- 売上高: 179.90億円
- 営業利益: 2.94億円
- 当期純利益: 1.07億円
- 1株当たり当期純利益: 40.52円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 179.90億円 | 173.84億円 | +3.5% |
| 売上原価 | 143.72億円 | - | - |
| 売上総利益 | 30.12億円 | - | - |
| 販管費 | 27.94億円 | - | - |
| 営業利益 | 2.94億円 | 2.18億円 | +34.9% |
| 営業外収益 | 31百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 49百万円 | - | - |
| 経常利益 | 2.77億円 | 2.00億円 | +38.5% |
| 法人税等 | 94百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 1.07億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.57億円 | 1.07億円 | +46.7% |
| 包括利益 | 1.59億円 | 66百万円 | +140.9% |
| 減価償却費 | 46百万円 | - | - |
| 支払利息 | 8百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 40.52円 | 27.43円 | +47.7% |
| 1株当たり配当金 | 14.00円 | 14.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 129.94億円 | - | - |
| 現金預金 | 14.17億円 | - | - |
| 売掛金 | 56.52億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 22.07億円 | - | - |
| 固定資産 | 43.72億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -9.78億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 11.07億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.9% |
| 粗利益率 | 16.7% |
| 流動比率 | 128.1% |
| 当座比率 | 106.4% |
| 負債資本倍率 | 2.23倍 |
| インタレストカバレッジ | 35.01倍 |
| EBITDAマージン | 1.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +3.5% |
| 営業利益前年同期比 | +34.8% |
| 経常利益前年同期比 | +38.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +47.0% |
| 包括利益前年同期比 | +1.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 3.97百万株 |
| 自己株式数 | 72千株 |
| 期中平均株式数 | 3.89百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,387.18円 |
| EBITDA | 3.40億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 14.00円 |
| 期末配当 | 24.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| PipesAndEngineeringPlastics | 8百万円 | 2.21億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 376.00億円 |
| 営業利益予想 | 8.50億円 |
| 経常利益予想 | 8.10億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 5.10億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 130.97円 |
| 1株当たり配当金予想 | 26.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
2026年度Q2のクリエイト株式会社(連結、JGAAP)は、売上高1,799億円(前年同期比+3.5%)と増収を維持しつつ、営業利益2.94億円(+34.8%)、当期純利益1.57億円(+47.0%)と利益面の伸長が顕著でした。粗利益率は16.7%で前年からわずかに改善したとみられ、営業利益率は1.63%へ上昇し、営業レバレッジが効いた格好です。デュポン分析では純利益率0.87%、総資産回転率0.999回、財務レバレッジ3.33倍からROEは2.90%(報告値と一致)で、主因は資産効率と適度なレバレッジ、利益率の小幅改善です。一方で、営業CFは▲9.78億円と大幅マイナスで、純利益に対してOCF/純利益が▲6.23倍と収益のキャッシュ化に課題がみられます。流動比率128.1%、当座比率106.4%と短期流動性は基準値を上回り、運転資本は28.52億円と潤沢ですが、運転資本の増加がキャッシュを吸収している可能性があります。負債資本倍率は2.23倍、総負債1,204億円/純資産540.6億円の構成で、レバレッジは中程度に位置づけられます。支払利息は0.84億円に対しEBITDAは3.40億円で、インタレストカバレッジは35倍と利払い負担は軽微です。税金費用は0.94億円で、実効税率は概算で約33.8%(税金費用/経常利益)と標準的な水準です。減価償却費は0.46億円と資産の資本集約度は低めで、固定費負担は限定的です。売上原価および販管費のコントロールが奏功し、薄利ながら利益率の改善が継続しています。棚卸資産は220.7億円と大きく、在庫回転の管理が今後のキャッシュ創出の鍵になります。財務CFは+11.07億円と資金調達を実施しており、運転資金需要の補填や流動性確保に用いたとみられます。配当は年0円(無配)・配当性向0%で、内部留保と財務の安定化を優先する方針が継続しています。総じて、収益性は改善基調ながら、営業CFのマイナスと運転資本の肥大が課題で、後半期における在庫・債権の圧縮とキャッシュ創出の回復が重要な注目点です。なお、一部指標(自己資本比率、投資CF、現金同等物、発行済株式数など)は未開示項目が含まれており、分析では公表の非ゼロデータを中心に評価しています。
ROE分解: ROE 2.90% = 純利益率0.87% × 総資産回転率0.999回 × 財務レバレッジ3.33倍。純利益率の改善(当期純利益1.57億円、純利回り0.87%)が寄与し、資産効率は約1.0回と堅調、レバレッジは適度にROEを押し上げています。
利益率の質: 粗利益率16.7%(売上総利益301.2億円/売上1,799億円)で前年より改善した可能性。営業利益率は1.63%(2.94億円/1,799億円)、経常利益率1.54%、純利益率0.87%と薄利構造だが改善基調。税金費用0.94億円から実効税率は概算33.8%と見なせ、税負担は標準的。
営業レバレッジ: 売上+3.5%に対し営業利益+34.8%と高い弾性を示す。固定費(人件費・地代家賃等)の相対的低下や販管費効率化が示唆される一方、利益率がなお低い水準のため、外部環境悪化時には逆方向のレバレッジに注意。EBITDAマージンは1.9%(3.40億円/1,799億円)に留まり、改善余地は大きい。
売上持続可能性: 売上高は1,799億円で前年同期比+3.5%。価格改定や既存店/既存チャネルの堅調さが示唆されるが、在庫積み増し(棚卸資産220.7億円)も寄与の可能性。物流/仕入れ正常化が続けば下期も横ばい〜緩やかな増収が見込まれる一方、消費動向や仕入価格の変動に感応度が高い。
利益の質: 営業利益は2.94億円(+34.8%)、当期純利益1.57億円(+47.0%)。粗利率改善と販管費効率化が示唆される一方、営業CFが▲9.78億円とキャッシュ化は弱い。利益の持続性は運転資本の最適化と在庫回転改善に依存。
見通し: 上期は利益成長が先行。下期は季節性・販促費・在庫調整の影響を受けやすく、粗利率の維持と費用コントロールが焦点。財務CFの資金調達で当面の成長投資や運転資金は賄える見立てだが、営業CFの黒字化が達成できるかが最大の論点。
流動性: 流動資産1,299.4億円、流動負債1,014.2億円で流動比率128.1%、当座比率106.4%。運転資本は285.2億円と潤沢だが、営業CFはマイナスで短期的なキャッシュ吸収が顕著。資金調達(財務CF+110.7億円)で流動性を補完。
支払能力: インタレストカバレッジ35倍と利払い余力は十分。負債合計1,204.0億円、純資産540.6億円、負債資本倍率2.23倍で、キャッシュ創出が弱含む局面でも直近の利払い耐性は高い。
資本構成: 総資産1,800.1億円、純資産540.6億円からレバレッジは3.33倍(資産/自己資本)。自己資本比率は未開示項目のため、本分析では純資産額と負債資本倍率を用いて評価。内部留保の積み上げにより中期的に自己資本の厚みを増す余地。
利益の質: 当期純利益1.57億円に対し営業CF▲9.78億円でOCF/純利益は▲6.23倍。利益がキャッシュに転化していないため、運転資本の増加(在庫・売上債権)や前払費用等が資金を吸収した可能性が高い。
FCF分析: 投資CFは未開示項目(0円表記)。このためフリーキャッシュフローは厳密に算出できず、本レポートではFCF水準の定量評価を控える。営業CFがマイナスである点から、投資キャッシュ需要の有無に関わらず、上期時点で実質的なフリーキャッシュ創出は弱いと評価。
運転資本: 棚卸資産220.7億円、流動比率・当座比率は健全。下期にかけた在庫圧縮・回転日数の短縮、買掛サイトと売掛サイトの管理がキャッシュ創出のカギ。運転資本の季節性を勘案しつつ、在庫回転改善が確認できるか注視。
配当性向評価: 年間配当0円、配当性向0%。無配方針により内部留保の充実と財務健全性を優先。
FCFカバレッジ: 投資CF未開示のため厳密なFCFを算定できず、配当のCFカバレッジ評価は不可。現状無配であるため、短期的なキャッシュ流出圧力は限定的。
配当方針見通し: 営業CFがマイナスである現状と薄利構造を踏まえると、配当再開にはキャッシュ創出力の回復と利益率の持続的改善が前提。短中期では成長投資・運転資本の最適化を優先する可能性が高い。
ビジネスリスク:
- 薄利多売モデルに伴う価格競争・粗利率の変動リスク
- 在庫水準の高止まりと回転悪化による評価損・機会損失リスク
- 仕入価格・物流コストの上昇による原価率悪化リスク
- 需要変動(消費者マインド、季節要因)による売上ブレ
- サプライヤー条件(リベート・買掛サイト)の変更リスク
財務リスク:
- 営業CFマイナスの継続による資金繰り圧迫リスク
- 運転資本の肥大化に伴う追加調達依存度の上昇
- 金利上昇局面での調達コスト増(レバレッジ3.33倍相当)
- 与信・回収サイト悪化による売上債権回収遅延リスク
主な懸念事項:
- OCF/純利益が▲6.23倍とキャッシュ化の弱さが際立つ点
- 棚卸資産220.7億円の回転効率と評価リスク
- 利益率がまだ1〜2%台と低く、逆風時の下振れ耐性が限定的な点
重要ポイント:
- 売上+3.5%、営業利益+34.8%と収益性改善が進展
- ROE 2.90%は資産効率とレバレッジで下支え、利益率のさらなる改善が鍵
- 営業CF▲9.78億円と運転資本がキャッシュを吸収、在庫回転の改善が最重要
- 流動性指標は健全、利払い負担も軽いが、資金調達への依存度は注視
- 無配継続で内部留保優先、配当再開にはCF体質の改善が前提
注視すべき指標:
- 在庫回転日数・売上債権回転日数・買掛金回転日数
- 粗利益率と販管費率のトレンド(四半期推移)
- 営業CFの黒字化タイミングと規模
- 財務CFの動向(新規借入・返済スケジュール)
- ROEのドライバー(純利益率・資産回転・レバレッジ)の変化
セクター内ポジション:
薄利多売型の流通・小売/卸セクター内で、中程度のレバレッジと改善途上の利益率を有する企業。収益性は同業中位〜下位レンジだが、費用効率化が進めば中位水準へのキャッチアップ余地。現時点ではキャッシュ創出力が相対的に弱く、運転資本効率の改善が競合比較上の差別化要因となる。
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