- 売上高: 236.03億円
- 営業利益: 7.77億円
- 当期純利益: -10.13億円
- 1株当たり当期純利益: 60.28円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 236.03億円 | 222.79億円 | +5.9% |
| 売上原価 | 211.27億円 | - | - |
| 売上総利益 | 11.51億円 | - | - |
| 販管費 | 15.80億円 | - | - |
| 営業利益 | 7.77億円 | -4.29億円 | +281.1% |
| 営業外収益 | 44百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 2.75億円 | - | - |
| 経常利益 | 4.21億円 | -6.60億円 | +163.8% |
| 法人税等 | 33百万円 | - | - |
| 当期純利益 | -10.13億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 6.91億円 | -10.15億円 | +168.1% |
| 包括利益 | -10.09億円 | 8.68億円 | -216.2% |
| 減価償却費 | 23.51億円 | - | - |
| 支払利息 | 2.12億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 60.28円 | -88.59円 | +168.0% |
| 1株当たり配当金 | 2.00円 | 2.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 253.80億円 | - | - |
| 現金預金 | 65.65億円 | - | - |
| 売掛金 | 121.54億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 5.20億円 | - | - |
| 固定資産 | 303.43億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 19.61億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 6.44億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 2.9% |
| 粗利益率 | 4.9% |
| 流動比率 | 101.9% |
| 当座比率 | 99.9% |
| 負債資本倍率 | 1.95倍 |
| インタレストカバレッジ | 3.67倍 |
| EBITDAマージン | 13.3% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +5.9% |
| 包括利益前年同期比 | +11.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.86百万株 |
| 自己株式数 | 377千株 |
| 期中平均株式数 | 11.47百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,613.69円 |
| EBITDA | 31.28億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 2.00円 |
| 期末配当 | 2.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 490.00億円 |
| 営業利益予想 | 15.00億円 |
| 経常利益予想 | 8.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 8.50億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 74.11円 |
| 1株当たり配当金予想 | 2.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のJ-MAXは、売上高23,603百万円(前年同期比+5.9%)と増収ながら、営業利益は777百万円で横ばい、純利益も691百万円で横ばいと、利益面は伸び悩みました。粗利益率は4.9%と薄く、価格転嫁・製品ミックス・原材料コストのいずれかに圧力があるとみられます。営業利益率は概算で3.3%(777/23,603)と低位で、コスト構造の柔軟性は限定的です。一方でEBITDAは3,128百万円、EBITDAマージン13.3%と、減価償却費2,351百万円の負担を除けばキャッシュ創出力は相対的に良好です。営業CFは1,961百万円で純利益の2.84倍を確保し、利益のキャッシュ化は健全です。総資産56,356百万円、純資産18,525百万円から算出される財務レバレッジは3.04倍、総資産回転率0.419回、純利益率2.93%のデュポン分解によりROEは3.73%と低水準です。流動比率101.9%、当座比率99.9%で短期流動性はかろうじて1倍を上回る水準に留まります。負債資本倍率1.95倍、インタレストカバレッジ3.7倍と、レバレッジ・金利負担は管理可能な範囲ながら余裕は大きくありません。投資CF・現金残高等の一部キャッシュ関連データは未開示(0表記)であるため、正確なフリーキャッシュフローや手元流動性の水準評価には限界があります。経常利益421百万円に対し純利益691百万円と、特別損益・持分法・税効果等の影響が示唆されます(実効税率0.0%の表示)。棚卸資産は520百万円と売上規模対比で軽量であり、受注生産・工事進行等のビジネス特性の可能性があります。営業レバレッジは高くはなく、売上増に対する利益の伸びが限定的で、コストの固定化または価格競争の影響が示唆されます。配当実績は未開示(年間配当0円表記、配当性向0.0%)のため、方針の評価は限定的です。全体として、売上の伸長に対しマージンが薄く、ROEも3.73%に留まる一方、営業CFは純利益を十分に上回るなどキャッシュ創出の質は良好です。今後は粗利率・営業利益率の改善、金利負担の軽減、運転資本の効率化がROE・健全性改善のカギとなります。
ROEは3.73%で、純利益率2.93% × 総資産回転率0.419回 × 財務レバレッジ3.04倍の積に整合します。純利益率2.93%は低位で、原価・販管費・金利負担のいずれも改善余地があります。粗利益率は4.9%と薄く、価格転嫁力や製品・顧客ミックスに課題がある可能性が高い一方、EBITDAマージン13.3%は、償却負担が大きいことを示しています。営業利益率は約3.3%で、原価に対する販管費のコントロール余地が示唆されます。インタレストカバレッジ3.7倍と金利負担が利益を圧迫しており、資本コスト対比の収益性改善が必要です。営業レバレッジの観点では、売上+5.9%に対し営業利益が横ばいで、限界利益率の低下または固定費増が示唆されます。税負担は実効税率0.0%と表示され、税効果・特別要因の影響が含まれる可能性があります。総じて、ROE改善は(1)粗利率のテイクレート改善、(2)販管費効率化、(3)金利負担の軽減、(4)資産回転の向上の4点が主要ドライバーです。
売上高は+5.9%と堅調で、既存顧客の増勢または価格効果が寄与したとみられます。他方で営業利益・純利益はいずれも前年同期比横ばいで、マージン悪化が増収効果を相殺しました。粗利率4.9%は、原材料コスト高や価格競争、為替コストの転嫁不足の可能性を示します。EBITDAの水準からは設備利用やプロジェクト進捗によるキャッシュ創出は確保されていますが、償却負担が利益計上を抑制しています。受注・バックログの情報は未開示で、成長持続性の評価には限界があります。今後の見通しは、原価の安定、販売価格改定、ミックス改善、稼働率上昇が鍵です。短期的には金利負担と薄利構造が利益成長のボトルネックで、構造的な収益性改善施策(高付加価値比率の引き上げ、工程自動化による原価低減)が必要です。
流動比率101.9%、当座比率99.9%と、短期債務の返済余力はギリギリ1倍水準で、運転資本管理の厳格化が求められます。運転資本は485百万円と小さく、キャッシュ変動に敏感です。総資産56,356百万円、負債36,115百万円、純資産18,525百万円から、負債資本倍率1.95倍とレバレッジはやや高めです。財務レバレッジ3.04倍はROE押し上げ要因である一方、金利上昇局面では利益に下押し圧力となります。インタレストカバレッジ3.7倍は足元で支払利息212百万円を賄えるものの、営業利益の低迷時にはカバレッジが低下しやすい水準です。自己資本比率は未開示(0表記)ですが、純資産・総資産からは約33%相当の実質自己資本構成が示唆されます(参考値)。資本構成の安定化には、利益剰余金の積み上げと有利子負債の最適化が有効です。
営業CFは1,961百万円で純利益691百万円の2.84倍と、利益のキャッシュ化が良好です。EBITDA3,128百万円に対して営業CFがそれなりに追随しており、運転資本のコントロールが奏功した可能性があります。投資CF・フリーCFは未開示(0表記)のため、実際のFCF水準は評価不能です。減価償却費2,351百万円は会計上の非現金費用であり、営業CFの底上げ要因です。運転資本は485百万円、棚卸資産は520百万円と軽量で、売上変動に対するキャッシュ収支の感応度は高いと見られます。総じて、利益の質は「現金創出に裏打ちされた良好」だが、「投資キャッシュフロー未開示により持続性評価は留保」という位置づけです。
年間配当・配当性向は0表記で未開示のため、定量的な持続可能性評価は限定的です。EPSは60.28円で、理論上は内部資金から配当原資を捻出可能な収益水準ですが、FCF・手元資金・将来投資計画が不明であるため、確度の高い判断はできません。営業CFは強い一方、投資CF情報が欠落しており、FCFカバレッジ(0.00倍表記)は参考になりません。一般論として、レバレッジ1.95倍、インタレストカバレッジ3.7倍の下では、安定配当を継続するには利益水準と金利感応度の管理が重要です。現段階では、配当は「方針不明・情報不足」により保守的評価が妥当です。
ビジネスリスク:
- 原材料・エネルギー価格の上昇に伴う粗利率圧迫
- 価格競争・顧客のコストダウン要求によるマージン低下
- 受注変動・稼働率低下による営業レバレッジ悪化
- 特定顧客・業種への集中リスク(情報未開示のため可能性ベース)
- 為替変動による仕入コスト・輸出採算への影響
財務リスク:
- 負債資本倍率1.95倍・インタレストカバレッジ3.7倍に伴う金利上昇感応度
- 流動比率101.9%・当座比率99.9%に見られる短期流動性の脆弱性
- 償却負担大(減価償却費2,351百万円)による利益計上の下押し
- 投資CF・現金残高未開示による流動性把握の不確実性
主な懸念事項:
- 粗利益率4.9%と営業利益率約3.3%の低さ
- 売上+5.9%にもかかわらず営業利益・純利益が横ばい
- ROE3.73%と資本コストを下回る可能性
- 短期指標1倍前後の流動性
- 金利負担(支払利息212百万円)が利益を圧迫
重要ポイント:
- 増収にもかかわらず利益が伸びず、マージン改善が最重要課題
- 営業CF/純利益2.84倍とキャッシュ創出の質は良好
- レバレッジ水準はやや高く、金利環境の変化に注意
- 流動性は下限水準で運転資本管理の厳格化が必要
- ROE3.73%は改善余地大(粗利率・資産回転・金利負担の三方向)
注視すべき指標:
- 粗利益率および価格転嫁進捗
- 営業利益率とインタレストカバレッジの推移
- 営業CF/純利益比率と運転資本回転日数
- 設備投資額(投資CF)と償却費のバランス
- 負債資本倍率と有利子負債の金利条件
セクター内ポジション:
国内製造・金属系同業を想定した相対比較では、マージンとROEは下位~中位、キャッシュ創出(営業CF)は中位、レバレッジはやや高めのポジショニング。価格転嫁力と固定費効率の改善が進めば中位圏への回帰余地。
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