資本効率は保守的。
利益率の質: 粗利益率29.4%、営業利益率7.3%(=746/10,274)、経常利益率8.0%(=825/10,274)、純利益率5.46%。営業外収益が営業利益を上回る経常利益を支え、税負担(推定実効税率約26.9%=222/825)で純利益が圧縮。価格転嫁・製品ミックスは概ね維持されているとみられる。
営業レバレッジ: 売上+2.0%に対し営業利益+0.5%と、短期的には固定費吸収の寄与が限定的。EBITDAマージン9.1%と減価償却費(190百万円)の負担は適正。追加の売上成長が出れば営業レバレッジの発現余地はあるが、現状は横ばい圏。
売上持続可能性: 売上高は10,274百万円で前年比+2.0%。建設関連需要の底堅さを反映した小幅成長。棚卸資産の積み上がり水準(在庫日数約165日)は、下期の出荷計画が順調なら追い風だが、需要鈍化時は重荷となる可能性。
利益の質: 営業利益+0.5%と伸びは限定的。原材料や物流コストの変動に対する価格転嫁は概ね機能しているが、固定費効率の改善余地が残る。営業外はプラス寄与(経常>営業)。税負担で最終利益は減益となり、前年の一過性要因の反動も示唆。
見通し: 下期の需要(建築・土木向けアンカー等)と在庫消化が鍵。価格維持とコストコントロールができれば通期は安定的推移が見込まれる一方、鋼材価格の再上昇や住宅着工の鈍化は下振れリスク。中期では製品ミックス高度化と海外・非住宅分野の開拓が成長ドライバー。
流動性: 流動比率478.5%、当座比率284.2%と極めて強固。運転資本12,478百万円で短期支払余力は十分。現金等の残高は未開示(0表示は不記載)。
支払能力: 負債資本倍率0.41倍(負債7,809百万円/純資産18,901百万円)でレバレッジは低い。インタレストカバレッジ132.6倍と利払い能力は極めて高い。実質自己資本比率は約72.1%。
資本構成: 総資産26,224百万円、純資産18,901百万円。保守的なバランスシートで外部調達依存は低い。資本効率(ROE 2.97%)は控えめで、余剰資本の活用(投資・株主還元)余地は存在。
利益の質: 営業CF820百万円は純利益561百万円の1.46倍、営業利益746百万円の1.10倍と、利益のキャッシュ化は良好。EBITDA936百万円に対して営業CF比率は0.88倍で、減価償却の非現金性がキャッシュ創出に反映。
FCF分析: 投資CFは0円表示だが不記載の可能性が高く、厳密なFCF(営業CF−投資支出)の算定は不可。提示の『フリーキャッシュフロー0円』は未開示起因と解釈し、定量評価は控える。
運転資本: 棚卸資産6,406百万円と高水準。在庫回転日数は約165日とやや長く、下期の出荷進捗と在庫圧縮の進展が営業CFの鍵。売上債権・買入債務の明細は未開示のため詳細な回転分析は不可。
配当性向評価: 配当0円・配当性向0.0%と記載されるが、開示欠落の可能性があり今期方針の断定は不可。EPSは70.94円であり、理論上は配当原資余力は存在。
FCFカバレッジ: 投資CF未開示のためFCFカバレッジの実質評価はできず、『0.00倍』は参考値に留まる。営業CF水準(820百万円)からは配当持続性は原理的には担保可能と見られるが、設備投資計画次第。
配当方針見通し: 財務健全性が高く、今後の資本配分(成長投資/自己株/配当)の再確認が期待論点。中期での安定配当方針が示されれば資本効率改善に寄与。
ビジネスリスク:
- 建設需要(住宅着工・非住宅投資・公共投資)の循環変動
- 鋼材等原材料価格の上昇と価格転嫁遅延
- 在庫水準高止まりに伴う陳腐化・評価損リスク
- 競合他社との価格競争激化による粗利率圧迫
- 災害・サプライチェーン混乱による供給遅延
- 労務費・物流費上昇による固定費負担増
財務リスク:
- 運転資本の増加による営業CFの変動性
- 為替変動(輸入比率がある場合)の仕入コスト影響
- 投資CF開示不足によるFCF把握の不確実性
- 金利上昇局面での資金調達コスト上昇(現状影響は小)
主な懸念事項:
- 在庫回転日数約165日の改善ペース
- 通期に向けた価格維持と粗利率の確保
- 配当・自己株等の資本配分方針の不透明感
- 投資CF・設備投資計画の定量開示不足
重要ポイント:
- 増収・微増益、純利益は税負担等で減益だがキャッシュ創出は堅調
- 財務安全性は極めて高く、低レバレッジで安定性が強み
- ROE 2.97%と資本効率は控えめで改善余地あり
- 在庫水準高めで下期の出荷/回転改善が重要
- 資本配分(配当・投資)の方針明確化が評価のカタリスト
注視すべき指標:
- 粗利益率(目安:29%台の維持/改善)
- 在庫回転日数(165日からの短縮)
- 営業CF/純利益比(1.0倍超の維持)
- 総資産回転率(0.392回からの改善)
- 設備投資額と投資CF(FCF確定のため)
- 配当方針・自己株取得の有無
- 鋼材価格動向と価格転嫁スピード
セクター内ポジション:
国内建設・ファスナー関連の中では、財務体質は上位の健全性、利益率は中位、成長率は小幅、資本効率は低位~中位。守りの強さを備えたディフェンシブ寄りのポジショニング。
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