- 売上高: 60.48億円
- 営業利益: 1.24億円
- 当期純利益: 81百万円
- 1株当たり当期純利益: 27.43円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 60.48億円 | 56.56億円 | +6.9% |
| 売上原価 | 32.11億円 | - | - |
| 売上総利益 | 24.45億円 | - | - |
| 販管費 | 23.26億円 | - | - |
| 営業利益 | 1.24億円 | 1.19億円 | +4.2% |
| 営業外収益 | 8百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 9百万円 | - | - |
| 経常利益 | 1.18億円 | 1.18億円 | +0.0% |
| 法人税等 | 38百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 81百万円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 39百万円 | 80百万円 | -51.2% |
| 包括利益 | 39百万円 | 82百万円 | -52.4% |
| 減価償却費 | 68百万円 | - | - |
| 支払利息 | 9百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 27.43円 | 81.76円 | -66.5% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 26.31円 | - | - |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 36.75億円 | - | - |
| 現金預金 | 24.00億円 | - | - |
| 売掛金 | 11.61億円 | - | - |
| 固定資産 | 4.76億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 1.98億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 1.97億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -36百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.6% |
| 粗利益率 | 40.4% |
| 流動比率 | 252.1% |
| 当座比率 | 252.1% |
| 負債資本倍率 | 2.22倍 |
| インタレストカバレッジ | 14.08倍 |
| EBITDAマージン | 3.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +6.9% |
| 営業利益前年同期比 | +4.6% |
| 経常利益前年同期比 | -0.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -50.6% |
| 包括利益前年同期比 | -51.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 1.45百万株 |
| 期中平均株式数 | 1.45百万株 |
| 1株当たり純資産 | 896.87円 |
| EBITDA | 1.92億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 127.43億円 |
| 営業利益予想 | 1.60億円 |
| 経常利益予想 | 1.28億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 32百万円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 22.11円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ビースタイルホールディングス(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期(累計)では、売上高が60.48億円(前年比+6.9%)と堅調に拡大した一方、営業利益は1.24億円(+4.6%)にとどまり、増収に対する利益伸長は限定的でした。粗利益は24.45億円で粗利率は40.4%と、サービス業としては良好な水準を維持していますが、販管費の増加(当社試算:販管費は23.21億円、売上比38.4%)が利益伸長を抑制しました。経常利益は1.18億円と営業段階からの毀損は小さく、支払利息8.8百万円に対しインタレストカバレッジは14.1倍と余裕があります。当期純利益は3,900万円(前年比-50.6%)に低下し、純利益率は0.64%にとどまりました。営業利益と経常利益が前年を上回る中で純利益が半減した背景には、特別損失や非支配株主損益など営業外・特別損益要因の悪化が示唆されます(詳細内訳は未開示)。デュポン分析では、総資産回転率1.496回、財務レバレッジ3.10倍、純利益率0.64%からROEは2.99%と算出され、資産効率は良好ながら、最終利益率の低さがROEを抑制しています。貸借対照表では総資産40.43億円、純資産13.03億円から、自己資本比率は当社試算で約32.2%(=13.03/40.43)とみられ、レバレッジは一定ながら過度ではありません。流動比率252%、当座比率252%と流動性は厚く、運転資本は22.17億円と余裕が確認できます。営業キャッシュフローは1.97億円で、純利益の約5.0倍と強固なキャッシュ創出が確認でき、利益の質は良好です。営業CF/EBITDAは約1.03倍と、利益が現金で裏付けられている点はポジティブです。財務CFは-3,635万円と資金流出で、借入返済等によるレバレッジ抑制の可能性が示唆されます。年間配当は0円(配当性向0%)で、利益水準と下期の不確実性を踏まえた内部留保優先の姿勢と整合的です。売上は安定成長を示す一方、営業レバレッジの効きは弱く、販管費の効率化や下期の特別損益の平準化が鍵となります。総じて、トップラインの持続性とキャッシュ創出力は評価できる一方、最終利益率の改善とボラティリティ低減が今後の株主価値向上の焦点です。なお、投資CFや現金同等物、株式数等に未記載項目があり、フリーキャッシュフローや1株指標の精緻な評価には制約があります。以下、収益性、成長性、財務健全性、キャッシュフロー品質、配当持続可能性、リスク、投資含意を詳細に整理します。
ROE分解: ROE 2.99% = 純利益率0.64% × 総資産回転率1.496回 × 財務レバレッジ3.10倍。資産効率は健全だが、最終利益率の低さがボトルネック。
利益率の質: - 粗利率: 40.4%(売上総利益244.47億円/売上高60.48億円)。サービスモデルとしては良好。
- 営業利益率: 2.05%(1.24億円/60.48億円)。販管費が重く営業レバレッジの効きが限定的。
- 経常利益率: 1.95%(1.18億円/60.48億円)。金利負担は軽微。
- 純利益率: 0.64%(0.39億円/60.48億円)。特別損益や非支配株主への配分等の影響で圧縮。
営業レバレッジ: 売上+6.9%に対し営業利益+4.6%でDOL≈0.67倍。販管費(当社試算:23.21億円、売上比38.4%)が増加し、増収効果を相殺。EBITDAマージンは3.2%と限定的だが、営業CFがEBITDAをわずかに上回りキャッシュ面の裏付けは良好。
売上持続可能性: 総資産回転率1.496回と回転効率は良好。棚卸資産ゼロのサービスモデルで、需要動向が売上に直結。前年比+6.9%の成長は人材需要の底堅さを示唆。
利益の質: 営業・経常は増益だが、純利益は-50.6%。下期に特別損失が常態化しないかが焦点。営業CF/純利益=5.04倍、営業CF/EBITDA≈1.03倍と現金創出の質は高い。
見通し: 短期は販管費効率化と価格改定等で営業利益率の押し上げが課題。金利負担は軽微のため、純利益のボラティリティは特別損益次第。中期は人材需給タイト化に伴う単価改善が機会。
流動性: 流動比率252.1%、当座比率252.1%、運転資本221.71億円で短期支払能力は厚い。棚卸資産がなく、流動資産の多くが現金・売掛等と推察。
支払能力: インタレストカバレッジ14.1倍で利払い余力は十分。総負債28.88億円に対し純資産13.03億円、負債資本倍率2.22倍は許容範囲。
資本構成: 自己資本比率(当社試算)≈32.2%(=13.03/40.43)。流動負債14.58億円、長期負債は約14.30億円相当と見られ、長短バランスは概ね均衡。
利益の質: 営業CF196.57百万円 ÷ 純利益39百万円 = 5.04倍と高水準。営業CF/EBITDA≈1.03倍(196.57/191.52)で利益の現金裏付けが確認可能。
FCF分析: 投資CFが未記載のため公式FCFは0円表記。設備投資や無形投資の実額が不明で、厳密なFCF評価は不可。投資CFが軽微と仮定すれば、暫定FCFは営業CF近辺(約2億円)と推定されるが不確実性は高い。
運転資本: 流動資産36.75億円、流動負債14.58億円で潤沢。営業CFがEBITDAを上回ることから、期間中は運転資本の流出圧力は限定的だった可能性。
配当性向評価: 年間配当0円、配当性向0%。純利益水準と特別損益による変動を踏まえ、内部留保を優先する慎重姿勢。
FCFカバレッジ: 投資CF未記載により公式FCFは0円表記で、カバレッジ評価は困難。営業CF水準(約2億円)が持続するなら将来の配当原資余力はあるが、現時点で数値裏付けは限定的。
配当方針見通し: 短期は無配継続または慎重な再開が基本シナリオ。純利益率の回復と特別損益の安定化、キャッシュポジションの明確化が前提条件。
ビジネスリスク:
- 人材需要サイクルの変動による稼働率・単価の変動
- 販管費(採用・広告・IT投資)の上振れによるマージン圧迫
- 特別損益(減損、評価損、訴訟関連等)の発生による純利益のボラティリティ
- 主要顧客への依存度上昇や価格交渉力の低下
- 法規制(労働者派遣法・同一労働同一賃金等)の変更影響
財務リスク:
- 負債資本倍率2.22倍とレバレッジの上振れリスク
- 長期負債の借換条件悪化(将来金利上昇時の影響)
- 投資CFの不透明性によるFCF変動リスク
- 非営業項目の損失発生による純利益・自己資本の毀損
主な懸念事項:
- 営業増益にもかかわらず純利益が半減している点(特別損益・非支配損益の可能性)
- 販管費比率の上昇による営業レバレッジ低下
- 投資CF・現金同等物の未記載によりキャッシュ余力の正確な把握が困難
重要ポイント:
- 売上は+6.9%と堅調、資産回転も1.496回で効率は良好
- 営業・経常段階の収益は増加、金利負担は軽微(カバレッジ14.1倍)
- 純利益は-50.6%と落ち込み、最終利益率0.64%がROEを抑制(2.99%)
- 営業CFは約2億円で利益の質は高いが、投資CF未記載でFCF評価に制約
- 流動性は厚く(流動比率252%)、資本構成は試算ベースで自己資本比率約32%
注視すべき指標:
- 特別損益の内訳と下期の再発有無
- 販管費率(採用・広告・IT関連コスト)の推移
- 粗利率の持続性と価格改定・ミックス効果
- 営業CF/EBITDAおよび営業CF/売上の継続性
- 負債資本倍率と長短構成(借換条件・金利の動向)
セクター内ポジション:
国内人材サービス小型株の中で、売上成長は同等〜やや上、利益率は低位、キャッシュ創出は良好、レバレッジは中庸。最終利益のボラティリティ低減が評価の鍵。
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