- 売上高: 240.21億円
- 営業利益: 92百万円
- 当期純利益: 39百万円
- 1株当たり当期純利益: 0.26円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 240.21億円 | 218.78億円 | +9.8% |
| 売上原価 | 183.16億円 | - | - |
| 売上総利益 | 35.62億円 | - | - |
| 販管費 | 34.85億円 | - | - |
| 営業利益 | 92百万円 | 77百万円 | +19.5% |
| 営業外収益 | 5百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 21百万円 | - | - |
| 経常利益 | 91百万円 | 60百万円 | +51.7% |
| 法人税等 | 18百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 39百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 7百万円 | 38百万円 | -81.6% |
| 包括利益 | 2百万円 | 39百万円 | -94.9% |
| 減価償却費 | 1.37億円 | - | - |
| 支払利息 | 8百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 0.26円 | 1.38円 | -81.2% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 53.52億円 | - | - |
| 現金預金 | 8.95億円 | - | - |
| 売掛金 | 17.00億円 | - | - |
| 固定資産 | 9.54億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 1.74億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 7.88億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -3.93億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.0% |
| 粗利益率 | 14.8% |
| 流動比率 | 164.9% |
| 当座比率 | 164.9% |
| 負債資本倍率 | 1.20倍 |
| インタレストカバレッジ | 11.82倍 |
| EBITDAマージン | 1.0% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.8% |
| 営業利益前年同期比 | +19.2% |
| 経常利益前年同期比 | +50.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -81.0% |
| 包括利益前年同期比 | -92.7% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 28.52百万株 |
| 自己株式数 | 888千株 |
| 期中平均株式数 | 27.64百万株 |
| 1株当たり純資産 | 102.58円 |
| EBITDA | 2.29億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 3.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| BeautyAndHealthCare | 3百万円 | -14百万円 |
| InternetShopping | -5万円 | 4.07億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 319.40億円 |
| 営業利益予想 | 2.20億円 |
| 経常利益予想 | 2.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 87百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 3.15円 |
| 1株当たり配当金予想 | 3.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社ストリーム(3071)の2026年度Q3は、売上高24,021百万円(前年比+9.8%)とトップラインは堅調に拡大し、営業利益は92百万円(+19.2%)と増益を確保しました。一方、当期純利益は7百万円(-81.0%)と大幅減益で、最終損益の脆弱性が際立ちました。粗利益率は14.8%と前年からの改善余地を残す一方、販管費率は14.5%(販管費3,484百万円/売上高)で、営業利益率は0.38%にとどまりました。EBITDAは229百万円、EBITDAマージンは1.0%と低く、固定費吸収力はまだ限定的です。デュポン分解では、総資産回転率3.48倍と効率性は高いものの、純利益率0.03%の低さがROE0.25%の主因です。財務レバレッジは2.43倍と適度で、過剰なレバレッジによるROE押し上げは限定的です。営業キャッシュフローは788百万円と利益水準を大きく上回り、OCF/純利益は113倍超と極めて高く、キャッシュ創出力は良好です。設備投資は11百万円と軽微で、実質的なフリーキャッシュ創出余力は高いと評価できます(ただしFCF開示は0円と未記載扱い)。流動比率164.9%、当座比率164.9%と短期流動性は健全で、運転資本は2,106百万円のプラスです。有利子負債は短長合わせて約807百万円、現金895百万円で実質的に小幅ネットキャッシュです。インタレストカバレッジは11.8倍と利払い耐性は良好です。売掛債権回転日数は約26日、買掛債務回転日数約33日、在庫は開示ゼロ(未記載扱い)で、キャッシュコンバージョンサイクルは概ねゼロ近辺からややマイナスとみられます。配当は無配継続で、最終赤字回避ながら極小の純利益水準を踏まえると、慎重な資本配分姿勢が続いています。全体として、売上と営業段階の改善は確認できる一方、最終利益の伸び悩みと薄利構造が根本課題です。キャッシュフローは強く、財務体質は健全で、収益性の底上げが今後の評価のカギとなります。データには一部未記載や整合性に留意すべき点があり、以下の分析は非ゼロで信頼可能な開示値を中心に構築しています。
ROE分解(デュポン): 純利益率0.03% × 総資産回転率3.484回 × 財務レバレッジ2.43倍 = ROE約0.25%(報告ROEと一致)。利益率の質: 粗利率14.8%に対し販管費率14.5%で、営業利益率0.38%と薄利。営業外収益4.7百万円、営業外費用21.1百万円で、経常利益率も0.38%と限定的。インタレストカバレッジ11.8倍は、利益水準が低くても利払いに余裕があることを示唆。実効税率は開示0.0%だが、法人税等は18.0百万円計上されており、最終利益の伸びを圧迫。営業レバレッジ: 売上+9.8%に対し営業利益+19.2%と、わずかながら正の営業レバレッジが効いているが、販管費の固定費性が高く、粗利改善の弾力性は限定的。EBITDAマージン1.0%・減価償却費137百万円から、固定資産負担は軽い一方、価格競争・粗利圧力の方がボトルネック。
売上持続可能性: 9.8%成長はEC/家電流通など主力領域の需要底堅さを反映する可能性。総資産回転率3.48回は効率的で、成長投資が軽微でも回転で稼ぐモデルが示唆される。利益の質: 営業利益+19.2%だが営業利益率0.38%と脆弱で、為替や仕入価格の変動、販促費の変動で振れやすい構造。最終利益は7百万円に留まり、営業外や税負担の影響でレバレッジが効かない。見通し: 短期的には売上の底堅さ継続を前提に、粗利率の微改善と販管費効率化で営業利益の逓増余地。中期的には商材ミックス改善、プライベートブランド/付帯サービス拡充による粗利改善がカギ。外部要因(為替、物流コスト、広告単価)に業績が左右されやすい点は留意。
流動性: 流動比率164.9%、当座比率164.9%と健全。現金895百万円、売掛1,700百万円、買掛1,653百万円で運転資本2,106百万円。支払能力: 短期借入733百万円、長期借入73百万円に対し、インタレストカバレッジ11.8倍、純有利子負債は実質ゼロ近辺(現金超過約89百万円)。資本構成: 自己資本比率は未記載だが、純資産2,835百万円/総資産6,895百万円から実質約41%と推計でき、健全域。負債資本倍率1.20倍は適度なレバレッジ水準。
利益の質: 営業CF788百万円に対し当期純利益7百万円でOCF/NIが112倍超と極めて高く、減価償却等の非現金費用(137百万円)や運転資本の改善が寄与。FCF分析: 投資CFは未記載だが、設備投資額11百万円が開示されており、単純計算のFCFは約777百万円(=788-11)とみられる。営業CFマージンは約3.3%(788/24,021)。運転資本: 売掛回転日数約26日、買掛回転日数約33日、在庫未記載(ゼロ表記)でCCCは概ね0〜マイナス域、キャッシュ創出にプラス。財務CFは-393百万円で、借入返済や配分の影響と推測されるが詳細は未記載。
同社は無配(年間配当0円)を継続。開示上の配当性向は整合しない数値が含まれるが、実質的にはキャッシュアウトはゼロ。営業CFは強く、理論上は小規模な配当再開余力もあるが、当期純利益が極小でROE0.25%と低収益であるため、当面は内部留保/運転資金確保や事業投資優先の可能性が高い。FCFカバレッジ指標は未記載扱いだが、実勢のFCFはプラスと推計され、配当方針の転換には安定的な最終利益創出が前提となる。
ビジネスリスク:
- 粗利率の低さ(14.8%)と営業利益率0.38%による価格競争・仕入価格上昇の感応度の高さ
- 販促費・物流費・広告単価など販管費の上振れリスク
- 為替変動による仕入コストの増減(特に輸入比率が高い場合)
- 商材ミックスの悪化(低マージン商品の販売構成比上昇)
- プラットフォーム規約変更やアルゴリズム変更(EC連携の場合)の影響
財務リスク:
- 最終利益のボラティリティ(純利益7百万円と極小、税・特損等の影響に脆弱)
- 短期借入依存度の存在(733百万円)と金利上昇局面での利息負担増リスク
- 売掛金増加に伴う信用リスク・回収遅延リスク
- データ未記載項目の存在によるモニタリング精度低下
主な懸念事項:
- 営業利益の増加に対し純利益が極小に留まっている点
- 低EBITDAマージン(1.0%)での固定費吸収余地の小ささ
- 粗利率改善の鈍さと販管費効率化の遅れ
重要ポイント:
- 売上は堅調(+9.8%)で、効率性(総資産回転率3.48倍)は高い
- 収益性は依然薄利(営業利益率0.38%、ROE0.25%)で最終利益の伸びが課題
- 営業CFは強く、実質的FCF創出余力が高い一方、無配継続で内部留保を優先
- 財務体質は健全(実質自己資本比率約41%、インタレストカバレッジ11.8倍)
- 今後は粗利率改善と販管費効率化が評価の焦点
注視すべき指標:
- 粗利益率の四半期推移と商材ミックス
- 販管費率(広告費・物流費・人件費)の伸びと営業レバレッジ
- 営業利益率・EBITDAマージンの改善度合い
- 運転資本回転(売掛・買掛・在庫)とOCFの持続性
- 借入金構成(短期/長期)と金利動向、ネットキャッシュの推移
セクター内ポジション:
同業の低マージン流通・ECプレーヤーと比較して、資産回転の高さと運転資本効率は良好だが、粗利率とEBITDAマージンは同等かやや劣後。財務健全性は相対的に良いが、収益性の底上げが急務。
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