- 売上高: 24.62億円
- 営業利益: 39百万円
- 当期純利益: 14百万円
- 1株当たり当期純利益: 4.08円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 24.62億円 | 23.76億円 | +3.6% |
| 売上原価 | 9.70億円 | - | - |
| 売上総利益 | 14.07億円 | - | - |
| 販管費 | 13.72億円 | - | - |
| 営業利益 | 39百万円 | 35百万円 | +11.4% |
| 営業外収益 | 87百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 91百万円 | - | - |
| 経常利益 | 31百万円 | 31百万円 | +0.0% |
| 法人税等 | 14百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 14百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 14百万円 | 13百万円 | +7.7% |
| 包括利益 | 18百万円 | 13百万円 | +38.5% |
| 減価償却費 | 64百万円 | - | - |
| 支払利息 | 23百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 4.08円 | 3.68円 | +10.9% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 7.05億円 | - | - |
| 現金預金 | 3.65億円 | - | - |
| 売掛金 | 1.80億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 25百万円 | - | - |
| 固定資産 | 20.94億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 57百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -74百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.6% |
| 粗利益率 | 57.1% |
| 流動比率 | 89.8% |
| 当座比率 | 86.6% |
| 負債資本倍率 | 11.18倍 |
| インタレストカバレッジ | 1.67倍 |
| EBITDAマージン | 4.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +3.6% |
| 営業利益前年同期比 | +13.1% |
| 経常利益前年同期比 | +0.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +9.3% |
| 包括利益前年同期比 | +34.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.43百万株 |
| 自己株式数 | 79株 |
| 期中平均株式数 | 3.42百万株 |
| 1株当たり純資産 | 66.72円 |
| EBITDA | 1.03億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 2.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AgricultureAndLivestockSection | 68万円 | -15百万円 |
| ManufactureAndWholesaleSection | 1.63億円 | 2百万円 |
| RestaurantAndRetailSection | 21.97億円 | 60百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 51.39億円 |
| 営業利益予想 | 1.49億円 |
| 経常利益予想 | 1.31億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 1.23億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 35.79円 |
| 1株当たり配当金予想 | 3.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社フジタコーポレーション(3370)の2026年度第2四半期は、売上高2,462百万円で前年同期比+3.6%の増収、営業利益39百万円で+13.1%と増益を確保しました。売上総利益率は57.1%と高水準を維持する一方、営業利益率は1.6%と薄利構造で、販管費の圧力を受けやすい収益構造がうかがえます。純利益は14百万円(+9.3%)で、純利益率0.57%と低いながらも黒字を確保しています。デュポン分析では、総資産回転率0.880回、財務レバレッジ12.21倍、純利益率0.57%から計算ROEは6.11%で、低い利益率を高いレバレッジと資産回転で補っている構図です。営業CFは57百万円で、純利益14百万円の4.10倍と利益のキャッシュ化は良好です。EBITDAは103百万円、EBITDAマージンは4.2%と、減価償却費64百万円を含む固定費負担を考慮してもキャッシュ創出力は一定水準を維持しています。インタレストカバレッジは1.7倍と低位で、金利負担に対する耐性は限定的です。流動比率89.8%、当座比率86.6%と短期流動性はややタイトで、運転資本は▲80百万円とマイナスであるため、運転資金の回転管理が重要なテーマです。負債資本倍率は11.18倍と高く、レバレッジ依存の資本構成がROEの源泉となる一方、金利上昇や資金繰りの変動に対する脆弱性も示唆します。通期配当は0円で無配継続、配当性向0.0%、FCFカバレッジ0.00倍と、内部留保と財務健全性の確保を優先した資本配分です。営業レベルの改善(営業利益+13.1%)は確認できるものの、営業利益率1.6%とインタレストカバレッジ1.7倍の組み合わせは、コスト上振れや売上鈍化に対して余裕が大きくないことを示します。純資産229百万円に対する総資産2,797百万円と、自己資本比率は開示上0.0%(未記載扱い)ながら、実質的には低水準であることが示唆されます。財務CFは▲74百万円とネットで資金流出であり、返済優位の資金繰り運営がうかがえます。足元の増収増益と強いキャッシュ化(OCF/純利益4.10倍)はポジティブですが、薄利・高レバレッジ・低カバレッジという定量面の制約が並存します。今後は、売上の同店成長・値上げ浸透・ミックス改善により営業利益率の上振れが持続できるか、ならびに金利負担と短期負債圧力に対する耐性強化(運転資本の適正化、借入コストの抑制)が焦点です。なお、本開示には0と表示された未記載項目が存在しており、現金残高や投資CF、発行株式数等の定量確認には制約がある点に留意が必要です。
ROE分解: 純利益率0.57% × 総資産回転率0.880回 × 財務レバレッジ12.21倍 = ROE 6.11%。利益率が極めて薄い中、資産回転と高いレバレッジがROEを押し上げる構造。
利益率の質: 粗利益率57.1%と高水準だが、営業利益率1.6%(= 39百万円 / 2,462百万円)は薄く、販管費比率が高い。EBITDAマージン4.2%から、減価償却負担(64百万円)が営業利益を圧迫。純利益率0.57%と金利・税負担後の収益余地は限定的。
営業レバレッジ: 売上+3.6%に対し営業利益+13.1%と、一定の営業レバレッジが作用。固定費の高止まりを背景に、追加増収が利益に与える弾性はあるが、ベースの利益率が薄いためショック耐性は限定的。インタレストカバレッジ1.7倍は金利上振れ時のマージンスクイーズ懸念を示唆。
売上持続可能性: 既存店ベースの詳細は未記載ながら、+3.6%の増収は価格改定または客数の底堅さを示唆。総資産回転率0.880回は効率に改善余地があるが、回転率が維持されればトップラインの伸長に資産追加を過度に要しない可能性。
利益の質: 営業CF/純利益4.10倍とキャッシュ創出の裏付けは強い。EBITDA103百万円に対し支払利息23百万円で利払い前キャッシュのクッションは限定的だが、キャッシュ化の強さが短期の下振れを緩衝。
見通し: 薄利・高レバレッジの構造下では、継続的な価格・ミックス改善と販管費コントロールが前提。インタレストカバレッジ1.7倍の改善(利息削減またはEBITDA拡大)が成長持続の鍵。投資CFが未記載のため、出店ペースや更新投資の先行は把握困難。
流動性: 流動比率89.8%、当座比率86.6%と90%を下回り、短期負債圧力はやや高い。運転資本は▲80百万円で、仕入/買掛・その他未払の利用度合いが高い可能性。
支払能力: インタレストカバレッジ1.7倍と低位。営業利益39百万円に対し支払利息23百万円と、利払い余力は薄い。経常利益31百万円と純利益14百万円には金利負担の影響が色濃い。
資本構成: 負債合計2,560百万円、純資産229百万円で負債資本倍率11.18倍。財務レバレッジ12.21倍と高水準で、ROEを押し上げる一方で財務リスクを高める。自己資本比率は未記載(0.0%表示)だが、実質的にも低位と推察。
利益の質: 営業CF57百万円は純利益14百万円の4.10倍で、利益のキャッシュ裏付けは良好。減価償却費64百万円がキャッシュ創出を支える一方、運転資本の変動がCFに寄与している可能性。
FCF分析: フリーキャッシュフローは0円(開示値)。投資CFが未記載(0表示)で評価に制約があり、実際の設備投資・更新投資の水準は不明。営業CF単体では利払い・返済の需要を賄うには限定的。
運転資本: 運転資本▲80百万円で、買掛・未払主導の資金調達に依存している可能性。短期のキャッシュ創出には寄与し得るが、反転時のキャッシュアウトや支払条件変更に脆弱。
配当性向評価: 年間配当0円、配当性向0.0%。薄利・高レバレッジ・低カバレッジ環境では妥当な防御的姿勢。
FCFカバレッジ: FCFカバレッジ0.00倍。投資CF未記載のため厳密なFCF余力は評価不能だが、営業CF57百万円と利払い23百万円・財務CF▲74百万円の組み合わせから、内部資金は主に債務対応へ充当。
配当方針見通し: 利益のキャッシュ化は良好だが、財務レバレッジ圧縮と金利負担低減が先行課題。持続的な営業利益率の改善と利払い余力の拡大が見えるまでは、無配または極めて慎重な還元方針が継続する蓋然性。
ビジネスリスク:
- 薄利体質(営業利益率1.6%、純利益率0.57%)によるコスト上振れ感応度の高さ
- 売上伸長の減速時に営業レバレッジが逆回転するリスク
- 人件費・原材料費のインフレによる販管費・原価の上振れ
- 出店・更新投資の集中発生時に利益・CFが毀損するリスク(投資CF未記載で可視性が低い)
財務リスク:
- 高レバレッジ(財務レバレッジ12.21倍、負債資本倍率11.18倍)に伴う金利・再資金調達リスク
- インタレストカバレッジ1.7倍の低さによる利払い耐性の脆弱性
- 流動比率89.8%、運転資本▲80百万円による短期資金繰りリスク
- 担保・コベナンツ条件の厳格化時の柔軟性低下(一般論)
主な懸念事項:
- 営業利益率の持続的な改善が確認できるか
- 利払い負担の低減(借入条件見直し・デレバレッジ)の進捗
- 運転資本の安定化と短期流動性の底上げ
- 投資計画(更新投資・出店)の資金計画とCF整合性
重要ポイント:
- 増収増益かつOCF/純利益4.10倍で利益のキャッシュ裏付けは良好
- 営業利益率1.6%・インタレストカバレッジ1.7倍でショック耐性は限定的
- 高レバレッジ(12.21倍)がROE 6.11%を下支えする一方、財務リスクを増幅
- 短期流動性はややタイト(流動比率89.8%、運転資本▲80百万円)
- 配当は無配継続、内部留保と財務安定化を優先
注視すべき指標:
- 営業利益率とEBITDAマージンのトレンド(原価・販管費コントロール)
- インタレストカバレッジと実効金利の動向
- 総資産回転率と在庫・債権回転(運転資本の安定度)
- 営業CFとFCF(投資CF開示の再出現と水準)
- 負債資本倍率・純有利子負債の推移(デレバレッジ進捗)
セクター内ポジション:
国内小型消費サービス/外食・小売同業の中では、粗利率は高めだが営業利益率は低め、レバレッジ依存度が高く、金利耐性・流動性で保守的な評価。改善余地は主に販管費効率化とデレバレッジ。
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