- 売上高: 161.99億円
- 営業利益: 3.49億円
- 当期純利益: 10.08億円
- 1株当たり当期純利益: -44.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 161.99億円 | 157.92億円 | +2.6% |
| 売上原価 | 44.06億円 | - | - |
| 売上総利益 | 113.86億円 | - | - |
| 販管費 | 112.66億円 | - | - |
| 営業利益 | 3.49億円 | 1.20億円 | +190.8% |
| 営業外収益 | 27百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.78億円 | - | - |
| 経常利益 | 3.08億円 | -30百万円 | +1126.7% |
| 法人税等 | 4.10億円 | - | - |
| 当期純利益 | 10.08億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -2.77億円 | 10.31億円 | -126.9% |
| 包括利益 | -5.08億円 | 10.54億円 | -148.2% |
| 減価償却費 | 3.55億円 | - | - |
| 支払利息 | 35百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -44.35円 | 165.14円 | -126.9% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 84.57億円 | - | - |
| 現金預金 | 51.53億円 | - | - |
| 売掛金 | 9.93億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 11.58億円 | - | - |
| 固定資産 | 140.93億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -87百万円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -6.78億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 983.64円 |
| 純利益率 | -1.7% |
| 粗利益率 | 70.3% |
| 流動比率 | 162.7% |
| 当座比率 | 140.5% |
| 負債資本倍率 | 1.92倍 |
| インタレストカバレッジ | 10.00倍 |
| EBITDAマージン | 4.3% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +2.6% |
| 営業利益前年同期比 | +1.9% |
| 経常利益前年同期比 | +21.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +35.2% |
| 包括利益前年同期比 | +7.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 6.33百万株 |
| 自己株式数 | 66千株 |
| 期中平均株式数 | 6.26百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,201.17円 |
| EBITDA | 7.04億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 17.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Asia | 1.60億円 | -18百万円 |
| Europe | - | -21百万円 |
| Japan | 33百万円 | 9.00億円 |
| Micronesia | 6.34億円 | 26百万円 |
| NorthAmerica | 9百万円 | -2.53億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 338.50億円 |
| 営業利益予想 | 9.30億円 |
| 経常利益予想 | 8.50億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 31.94円 |
| 1株当たり配当金予想 | 17.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社WDIの2026年度第2四半期(連結、JGAAP)決算は、売上高16,199百万円(前年同期比+2.6%)と増収を確保しつつ、営業利益349百万円(+191.0%)と大幅な増益で収益性の改善を示しました。一方で、当期純利益は▲277百万円(EPS▲44.35円)と最終赤字で、営業面の改善が財務費用や特別損失、税金影響などを包含した最終段階に十分つながっていないことがうかがえます。粗利益率は70.3%と高水準で、食材インフレ環境下でも価格転嫁や構成改善が進捗した可能性があります。営業利益率は約2.2%(349/16,199)とまだ薄いものの、大幅な増益率は販管費の伸び抑制や稼働率改善の寄与を示唆します。EBITDAは704百万円(マージン4.3%)と、減価償却355百万円をカバーする営業キャッシュ創出力を確保しています。インタレスト・カバレッジは10.0倍(営業利益ベース)と金利負担耐性は一応良好です。デュポン分析では純利益率▲1.71%、総資産回転率0.698回、財務レバレッジ3.08倍によりROEは▲3.68%で、収益性低下が自己資本利益率を押し下げています。総資産23,204百万円、負債14,440百万円、純資産7,526百万円と資本構成はレバレッジ3.08倍(=総資産/純資産)で、同業内では中程度の負債依存と評価できます。流動比率162.7%、当座比率140.5%、運転資本3,259百万円と短期流動性は堅調です。一方、営業CFは▲86百万円とマイナスで、利益を現金化する力(営業CF/純利益=0.31)は現段階で弱いことが課題です。投資CF、現金同等物、FCFは「0」表示ですが、これは不記載・別表示の可能性があり実際ゼロを意味しない点には留意が必要です。税金等は409百万円計上される一方、実効税率は0.0%と表示されており、税効果会計や一過性要因・繰延税金の影響が示唆されます。通期に向けては、売上のモメンタム(+2.6%)を維持しつつ、販管費効率化と客単価・回転率の改善で営業利益率の底上げが鍵となります。財務面では、利払い負担は制御可能だが、営業CFの反転が最重要です。配当は年0円で、赤字および営業CFの状況を踏まえると内部留保優先の姿勢が妥当です。データには不記載・集計基準差が散見されるため、追加開示(キャッシュフロー内訳、特別損益、税金の明細、セグメント別動向)で精度が高まります。全体として、収益性のトレンド改善と財務耐性は確認できる一方、最終損益とキャッシュ創出の弱さが評価のボトルネックです。
ROE分解(デュポン): 純利益率▲1.71% × 総資産回転率0.698回 × 財務レバレッジ3.08倍 = ROE▲3.68%。マージン面の弱さが主因で、回転率とレバレッジは平均的。粗利益率70.3%と高いが、販管費負担により営業利益率は約2.2%にとどまる。営業レバレッジは効いており、売上+2.6%に対し営業利益+191%とブレークイーブンを超える感応度が確認できる。EBITDA704百万円・マージン4.3%で、固定費(人件費・家賃)に対する改善余地が依然大きい。経常利益308百万円と営業利益の差は主に財務費用(支払利息35百万円)等によるが、利息負担は相対的に軽微。最終赤字は特別損失や税金影響の可能性が高く、恒常損益の改善は進むが非経常要因が足を引っ張った構図。継続的な価格・ミックス改善と稼働最適化が営業利益率の底上げ余地。
売上高は+2.6%と緩やかな成長。外食セクターの需要回復・観光需要の戻りが追い風の一方、物価上昇による消費者節約志向が逆風。利益の質は営業段階で改善(営業利益+191%)しており、コア収益力は回復基調。減価償却費355百万円の規模から既存店改装や設備投資負担が継続的に発生する業態で、今後の投資効率が成長持続性の鍵。短期見通しは、既存店の単価維持と客数回復、インバウンド関連店舗の稼働が牽引しうるが、人件費・原材料費の上振れがマージン圧迫リスク。中期では、非効率店舗のスクラップ&ビルド、ブランドポートフォリオ最適化により売上の質(粗利率維持)と営業利益率の両立が課題。最終利益は一過性要因の影響を受けやすく、当面は営業利益ベースの改善継続を重視した評価が適切。
流動性は流動比率162.7%、当座比率140.5%と良好で、短期の支払能力に余裕。運転資本3,259百万円と正のバッファを確保。負債資本倍率1.92倍(=負債/純資産)で資本構成は中程度のレバレッジ。総資産23,204百万円、負債14,440百万円、純資産7,526百万円から算出される財務レバレッジは3.08倍。インタレストカバレッジ10.0倍(営業利益/支払利息)で金利上昇局面でも一定の耐性。最終赤字により自己資本の蓄積は停滞しており、通期での黒字転換が自己資本強化の前提。借入のリファイナンス環境は現状の利益水準でも対応可能だが、営業CFのマイナス解消が信用力維持のカギ。
営業CFは▲86百万円で、当期純利益▲277百万円に対して営業CF/純利益0.31と現金化効率は弱い。EBITDA704百万円に対し運転資本変動等のマイナスが大きい可能性。投資CF、FCFは『0』表示のため実額は不明(不記載/別科目等の可能性)、本分析は営業CF中心。減価償却355百万円の規模から維持更新投資は一定水準が想定され、実質的なフリーCF創出には運転資本の最適化(在庫1,158百万円の回転改善、買掛/未払の管理)と営業利益率の着実な積み上げが必要。財務CFは▲678百万円と資金流出で、債務返済や配当/自己株は限定的と推定されるが詳細は不明。今後は在庫日数・売上債権回収日数・仕入債務回転日数の開示が重要。
年間配当は0円、配当性向0.0%。当期純利益が赤字、かつ営業CFもマイナスであることを踏まえると、内部留保と財務健全性の確保を優先する方針は整合的。FCFカバレッジ0.00倍の表示は不記載の可能性があるため、実際のFCF水準は判断不能だが、少なくとも現段階のキャッシュ創出力では安定配当の原資確保は課題。配当再開・増配の前提は、通期黒字化と営業CFの安定的プラス転換、かつ投資需要と債務返済需要を賄った上での余剰キャッシュの確保。
ビジネスリスク:
- 原材料価格・人件費の上振れによるマージン圧迫
- 景気減速・消費者の節約志向による客数低下
- インバウンド需要の変動(為替・渡航規制等)
- 競争激化による値下げ圧力・販促コスト増
- ブランドポートフォリオの陳腐化リスクと改装投資負担
財務リスク:
- 営業CFのマイナス継続による流動性圧迫
- 金利上昇局面における利払い負担の増加(現状は耐性あるが余地縮小の可能性)
- 特別損失や税効果の変動による最終利益ボラティリティ
- レバレッジ維持下での景気後退時の信用力低下
主な懸念事項:
- 最終赤字の継続とEPSのマイナス
- 営業CF/純利益0.31と低いキャッシュ化効率
- 営業利益率約2.2%と薄利体質の改善余地
- FCF実額の不確実性(投資CF・現金残高の不記載)
重要ポイント:
- 売上+2.6%と増収、営業利益+191%で収益性は改善トレンド
- 粗利率70.3%と高水準だが販管費吸収が課題で営業利益率は約2.2%
- ROE▲3.68%は純利益率の低さが主因、回転率・レバレッジは中位
- インタレストカバレッジ10倍で短期的な金利耐性は良好
- 営業CFがマイナスでキャッシュ創出が追いついていない
注視すべき指標:
- 既存店売上高成長率(客数・客単価の内訳)
- 営業利益率とEBITDAマージンの四半期推移
- 在庫回転日数・売上債権回転日数・仕入債務回転日数
- 営業CFのプラス転換時期と規模
- 特別損益・税効果の開示(最終利益ボラティリティの源泉)
セクター内ポジション:
国内外食同業に対し、粗利率は高位だが、販管費効率と営業利益率は中位~下位レンジ。レバレッジは中程度で金利耐性は相対的に良好だが、キャッシュ創出力(営業CF)は同業平均を下回る可能性。
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