- 売上高: 721.68億円
- 営業利益: 1.58億円
- 当期純利益: 74百万円
- 1株当たり当期純利益: 4.88円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 721.68億円 | 691.57億円 | +4.4% |
| 売上原価 | 609.76億円 | - | - |
| 売上総利益 | 81.81億円 | - | - |
| 販管費 | 80.27億円 | - | - |
| 営業利益 | 1.58億円 | 1.53億円 | +3.3% |
| 営業外収益 | 1.32億円 | - | - |
| 営業外費用 | 43百万円 | - | - |
| 経常利益 | 2.69億円 | 2.42億円 | +11.2% |
| 法人税等 | 1.68億円 | - | - |
| 当期純利益 | 74百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.08億円 | 73百万円 | +47.9% |
| 包括利益 | 30百万円 | 1.28億円 | -76.6% |
| 支払利息 | 36百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 4.88円 | 3.33円 | +46.5% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 4.88円 | 3.33円 | +46.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 890.53億円 | - | - |
| 現金預金 | 143.34億円 | - | - |
| 売掛金 | 579.89億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 136.01億円 | - | - |
| 固定資産 | 239.72億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.1% |
| 粗利益率 | 11.3% |
| 流動比率 | 109.4% |
| 当座比率 | 92.7% |
| 負債資本倍率 | 4.61倍 |
| インタレストカバレッジ | 4.42倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +4.4% |
| 営業利益前年同期比 | +3.2% |
| 経常利益前年同期比 | +11.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +47.1% |
| 包括利益前年同期比 | -76.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 22.24百万株 |
| 自己株式数 | 958株 |
| 期中平均株式数 | 22.24百万株 |
| 1株当たり純資産 | 902.63円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 20.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| MedicalEquipmentSales | 4百万円 | 23.83億円 |
| NursingCareAndWelfare | 14.15億円 | 1.16億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 3,050.00億円 |
| 営業利益予想 | 17.50億円 |
| 経常利益予想 | 23.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 13.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 58.46円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
メディアスホールディングス(3154)の2026年度Q1は、売上高72,168百万円(前年比+4.4%)と堅調なトップライン成長を確保する一方、営業利益158百万円(+3.2%)にとどまり、極めて薄い営業利益率(約0.22%)という産業特性とコスト吸収の制約がにじむ決算となりました。売上総利益は8,181百万円、粗利率は11.3%で、ディストリビューション型ビジネスとしては標準的ですが、販管費が8,023百万円と粗利の大半を吸収し、利益創出余地は限定的です。経常利益は269百万円、当期純利益は108百万円(+47.1%)で、純利益率は0.15%と薄利ながら前年同期比では大幅な増益を実現しています。デュポン分解では、純利益率0.15%×総資産回転率0.614×財務レバレッジ5.85=ROE0.54%と算定され、薄い利益率を高い資産回転とレバレッジで補う構図が確認されます。営業外費用のうち支払利息は35.7百万円で、インタレストカバレッジは4.4倍と最低限の安全圏にあります。流動比率は109.4%、当座比率92.7%と、短期的な流動性は確保しつつも在庫依存度がやや高い水準です。棚卸資産は13,601百万円で、Q1売上原価に対して在庫日数は概算で約20日(=13,601/60,976×90日)と回転は良好です。総資産は117,473百万円、負債合計92,547百万円、純資産20,072百万円で、負債資本倍率4.61倍とレバレッジは高めです。営業レバレッジは売上+4.4%に対し営業利益+3.2%と1倍未満で、固定費吸収の効果は限定的でした。税負担の影響もあり純利益率は低位ですが、前年同期比では純利益の伸長が目立ち、コストコントロールと仕入条件の改善が示唆されます。EBITDAは開示上0となっており、当期の減価償却費は未記載ですが、営業利益水準が薄いため、キャッシュ創出力の評価は今後の開示補完が必要です。キャッシュフロー(営業・投資・財務)は当四半期開示が限定的で、フリーキャッシュフローの定量評価は現時点では困難です。配当は年間0円(配当性向0%)で、内部留保と運転資本の安定確保を優先する姿勢がうかがえます。全体として、需要は底堅い一方で、低マージン・高回転・相対的に高いレバレッジという産業構造の範囲内での小幅な改善にとどまる決算です。今後は販管費率の逓減、金利負担の抑制、在庫・与信の統制強化が中期的なROE改善の鍵となります。なお、四半期のキャッシュフローおよび一部勘定の未記載(四半期特有の開示範囲)により、キャッシュフロー品質と資本政策の評価には一定の制約があります。
ROE分解: 純利益率0.15% × 総資産回転率0.614回 × 財務レバレッジ5.85倍 = ROE0.54%(四半期)。営業利益率は約0.22%(=158百万円/72,168百万円)と極薄で、粗利率11.3%に対し販管費率は約11.12%(=8,023/72,168)と粗利の大半を吸収。経常利益率は約0.37%(=269/72,168)、税負担等を経て純利益率は0.15%に低下。利益率の質: 粗利の絶対額は増加も、販管費の伸びが利益成長を抑制。支払利息35.7百万円の負担は依然残り、薄い利益率に対する脆弱性要因。非営業項目(営業外損益・税)の影響を受けやすい収益構造。営業レバレッジ: 売上+4.4%に対し営業利益+3.2%で、営業レバレッジは約0.7倍と固定費逓減効果は限定的。今後の改善には販管費コントロールとSKU/ミックス改善、ロジ最適化が不可欠。
売上は+4.4%で、医療機器・消耗材の需要底堅さが示唆される一方、価格競争と調達条件の制約から粗利率は11.3%にとどまる。営業利益は+3.2%に留まり、販管費の増加を粗利増が吸収しきれず。純利益+47.1%は営業外要素・税負担の変動の寄与が大きいとみられ、コア事業の成長力評価は営業利益の伸びに依拠する必要がある。総資産回転率0.614回と在庫回転(約20日)は良好で、売上の持続可能性は高いが、利益の質は販管費と金利負担に左右されやすい。見通しとしては、病院投資サイクルの安定、診療報酬改定の影響限定なら中低シングルの売上成長が継続しうるが、マージン拡大にはオペレーション効率化が前提となる。
流動性: 流動比率109.4%、当座比率92.7%で短期支払い能力は概ね確保、在庫依存の度合いはやや高め。運転資本7,674百万円で、短期運転資金はタイトではない。支払能力: インタレストカバレッジ4.4倍で最低限の安全圏。負債資本倍率4.61倍とレバレッジは高めで、金利上昇・与信悪化時の耐性は限定的。資本構成: 総資産117,473百万円に対し負債92,547百万円、純資産20,072百万円。高回転モデルにレバレッジを併用する構造で、資本効率は回転依存度が高い。
利益の質: 営業利益率が0.22%と薄く、利益の持続性は粗利確保と販管費の弾力性に依存。フリーキャッシュフロー: 四半期のキャッシュフローは当期未記載のため、FCFの定量評価は不可。運転資本: 在庫日数は概算で約20日と良好で、売上成長局面でのキャッシュ消費は相対的に抑制的となりうる。今後は売上債権・買入債務の回転(回収・支払サイト)と在庫の適正在庫化が営業CF/純利益の改善ドライバー。
当期の年間配当は0円、配当性向0%。薄利・レバレッジの水準と運転資本需要を踏まえると、内部留保優先は整合的。FCFカバレッジの算定は四半期CF未記載のため不可。今後の配当再開・増配余地は、(1) 営業利益率の持続的改善、(2) 金利負担の軽減、(3) 運転資本効率の改善による営業CF安定化、が前提となる見通し。
ビジネスリスク:
- 薄利多売モデルによる価格競争激化と粗利率の低下リスク
- 診療報酬・償還価格改定によるマージン圧迫
- 主要サプライヤー・SKUへの依存度上昇による仕入条件悪化リスク
- 在庫陳腐化・期限切れリスク(高回転維持が前提)
- 医療機関の設備投資サイクル鈍化・資金繰り悪化に伴う需要・与信リスク
- 物流コスト上昇・人件費上昇による販管費率の上振れ
財務リスク:
- 負債資本倍率4.61倍に示されるレバレッジの高さ
- インタレストカバレッジ4.4倍と薄い安全余裕
- 短期負債依存度が高い場合のリファイナンス・金利上昇感応度
- 運転資本の膨張局面での営業CF悪化リスク
主な懸念事項:
- 営業利益率約0.22%と極めて薄い収益性
- 販管費が粗利の大半を吸収し、営業レバレッジが0.7倍程度に留まる点
- 金利負担が継続し、非営業要因に業績が左右されやすい構図
- 四半期のキャッシュフロー未記載によりCF品質評価が限定的
重要ポイント:
- 売上は+4.4%と堅調だが、営業利益+3.2%でマージン拡張は限定的
- ROE0.54%は薄い純利益率を高回転・レバレッジで補う構造
- インタレストカバレッジ4.4倍、負債資本倍率4.61倍と金利環境の影響に敏感
- 在庫日数約20日と回転は良好、運転資本統制は強み
- 配当は0円で内部留保優先、配当再開は利益率とCF安定化が条件
注視すべき指標:
- 粗利率と販管費率(OPEX/Sales)
- 営業利益率と営業レバレッジ(売上伸長に対する営業利益の弾性)
- 在庫回転日数・売上債権回転日数・買入債務回転日数
- 営業CF/純利益比率とFCF
- インタレストカバレッジと負債資本倍率
セクター内ポジション:
国内医療機器ディストリビューターの平均と比べ、回転の良さは維持しつつも、利益率とレバレッジ面での脆弱性が相対的な課題。マージン拡張と金利負担軽減の進捗が相対的評価の鍵。
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