- 売上高: 8.27億円
- 営業利益: 1.62億円
- 当期純利益: 1.24億円
- 1株当たり当期純利益: 21.68円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 8.27億円 | 6.79億円 | +21.8% |
| 売上原価 | 1.17億円 | - | - |
| 売上総利益 | 5.62億円 | - | - |
| 販管費 | 4.24億円 | - | - |
| 営業利益 | 1.62億円 | 1.38億円 | +17.4% |
| 営業外収益 | 55万円 | - | - |
| 営業外費用 | 60万円 | - | - |
| 経常利益 | 1.63億円 | 1.38億円 | +18.1% |
| 法人税等 | 27万円 | - | - |
| 当期純利益 | 1.24億円 | 1.38億円 | -10.1% |
| 減価償却費 | 10百万円 | - | - |
| 支払利息 | 25万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 21.68円 | 25.37円 | -14.5% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 21.20円 | - | - |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 9.94億円 | - | - |
| 現金預金 | 9.02億円 | - | - |
| 売掛金 | 38百万円 | - | - |
| 固定資産 | 1.69億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 36百万円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 3.16億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -6百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 15.0% |
| 粗利益率 | 68.0% |
| 流動比率 | 152.3% |
| 当座比率 | 152.3% |
| 負債資本倍率 | 0.92倍 |
| インタレストカバレッジ | 655.87倍 |
| EBITDAマージン | 20.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +21.8% |
| 営業利益前年同期比 | +17.1% |
| 経常利益前年同期比 | +18.1% |
| 当期純利益前年同期比 | -10.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 5.76百万株 |
| 期中平均株式数 | 5.74百万株 |
| 1株当たり純資産 | 132.20円 |
| EBITDA | 1.72億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 18.05億円 |
| 営業利益予想 | 3.06億円 |
| 経常利益予想 | 3.06億円 |
| 当期純利益予想 | 2.22億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 40.45円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
G-TalentX(単体、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高827百万円(前年同期比+21.8%)、営業利益162百万円(同+17.1%)と、トップライン拡大に沿った利益成長を確保しました。一方、当期純利益は124百万円(同-10.1%)と減益で、営業段階の改善が最終損益に十分つながっていません。計算済みのROEは16.27%と、国内中小型の成長企業としては良好な資本効率を維持しています。粗利益率は68.0%と高水準で、価格決定力またはスケールによる売上総利益の厚みが示唆されます。EBITDAは172百万円、EBITDAマージンは20.8%で、固定費コントロールは概ね良好とみられます。営業CFは316百万円と純利益の2.55倍に達し、利益の現金化は堅調です。流動比率152.3%、当座比率152.3%と短期支払能力は良好で、運転資本は341百万円のプラスです。インタレストカバレッジは655.9倍と極めて高く、金利負担は実務上のボトルネックになっていません。財務レバレッジ2.12倍、負債資本倍率0.92倍と、一定のレバレッジを活用しつつも過剰ではない水準と評価できます。現時点で年間配当は無配(配当性向0.0%)で、成長投資や運転資金に内部資金を回す方針と整合的です。なお、貸借対照表の合計(資産・負債・純資産)や売上総利益の算定にいくつかの整合性齟齬があり、また現金・投資CF・発行済株式数などに0表記が見られます。これらの「0」は不記載を示す可能性があるため、当該項目については保守的に解釈し、提供済みの計算済み指標と非ゼロ項目を優先して分析しています。純利益減少の背景は、非営業項目や税効果、特別損益等の影響が想定されるものの、開示情報からは特定できません。総じて、同社は高粗利・堅調なキャッシュ創出と良好なROEを維持しており、成長投資を継続できる財務余力があります。今後は売上成長の持続性と営業レバレッジの再加速、ならびに最終利益段階の変動要因(税効果・特別項目)の解像度向上が注目点です。KPI(水準や継続課金モデルの指標等)の追加開示があれば、収益の質と成長持続性評価の精緻化が進みます。データの一部不整合を踏まえ、結論は暫定評価であり、次四半期以降の開示での補正・追認が必要です。
ROE(デュポン分解): 報告ROE/計算ROEはともに16.27%。純利益率14.99% × 総資産回転率0.511回 × 財務レバレッジ2.12倍の積と整合。純利益率14.99%は、高粗利(68.0%)と販管費効率の確保により実現。総資産回転率0.511回は、成長企業としては中庸で、のれんや前払費用・現預金等の資産厚みが想定される。財務レバレッジ2.12倍は、適度なレバレッジ活用に留まる。利益率の質: EBITDAマージン20.8%、営業利益率は約19.6%(営業利益162百万円/売上827百万円)と試算され、高粗利に依存しつつも販管費管理が機能。インタレストカバレッジ655.9倍から、金利費用が利益を毀損していないことが確認できる。実効税率0.0%は、繰越欠損金の利用や税効果によるものの可能性があり、一過性である可能性に留意が必要。営業レバレッジ: 売上+21.8%に対し営業利益+17.1%で、短期的な営業レバレッジは1倍未満。販促費・人件費等の成長投資を先行させた可能性があり、中期ではスケールメリットの再顕在化が焦点。
売上成長は+21.8%と高い伸びを維持。高粗利構造を背景に、トップライン拡大が利益成長に概ね波及している。もっとも、純利益は-10.1%と減益で、非営業要因(評価損益、特別項目、税効果)の影響が疑われる。利益の質は、営業CF/純利益2.55倍と高く、売上の現金化に懸念は小さい。見通しとしては、高粗利の維持ができれば、販管費効率の改善次第で営業レバレッジ再加速が可能。新規顧客獲得と既存顧客からのアップセル(ARPU上昇)や解約率低下が成長ドライバー。短期的には、採用・開発・マーケ投資の前倒しに伴う営業利益率の変動が想定される。今後、受注残やリカーリング比率、解約率、単価指標の開示があれば、成長持続性の検証が進む。
流動性: 流動比率152.3%、当座比率152.3%で短期支払能力は良好。棚卸資産0のため、資金繰りの季節性は売掛金・前受金の動向に依存。支払能力: インタレストカバレッジ655.9倍、負債資本倍率0.92倍から、金利負担耐性は極めて高い。総資産1,619百万円に対し負債700百万円、純資産762百万円の開示には一部整合性齟齬があるため、厳密なソルベンシー指標の再計算は保留。資本構成: 財務レバレッジ2.12倍は、自己資本を過度に希薄化させない範囲でのレバレッジ活用を示唆。自己資本比率は0.0%と表記されるが、これは不記載(XBRL項目差異)示唆であり実際のゼロを意味しないため評価対象外とする。
利益の質: 営業CF/純利益2.55倍と高く、利益の現金裏付けは強い。減価償却費10.4百万円と軽量で、現金創出は主に運転資本の回収および本業の収益力に依存。FCF分析: 投資CFは0円と表記されるが、不記載の可能性があり、実際の設備投資・ソフトウェア投資は別科目で開示されている可能性がある。従って、厳密なFCF算定は保留し、営業CFの強さを暫定評価とする。運転資本: 運転資本は341百万円のプラスで、売上増に伴う運転資金需要を吸収しつつキャッシュ創出が進行。売上債権回収・前受収益のバランスがキャッシュ創出の鍵。
同社は無配(年間配当0円、配当性向0.0%)。現時点では成長投資を優先する資本配分方針と整合的。FCFカバレッジ0.00倍の表記は、投資CF・FCFが不記載である可能性があるため、配当余力の定量評価には不向き。営業CFは十分であり、将来的な配当導入余地はあるが、投資案件のIRR・成長の質次第で優先順位は変動。方針見通しとしては、上場初期〜成長過程の企業に多い内部留保重視が継続する公算が高い。
ビジネスリスク:
- 成長投資(人件費・広告宣伝)の先行による短期的な利益率圧迫
- 顧客獲得コスト(CAC)の上昇や解約率(チャーン)悪化によるLTV低下
- 競合環境の激化による価格下落・粗利率低下リスク
- マクロ環境悪化による採用需要/人材需要の変動(人材・HRテック想定)
- 規制・個人情報保護対応コストの増加
財務リスク:
- 売上拡大に伴う運転資本需要の増大によるキャッシュフロー変動
- 投資CFの不記載により真の資本的支出(CapEx/ソフトウェア投資)が見えにくい点
- 税効果・特別損益の変動による純利益のボラティリティ
- 一部BS数値の整合性齟齬に起因するレシオの解釈リスク
主な懸念事項:
- 純利益が前年同期比で減少している点(-10.1%)の要因特定が未了
- 売上総利益の金額と粗利率・売上高との間に見られる不整合
- 総資産・負債・純資産の整合性齟齬(資本構成の厳密な把握が困難)
- 投資CF・現金同等物・発行済株式数の0表記に伴う分析制約
重要ポイント:
- 高粗利(68.0%)かつ良好なROE(16.27%)で、基礎収益力は健全
- 営業CF/純利益2.55倍とキャッシュ化は強固、成長投資の原資を内製化可能
- 営業レバレッジは短期的に弱含み(売上+21.8%、営業利益+17.1%)で投資先行局面の可能性
- 最終利益の減少は非営業要因の影響が示唆され、開示精緻化が必要
- 一部開示の不整合があるため、次期開示での補正確認が重要
注視すべき指標:
- 受注残・リカーリング売上比率、ARPU、解約率(チャーン)
- 売上債権回転日数と前受金の推移(キャッシュ創出の持続性)
- 販管費率(特に人件費・広告宣伝費)と営業レバレッジの再加速
- 税率の平準化と特別損益の発生状況(純利益の安定性)
- 設備/ソフトウェア投資額(CapEx)と資本化開発費、償却の見通し
セクター内ポジション:
国内中小型の成長志向サービス/プラットフォーム企業の範疇で、高粗利と健全なROE・強い営業CFを備える一方、短期の営業レバレッジはやや弱含み。開示精度の向上が進めば、同業上位レンジの収益性評価が確度高くなる見立て。
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