- 売上高: 340.89億円
- 営業利益: -31百万円
- 当期純利益: 2.94億円
- 1株当たり当期純利益: 44.94円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 340.89億円 | 366.06億円 | -6.9% |
| 売上原価 | 316.93億円 | - | - |
| 売上総利益 | 49.13億円 | - | - |
| 販管費 | 46.91億円 | - | - |
| 営業利益 | -31百万円 | 2.22億円 | -114.0% |
| 営業外収益 | 4.51億円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.87億円 | - | - |
| 経常利益 | 2.38億円 | 4.86億円 | -51.0% |
| 法人税等 | 73百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 2.94億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 4.31億円 | 3.17億円 | +36.0% |
| 包括利益 | -5.10億円 | 22.08億円 | -123.1% |
| 減価償却費 | 16.61億円 | - | - |
| 支払利息 | 1.69億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 44.94円 | 33.17円 | +35.5% |
| 1株当たり配当金 | 20.00円 | 20.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 388.29億円 | - | - |
| 現金預金 | 102.47億円 | - | - |
| 売掛金 | 138.43億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 25.84億円 | - | - |
| 固定資産 | 289.43億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 29.30億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -19.59億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 3,625.83円 |
| 純利益率 | 1.3% |
| 粗利益率 | 14.4% |
| 流動比率 | 156.3% |
| 当座比率 | 145.9% |
| 負債資本倍率 | 0.88倍 |
| インタレストカバレッジ | -0.18倍 |
| EBITDAマージン | 4.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -6.9% |
| 営業利益前年同期比 | -72.0% |
| 経常利益前年同期比 | -51.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +35.7% |
| 包括利益前年同期比 | -45.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 10.20百万株 |
| 自己株式数 | 589千株 |
| 期中平均株式数 | 9.60百万株 |
| 1株当たり純資産 | 3,704.73円 |
| EBITDA | 16.30億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 20.00円 |
| 期末配当 | 28.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 700.00億円 |
| 営業利益予想 | 15.00億円 |
| 経常利益予想 | 14.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 9.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 93.80円 |
| 1株当たり配当金予想 | 30.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社アルファ(34340)の2026年度第2四半期(連結・JGAAP)は、売上高340.9億円で前年同期比-6.9%と減収となり、粗利率は14.4%にとどまりました。営業利益は-0.3億円と赤字転落しつつも、経常利益は2.38億円、当期純利益は4.31億円(前年比+35.7%)を確保しており、営業外での下支えが確認されます。EPSは44.94円です。デュポン分解によるROEは1.21%(純利益率1.26%×総資産回転率0.494×財務レバレッジ1.94倍)で、低水準ながらプラスを維持しています。営業段階の赤字にもかかわらず営業CFは29.3億円と潤沢で、営業CF/純利益は6.8倍と高いキャッシュコンバージョンを示しました。これは減価償却費16.61億円の非現金費用と、運転資本の好転(推測)が寄与した可能性があります。流動資産は388.29億円、流動負債は248.46億円で流動比率156.3%、当座比率145.9%と短期流動性は堅調です。総資産689.45億円、純資産356.07億円から算出される自己資本比率はおおむね51.6%と見られ、負債資本倍率0.88倍と財務の安定性は相応に確保されています。EBITDAは16.30億円(マージン4.8%)で、固定費比率の相対的高さが示唆され、売上減少に対して営業利益が大幅に悪化しており営業レバレッジの高さが懸念材料です。支払利息は1.69億円で、営業段階の赤字によりインタレストカバレッジは-0.2倍と脆弱ですが、経常利益は黒字で利払い余力は営業外収益等に依存しているとみられます。法人税等は0.73億円で、当期純利益との関係から概算の実効税率は低水準(約14〜15%推定)にとどまっています。棚卸資産は25.84億円と売上規模に対して軽く、在庫圧力は限定的に見えます。投資CFや現金同等物、配当関連の一部科目は不記載(ゼロ表示)のため、フリーキャッシュフローやネットキャッシュ/ネットデットの精緻な把握は困難です。総じて、収益面は売上減と固定費負担から軟化する一方、キャッシュ創出力と流動性・自己資本の厚みが下支えし、財務体質は堅調というコントラストが特徴です。今後は売上の下げ止まりと粗利率の回復、営業外依存からの脱却(本業利益の黒字化)が収益の質の改善に不可欠です。投資CF・配当方針の開示充実とともに、固定費コントロールと価格転嫁/ミックス改善の進度が注目点です。
- ROE分解: 純利益率1.26% × 総資産回転率0.494回 × 財務レバレッジ1.94倍 = ROE 1.21%。純利益率は営業赤字を営業外益で補った結果の低水準な黒字で、持続可能性には課題。
- 利益率の質: 粗利率14.4%、営業利益率-0.09%(= -0.31/340.89)、経常利益率0.70%、純利益率1.26%。営業段階の赤字は価格転嫁不足/固定費負担/数量減のいずれかの影響が示唆され、営業外収益への依存度が高い構図。
- EBITDA/売上は4.8%で、減価償却費16.61億円によりキャッシュ創出面は一定の下支え。もっとも、営業赤字が示す通り固定費吸収不足が続いており、限界利益率の低下が推測されます。
- 営業レバレッジ: 売上-6.9%に対し営業利益が大幅悪化(-72% YoY)で、固定費比率が相対的に高い。売上のボラティリティがEBIT/ROEに与える影響が大きい局面。
- 金利負担: 支払利息1.69億円、営業赤字によりインタレストカバレッジは-0.2倍。経常黒字により利払いは賄えているが、本業黒字化が必要。
- 売上持続可能性: 上期ベースで-6.9%と減速。顧客需要の鈍化、価格競争、製品ミックス悪化のいずれかが示唆されるため、下期の受注動向と在庫水準の推移が重要。棚卸資産25.84億円は相対的に軽量で在庫調整の負荷は限定的。
- 利益の質: 営業赤字の一方で純利益は黒字確保。営業外に依存した利益構成のため、持続可能性は本業の回復次第。粗利率改善(価格/コストの是正)と固定費削減が鍵。
- 見通し: EBITDA黒字と高い営業CFは改善余地を示すが、トップラインの下げ止まりが前提。短期はコスト最適化と案件採算の見直し、中期は製品ミックス高度化・値上げ浸透によるマージン回復が必要。
- 流動性: 流動資産388.29億円、流動負債248.46億円で流動比率156.3%、当座比率145.9%。運転資本は139.83億円と十分なクッション。
- 支払能力: 総資産689.45億円、純資産356.07億円から算出される自己資本比率は約51.6%。負債資本倍率0.88倍とレバレッジは適度。支払利息1.69億円に対し営業赤字でカバレッジは弱いが、経常黒字が当面の利払い余力を補完。
- 資本構成: 負債合計314.09億円、純資産356.07億円。固定費削減と営業黒字化により、金利上昇局面でも耐性を高めたい。現金・投資CF・有利子負債内訳は不記載のためネットデットは把握不可。
- 利益の質: 営業CF29.30億円に対し当期純利益4.31億円で、営業CF/純利益は6.8倍と高水準。減価償却費16.61億円の非現金性と運転資本の改善(推定)が寄与。
- FCF分析: 投資CFの詳細が不記載(ゼロ表示)のため、FCFの厳密な算定は不可。概念的には営業CFの範囲内で投資・株主還元を賄える余地はあるが、実際の設備投資額/買収支出次第で評価は変動。
- 運転資本: 運転資本は139.83億円。棚卸資産25.84億円は売上規模に対し軽く、在庫回転の健全性が示唆される一方、売掛/買掛の詳細が不明でキャッシュ創出の持続性は判定保留。
- 配当性向評価: 配当・配当性向が不記載(ゼロ表示)のため、現時点で実績ベースの評価は不可。EPSは44.94円であるものの、営業赤字や営業外依存を踏まえると安定配当の持続性は本業回復が前提。
- FCFカバレッジ: 投資CFが不記載のためFCF算定不可。営業CFは29.3億円と厚く、理論上は配当原資を確保し得るが、設備投資需要の大小により余剰は変動。
- 配当方針見通し: 財務体質は堅め(自己資本比率約52%)で株主還元余力はあるが、まずは営業黒字化の確度を高めてからのバランス型還元が望ましいと推察。会社方針の開示を要確認。
ビジネスリスク:
- 需要減速や価格競争による売上の継続的下押し
- 固定費比率の相対的高さに伴う営業レバレッジの負の作用
- 原材料・エネルギーコスト高止まりによる粗利率圧迫
- 製品ミックス悪化・値上げ浸透遅れ
- 特定顧客/市場への依存度上昇によるボラティリティ
財務リスク:
- 営業赤字継続時の利払いカバレッジ低下
- 金利上昇局面での金融費用増加リスク
- 投資CF・現金残高不開示に伴うネットデット不確実性
- 為替や評価損益に依存した経常利益の変動
主な懸念事項:
- 営業外への依存を脱し本業黒字化ができるか
- 粗利率の底打ちと価格転嫁の進捗
- 下期の受注・在庫・稼働のトレンド
重要ポイント:
- 売上-6.9%で営業赤字だが、経常・最終は黒字を確保
- 営業CF29.3億円・EBITDA16.3億円でキャッシュ創出は堅調
- 流動比率156%・自己資本比率約52%と財務は健全
- 固定費負担が重く営業レバレッジが高い
- 投資CF・配当情報が不記載のためFCF/還元余力の精緻評価は未確定
注視すべき指標:
- 粗利率と営業利益率の四半期推移
- 受注高/バックログ(開示があれば)と出荷のモメンタム
- 価格転嫁・製品ミックス改善の定量指標
- 運転資本(特に売掛/買掛・在庫)の回転
- 有利子負債・支払利息の動向とカバレッジ
セクター内ポジション:
同業対比では、財務体質(流動性・自己資本)と営業CFの強さが相対優位である一方、売上減速下の営業赤字と金利負担に対する耐性は課題。中位の財務健全性とやや弱い収益力の組み合わせと位置付け。
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