- 売上高: 126.47億円
- 営業利益: 9.32億円
- 当期純利益: 6.35億円
- 1株当たり当期純利益: 69.22円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 126.47億円 | 118.38億円 | +6.8% |
| 売上原価 | 90.21億円 | - | - |
| 売上総利益 | 28.17億円 | - | - |
| 販管費 | 21.06億円 | - | - |
| 営業利益 | 9.32億円 | 7.11億円 | +31.1% |
| 営業外収益 | 1.67億円 | - | - |
| 営業外費用 | 21百万円 | - | - |
| 経常利益 | 10.17億円 | 8.56億円 | +18.8% |
| 法人税等 | 2.50億円 | - | - |
| 当期純利益 | 6.35億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 7.42億円 | 6.35億円 | +16.9% |
| 包括利益 | 9.03億円 | 5.93億円 | +52.3% |
| 減価償却費 | 1.10億円 | - | - |
| 支払利息 | 12百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 69.22円 | 57.68円 | +20.0% |
| 1株当たり配当金 | 34.00円 | 34.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 202.19億円 | - | - |
| 現金預金 | 57.32億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 45.45億円 | - | - |
| 固定資産 | 130.39億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 75.56億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 8.95億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -13.08億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.9% |
| 粗利益率 | 22.3% |
| 流動比率 | 237.4% |
| 当座比率 | 184.0% |
| 負債資本倍率 | 0.51倍 |
| インタレストカバレッジ | 77.67倍 |
| EBITDAマージン | 8.2% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +6.8% |
| 営業利益前年同期比 | +31.2% |
| 経常利益前年同期比 | +18.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +16.9% |
| 包括利益前年同期比 | +52.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 11.38百万株 |
| 自己株式数 | 744千株 |
| 期中平均株式数 | 10.73百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,083.63円 |
| EBITDA | 10.42億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 34.00円 |
| 期末配当 | 38.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| ChemicalsRelated | 32.29億円 | 52百万円 |
| EnvironmentAndFacilityRelated | 15.38億円 | 3.03億円 |
| IndustrialMachineryAndConstructionMachineryRelated | 0円 | 4.12億円 |
| LeasingRelated | 61百万円 | 1.04億円 |
| PlantEngineeringAndConstructionRelated | 1百万円 | -9百万円 |
| ResourceAndMetalMaterialsRelated | 26.71億円 | 51百万円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 280.00億円 |
| 営業利益予想 | 25.00億円 |
| 経常利益予想 | 27.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 20.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 187.31円 |
| 1株当たり配当金予想 | 36.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ラサ商事(3023)の2026年度第2四半期(上期)連結決算は、売上高126.5億円(前年比+6.8%)、営業利益9.32億円(+31.2%)、当期純利益7.42億円(+16.9%)と、増収に対し利益が大きく伸長し、力強い営業レバレッジを示しました。粗利率は22.3%と高位を維持し、営業利益率は7.37%、経常利益率は8.05%、純利益率は5.87%と、専門商社としては良好な水準です。デュポン分析では、純利益率5.87%、総資産回転率0.392倍、財務レバレッジ1.45倍から試算ROEは3.35%で、利益率がROEの主なドライバーです。営業CFは8.95億円で純利益比1.21倍と利益の現金化は健全、CFOマージンも約7.1%と収益質は良好です。貸借対照表は総資産322.3億円に対し純資産221.7億円、負債113.9億円で、当社試算の自己資本比率は約68.8%と保守的な財務構造です。流動比率237%、当座比率184%と短期流動性も厚く、運転資本は117.0億円で運転余力が大きい構造です。支払利息は1.2億円に対しインタレストカバレッジは77.7倍と金利耐性は極めて高いです。実効税率は約25.2%(法人税等2.5億円/税引前利益約9.92億円)と標準的で、税コストは利益の伸びを過度に抑えていません。売上は+6.8%の増収に対して営業利益が+31.2%と伸長しており、売上伸長に対する営業利益の弾性(営業レバレッジ)はおよそ4.6倍と推定されます。棚卸資産は45.45億円で、半期ベースの概算在庫回転(COGS/期末在庫)は約2.0回、在庫日数は約92日とみられ、需要環境に応じた在庫水準の適正化が継続課題です。財務CFは▲13.08億円と資本政策や借入返済の動きが示唆される一方、配当は現時点で0円(上期時点)であり、上期の資金使途は主に負債・資本関連に向かったと考えられます。EPSは69.22円で、ROE3.35%(提供値)と整合的ですが、上期値である点に留意が必要です。総じて、同社は高い粗利率と低レバレッジを背景に、利益の質・財務健全性が高いディフェンシブな収益モデルを維持しています。一方で、総資産回転率は0.392倍と控えめで、運転資本効率の改善が中期的なROE押し上げ余地です。今後は、需要の強弱・価格改定の継続性、在庫最適化と運転資本効率の改善、資本配分(配当・自社株・成長投資)の可視化が、収益持続性と株主還元余力の評価軸になります。なお、本分析は上期累計値に基づき、通期季節性や未開示科目(現金、投資CF、発行済株式数等)については前提を置いて解釈しています。
ROE分解(デュポン): 純利益率5.87% × 総資産回転率0.392倍 × 財務レバレッジ1.45倍 ≈ ROE 3.35%。今回のROEは主に利益率と(適度な)レバレッジで説明され、資産回転は慎重な運転資本構造により抑制的です。利益率の質: 粗利率22.3%、営業利益率7.37%、経常利益率8.05%、純利益率5.87%。営業外収支は支払利息1.2億円に対し経常利益が営業利益を上回っており、金融収支・持分法等のポジティブ寄与が示唆されます。税負担は実効税率約25.2%と平準的。EBITDAは104.2億円?(注: 単位は1.042億円=10.42億円)、EBITDAマージン8.2%で、減価償却費は1.1億円と軽く、キャッシュ創出力に対する非現金費用の負担は限定的。営業レバレッジ: 売上+6.8%に対し営業利益+31.2%で弾性は約4.6倍。固定費コントロールと粗利率維持が奏功したと評価できます。ROAは当社試算で約2.3%(7.42億円/322.34億円、上期非年率)で、資産効率の改善余地が残ります。
売上持続可能性: 上期売上は126.5億円で前年比+6.8%。数量・価格の内訳は不明ながら、粗利率22.3%の維持から値上げ・ミックス改善の寄与が示唆されます。期中の在庫日数約92日(半期ベース概算)から、下期にかけての出荷消化が売上継続の鍵。利益の質: 営業利益+31.2%と粗利成長がコスト伸長を上回り、構造的コスト改善の可能性。営業CF/純利益1.21倍と利益の現金化は堅調。見通し: 上期の営業レバレッジが高く、下期に売上が横ばいでも通期営業利益率の改善余地。もっとも、在庫調整・価格改定の巻き戻し、原材料・為替の変動は下押し要因。設備投資・M&A等の成長投資開示が限定的(投資CF未開示)なため、成長の加速ドライバーの可視性は現時点で中立。
流動性: 流動比率237%、当座比率184%、運転資本117.0億円と短期耐性は十分。支払能力: 総資産322.3億円、純資産221.7億円、負債113.9億円で、自己資本比率は当社試算約68.8%。インタレストカバレッジ77.7倍と金利上昇局面でも余裕。資本構成: 負債資本倍率0.51倍と保守的。財務CF▲13.08億円は借入返済や自己株関連の可能性があるが、配当0円(上期時点)で実質的な資本流出は限定的。ネットキャッシュの厳密な把握は現金残高未開示のため困難。
利益の質: 営業CF8.95億円/純利益7.42億円=1.21倍で、売上債権・在庫の増減による利益の歪みは小さい印象。FCF分析: 投資CF未開示のため厳密なFCFは不明だが、減価償却費1.1億円規模から、維持的投資が過大でなければFCFは正値を維持しやすい。CFOマージンは約7.1%(8.95/126.47)で収益の現金変換は良好。運転資本: 運転資本117.0億円、在庫45.45億円。半期ベースの在庫回転約2.0回、在庫日数約92日。下期に向けた在庫圧縮・与信回収の進捗がCFOの追加押し上げ要因となり得る。
配当性向は現時点0%(上期)で、上期に限れば内部留保優先の姿勢。営業CFは8.95億円と潤沢で、投資CFが維持投資水準に留まる前提では、通期での配当原資は十分確保可能とみられます。FCFカバレッジの算定は投資CF未開示のため困難だが、低レバレッジ(負債資本倍率0.51倍)と高い流動性から、配当継続余力は高いと評価。方針見通しとしては、下期の業績確度と運転資本の還流、財務CF(借入返済/自社株)のバランス次第で、総還元の最適化余地が残ると考えます。
ビジネスリスク:
- 原材料・商品価格の変動による粗利率の圧迫
- 為替変動(輸出入・仕入価格・在庫評価への影響)
- 在庫積み増しに伴う在庫評価損・陳腐化リスク
- 需要サイクル(半導体/資源/化学など対象市場)の変動
- 主要顧客・仕入先への依存度上昇による取引集中リスク
- 規制・環境対応コストの増加(化学関連商材の法規制)
財務リスク:
- 運転資本の膨張によるCFO変動性
- 金利上昇局面での資本コスト上昇(現状耐性は高いが潜在リスク)
- 信用リスク(売掛金回収遅延・与信事故)
- 為替ヘッジコスト・評価損益のブレ
主な懸念事項:
- 総資産回転率0.392倍と資産効率の伸び悩み(上期スナップショット)
- 在庫日数約92日の水準と下期に向けた在庫圧縮の進捗
- 投資CFの未開示に伴うFCFの視認性低下
- 財務CF▲13.08億円の内訳(借入返済/自社株等)の不透明性
重要ポイント:
- 増収率+6.8%に対し営業利益+31.2%と高い営業レバレッジが顕在化
- 粗利率22.3%・営業利益率7.37%と収益性は専門商社として良好
- 営業CF/純利益1.21倍・インタレストカバレッジ77.7倍でキャッシュ創出と耐性は高い
- 自己資本比率は当社試算で約68.8%と保守的な財務体質
- 総資産回転率0.392倍と運転資本効率に改善余地
注視すべき指標:
- 在庫回転日数(目安: 92日→改善トレンド)
- 売上総利益率の持続性(価格改定・ミックス)
- 営業CF/純利益比率(>1倍の維持)
- 運転資本/売上高比率の低下進捗
- 財務CFの内訳(借入返済・自己株・配当)と総還元方針
セクター内ポジション:
同業の専門商社と比較して、粗利率・営業利益率は上位レンジ、レバレッジは低位で財務の安全性が高い一方、資産回転はやや見劣り。総じてディフェンシブ寄りの収益モデルで、運転資本効率の改善がROE向上の主要ドライバー。
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