- 売上高: 283.11億円
- 営業利益: 65.18億円
- 当期純利益: 38.23億円
- 1株当たり当期純利益: 74.46円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 283.11億円 | 258.63億円 | +9.5% |
| 売上原価 | 164.98億円 | - | - |
| 売上総利益 | 93.65億円 | - | - |
| 販管費 | 39.81億円 | - | - |
| 営業利益 | 65.18億円 | 53.83億円 | +21.1% |
| 営業外収益 | 1.61億円 | - | - |
| 営業外費用 | 23百万円 | - | - |
| 経常利益 | 67.56億円 | 55.20億円 | +22.4% |
| 法人税等 | 16.94億円 | - | - |
| 当期純利益 | 38.23億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 44.27億円 | 35.56億円 | +24.5% |
| 包括利益 | 46.99億円 | 48.57億円 | -3.3% |
| 減価償却費 | 15.21億円 | - | - |
| 支払利息 | 9百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 74.46円 | 59.83円 | +24.5% |
| 1株当たり配当金 | 30.00円 | 30.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 399.60億円 | - | - |
| 現金預金 | 144.83億円 | - | - |
| 売掛金 | 147.76億円 | - | - |
| 固定資産 | 417.23億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 374.49億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 26.96億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -25.46億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 15.6% |
| 粗利益率 | 33.1% |
| 流動比率 | 295.9% |
| 当座比率 | 295.9% |
| 負債資本倍率 | 0.23倍 |
| インタレストカバレッジ | 724.22倍 |
| EBITDAマージン | 28.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.5% |
| 営業利益前年同期比 | +21.1% |
| 経常利益前年同期比 | +22.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +24.5% |
| 包括利益前年同期比 | -3.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 61.20百万株 |
| 自己株式数 | 1.73百万株 |
| 期中平均株式数 | 59.46百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,143.61円 |
| EBITDA | 80.39億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 30.00円 |
| 期末配当 | 38.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 570.00億円 |
| 営業利益予想 | 130.00億円 |
| 経常利益予想 | 130.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 83.30億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 140.08円 |
| 1株当たり配当金予想 | 33.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
トーカロ(3433)の2026年度第2四半期(連結、JGAAP)は、売上高28,311百万円(前年同期比+9.5%)、営業利益6,518百万円(+21.1%)、経常利益6,756百万円、当期純利益4,427百万円(+24.5%)とトップライン拡大を上回る増益で、収益性の改善が鮮明です。粗利率は33.1%と良好で、営業利益率は23.0%(=6,518/28,311)と高水準、EBITDAマージンも28.4%(EBITDA 8,039百万円)を確保しています。デュポン分析では、純利益率15.64%、総資産回転率0.336回、財務レバレッジ1.24倍からROEは6.51%で、収益率ドライバーの寄与が相対的に大きい一方、資産効率は半期ベース表示の影響もあり控えめです。資本構成は保守的で、負債資本倍率0.23倍、自己資本比率は総資産84,343百万円に対し純資産68,009百万円と厚く、レバレッジを抑えた健全なバランスシートです。流動比率295.9%、当座比率295.9%と短期流動性は非常に厚く、運転資本は26,454百万円と余力があります。インタレストカバレッジは724.2倍(営業利益/支払利息の近似)と極めて高く、金利上昇耐性も高いと評価できます。営業キャッシュフローは2,696百万円で、純利益に対する営業CF/純利益比率は0.61と、利益に比べてキャッシュ創出は抑制的でした。これは半期特有の入出金タイミングや運転資本の増加(売上成長局面での売掛増など)による一時的要因の可能性があります。投資CF、現金等、一部の勘定は0表記(未開示扱い)であり、フリーキャッシュフローは評価に限界がある点を前提に、営業キャッシュ創出のトレンドを重視すべき局面です。税負担は法人税等1,694百万円が計上されており、税引前からのキャッシュアウトは発生しています。EPSは74.46円と伸長しており、利益成長の質は営業段階の改善が牽引しています。営業外では、経常利益が営業利益を上回っており、金融収支や持分法等の寄与がプラスである点も確認できます。総じて、同社は高い利益率と堅固な財務体質を背景に、トップライン拡大を確実に利益へ転化しています。一方で、半期時点の総資産回転率と営業CF/純利益比0.61は、資産効率とキャッシュ化のモニタリングを要するサインです。需要動向や設備稼働の強さが継続するか、ならびに下期の運転資本反転によるキャッシュ回収が進むかが注視点です。配当や自己株式等の株主還元情報は本データでは未開示で、方針評価には追加開示が必要です。データに0表記のある科目は未開示項目として取り扱い、実際のゼロ値を意味しない点に留意しています。従って、キャッシュ水準や投資キャッシュフローに基づく詳細なFCF分析・ネットキャッシュ評価には制約があります。全体として、収益性の改善と財務健全性は強みであり、現金創出の持続性と資産効率の改善が次の評価ポイントとなります。
デュポン分解に基づくROEは6.51%(=純利益率15.64% × 総資産回転率0.336 × 財務レバレッジ1.24)。利益率要因がROEの主因で、レバレッジ寄与は限定的、資産回転は半期ベースのため低めに見えます。営業利益率は23.0%と高水準で、粗利率33.1%から販管費吸収が進み、営業レバレッジが機能しています。EBITDAマージン28.4%に対し営業利益率23.0%で、減価償却費1,521百万円の資本集約度は適度。経常利益は6,756百万円で、営業外収支の純寄与は約+238百万円と利益押し上げ。純利益率15.64%は税負担・非営業項目を織り込みつつも高位で、価格転嫁や製品ミックス改善の効果が示唆されます。営業レバレッジの観点では、売上+9.5%に対して営業利益+21.1%と増益弾性が確認でき、固定費の相対的希釈が進行。期中のインタレストカバレッジ724.2倍は、金融費用の希薄化による純利益率下支え要因です。総じて、利益の質は営業段階の改善に支えられ、一次性の比重は小さいとみられますが、下期にかけた需要弾力と稼働率の維持が鍵になります。
売上は+9.5%と堅調な拡大。営業利益は+21.1%で、コスト効率改善により売上成長を上回るペースで増益。純利益は+24.5%でEPS 74.46円まで伸長。持続可能性の観点では、(1)高い粗利率維持、(2)販管費の伸び抑制、(3)営業外収支の安定が前提となります。利益の質は、EBITDAの伸長(8,039百万円)と営業利益率の高水準が裏付け。半期の総資産回転率0.336回は季節性や資産増(能力増強・運転資本)により一時的に低めに出る可能性があり、通期での回復を見極めたい。見通し面では、需要継続と価格・ミックスの維持が実現すれば、営業レバレッジにより通期の利益成長が相対的に上振れやすい局面。営業CF/純利益が0.61と利益のキャッシュ化がやや遅れているため、下期の回収進展が成長の実効性を左右します。投資CFや設備投資情報は未開示のため、供給能力拡張の持続性評価には制約があります。
流動性は流動比率295.9%、当座比率295.9%と非常に厚く、短期債務への耐性が高い。運転資本は26,454百万円で、売上拡大局面での運転資本需要を十分に賄える水準。支払能力は、負債資本倍率0.23倍、総資産84,343百万円に対し純資産68,009百万円と自己資本が厚く、デフォルトリスクは低位。インタレストカバレッジ724.2倍で金利上昇や金融環境悪化に対するバッファが大きい。財務レバレッジ1.24倍は保守的で、さらなる成長投資余力を示唆。一方で、現金・有利子負債など詳細は未開示(0表記)であるため、ネットキャッシュ/ネットデットの精緻評価は不可。
営業CFは2,696百万円で、純利益4,427百万円に対する営業CF/純利益比率は0.61。利益に対してキャッシュ創出はやや弱く、運転資本の増加(売上成長伴う売掛増等)や税支払いタイミングが影響した可能性。EBITDAに対する営業CF比は約0.34(=2,696/8,039)で、減価償却の非資金性負担はキャッシュに転化し切れていません。投資CF、現金等は未開示(0表記)で、フリーキャッシュフローは算定不可とします。運転資本は26,454百万円と厚く、下期に回収が進めば営業CF改善の余地。今後は、売上債権回転期間、前受金/未払金の動向、設備投資と減価償却のギャップ(CapEx/D&A)を注視し、利益のキャッシュ化の持続性を検証する必要があります。
配当情報(年間配当、配当性向、FCFカバレッジ)は未開示(0表記)であり、現時点で定量的評価はできません。一般論としては、(1)利益成長(EPS 74.46円)、(2)低レバレッジ(負債資本倍率0.23倍)、(3)高い金利耐性(インタレストカバレッジ724倍)が将来の株主還元余力を示唆しますが、実際の配当方針・投資計画・キャッシュ実力(FCF)次第です。今後は、通期ガイダンス、資本配分方針、CapEx計画、自己株式取得の有無、FCF推移の開示を待って評価更新が必要です。
ビジネスリスク:
- 需要循環の変動に伴う稼働率・売上のブレ(売上+9.5%の継続性不確実性)
- 価格転嫁・製品ミックスの変化による粗利率・営業利益率の変動リスク
- 供給制約・設備稼働障害がもたらす増減産の弾力性低下
- 為替や原材料価格の変動によるコスト吸収リスク
- 顧客産業の投資サイクル鈍化による受注減
財務リスク:
- 営業CF/純利益比0.61とキャッシュ化の遅れが続く場合の資金効率低下
- 投資CF未開示により大型投資・M&A発生時の資金需要把握が困難
- 資産効率(総資産回転率0.336回)の改善遅延によるROEの伸び悩み
- 金利上昇時の資本コスト上昇(ただし現状はインタレストカバレッジが高く耐性大)
主な懸念事項:
- 下期における運転資本の回収進展と営業CFの回復
- 営業レバレッジ効果の持続性(販管費コントロールの継続)
- 通期ベースでの資産回転率の改善トレンド確認
- 配当・自社株等の株主還元方針の明確化
重要ポイント:
- 売上+9.5%に対し営業利益+21.1%で、営業レバレッジが効いた収益性改善
- 営業利益率23.0%、EBITDAマージン28.4%と高収益体質を維持
- ROE 6.51%は利益率主導で、レバレッジは保守的(1.24倍)
- 流動比率295.9%、負債資本倍率0.23倍と財務健全性は強固
- 営業CF/純利益0.61とキャッシュ化が課題、下期の改善が焦点
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益比(目安: 1.0前後への回帰)
- 総資産回転率(通期での0.5回超への改善余地の有無)
- 営業利益率および粗利率のトレンド維持
- CapEx/D&A(投資CF開示後の確認)
- 受注・稼働率指標(売上持続性の先行指標)
セクター内ポジション:
国内の高付加価値加工・表面処理系同業と比べ、営業利益率・インタレストカバレッジ・財務安全性は上位水準。一方、ROEは保守的資本構成と半期時点の資産回転率の低さから見劣りも、通期での資産効率改善余地は残る。
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