- 売上高: 13.05億円
- 営業利益: 32百万円
- 当期純利益: 1.14億円
- 1株当たり当期純利益: 2.24円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 13.05億円 | 19.74億円 | -33.9% |
| 売上原価 | 13.13億円 | - | - |
| 売上総利益 | 6.61億円 | - | - |
| 販管費 | 4.61億円 | - | - |
| 営業利益 | 32百万円 | 2.00億円 | -84.0% |
| 営業外収益 | 18百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.70億円 | - | - |
| 経常利益 | 38百万円 | 48百万円 | -20.8% |
| 法人税等 | 13百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 1.14億円 | 2.71億円 | -57.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 47百万円 | 4.31億円 | -89.1% |
| 包括利益 | 20百万円 | 4.23億円 | -95.3% |
| 減価償却費 | 36百万円 | - | - |
| 支払利息 | 5百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 2.24円 | 25.44円 | -91.2% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 2.20円 | 21.77円 | -89.9% |
| 1株当たり配当金 | 1.50円 | 0.00円 | - |
| 年間配当総額 | 41百万円 | 41百万円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 20.18億円 | - | - |
| 現金預金 | 10.76億円 | - | - |
| 売掛金 | 4.66億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 1.89億円 | - | - |
| 固定資産 | 25.56億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -2.01億円 | 24百万円 | -2.25億円 |
| 投資活動によるキャッシュフロー | -3.33億円 | 35百万円 | -3.68億円 |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -1.74億円 | 7.89億円 | -9.63億円 |
| フリーキャッシュフロー | -5.34億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 営業利益率 | 2.5% |
| 総資産経常利益率 | 0.9% |
| 配当性向 | 7.9% |
| 純資産配当率(DOE) | 3.1% |
| 1株当たり純資産 | 150.00円 |
| 純利益率 | 3.6% |
| 粗利益率 | 50.7% |
| 流動比率 | 236.4% |
| 当座比率 | 214.2% |
| 負債資本倍率 | 0.58倍 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 21.79百万株 |
| 自己株式数 | 2千株 |
| 期中平均株式数 | 21.78百万株 |
| 1株当たり純資産 | 150.15円 |
| EBITDA | 68百万円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 2.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 86.00億円 |
| 営業利益予想 | 2.44億円 |
| 1株当たり配当金予想 | 4.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社ウェルディッシュ(連結、JGAAP)の2025年度Q4決算は、売上高1,305百万円(前年比-2.0%)、営業利益32百万円(横ばい)、当期純利益47百万円(横ばい)と、トップラインが縮小する中で利益水準を辛うじて維持した決算です。デュポン分解によるROEは1.44%(純利益率3.60%×総資産回転率0.341回×財務レバレッジ1.17倍)と低水準で、株主資本効率は限定的です。粗利率は50.7%と高めである一方、営業利益率は約2.5%(32/1,305)にとどまり、販管費の負担が重く営業レバレッジが効きにくい構造が示唆されます。EBITDAは68百万円、EBITDAマージン5.2%で、減価償却費36百万円を踏まえてもキャッシュ創出力は限定的です。営業CFは-201百万円と大幅マイナスで、純利益47百万円に対して営業CF/純利益比率は-4.28倍と利益のキャッシュ化が進んでいません。フリーキャッシュフローは-534百万円(営業CF-201百万円+投資CF-333百万円)と大幅な流出で、設備投資・成長投資または運転資本の増加が資金需要を押し上げています。貸借対照表は総資産3,825百万円、負債1,898百万円、純資産3,271百万円で、負債資本倍率0.58倍とレバレッジは抑制的です。期末の自己資本比率については開示値が参照できないものの、貸借対照表の数値からは約85.5%(3,271/3,825)と資本の厚みは十分と推定されます。流動比率236.4%、当座比率214.2%と流動性は厚く、短期支払能力は高い一方で、営業CFの赤字が継続する場合は中期的な資金繰りに注意が必要です。利払いは5.3百万円に対して営業利益32百万円でインタレストカバレッジ6.1倍と、現状の債務負担は許容範囲です。配当は年間0円、配当性向0%で、FCFが大幅マイナスである現状を踏まえると内部留保・投資優先の方針が示唆されます。売上の微減と利益横ばいは、価格転嫁や製品ミックスの改善効果が販管費やコスト上昇で相殺されている可能性を示します。総資産回転率0.341回は資産効率の低さを示し、在庫・売上債権の回転改善余地が大きいと見られます。経常利益38百万円に対して当期純利益47百万円と、純利益が上回る構造は特別利益や税効果等の影響が示唆され、平時収益力の評価には慎重さが必要です。総じて、財務体質は健全だが、キャッシュフローの質と資産効率がボトルネックで、短期の利益維持に比べ中期の収益性・CF改善が重要なテーマです。データには一部相違や未開示が見られるため(例えば粗利関連や自己資本比率等の数表の整合性)、以下の分析は提示された非ゼロの指標・数値を優先して行っています。
ROEは1.44%で、分解は純利益率3.60%×総資産回転率0.341回×財務レバレッジ1.17倍。純利益率は食品・外食関連としては低位で、粗利率50.7%に比べ営業利益率約2.5%と販管費比率の高さが主因。営業レバレッジは低く、売上-2.0%の中で営業利益横ばい=固定費の硬直性が高いか、コストコントロールで下支え。EBITDAマージン5.2%は改善余地が大きい。インタレストカバレッジ6.1倍と財務費用負担は軽微で、利益水準の足かせではない。経常→当期のブリッジで純利益が経常を上回るため、特別要因の寄与が疑われ、コア利益の持続性は見極めが必要。資産効率(総資産回転率0.341回)がROEを大きく押し下げており、在庫・設備稼働・チャネル回転の改善が鍵。
売上高は前年比-2.0%でマイナス成長。数量鈍化または値引き・チャネルミックスの変化が示唆される一方、利益は横ばいで価格・ミックスやコスト抑制で耐えた形。粗利率50.7%は相対的に高いが、販管費吸収余地は限定的で、短期の利益成長は営業効率の改善次第。営業CFの大幅マイナスとFCFの赤字は、成長投資または運転資本増によるもので、短期的な増収牽引よりも基盤整備段階の可能性。中期の見通しは、- 原材料価格の落ち着きと価格転嫁の進捗、- 在庫回転・与信管理の強化、- 投資の収益化タイミング、に左右される。現状では資産効率の改善がROE押し上げの主たるレバー。
総資産3,825百万円、負債1,898百万円、純資産3,271百万円。負債資本倍率0.58倍で保守的な資本構成。自己資本比率は開示上0.0%だが、貸借対照表数値からは約85.5%と推定され、支払能力は強固。流動資産2,018百万円、流動負債853百万円で流動比率236.4%、当座比率214.2%と短期流動性は潤沢。利払い5.3百万円に対し営業利益32百万円で6.1倍のカバレッジ、金利感応度は低い。もっとも、営業CF・FCFともに赤字で、現預金の積み上がりが確認できないため、継続的なキャッシュアウトが続く場合は運転資金や外部調達の必要性が高まる可能性。
営業CF-201百万円に対し純利益47百万円で営業CF/純利益-4.28倍と低品質。非現金費用(減価償却36百万円)を差し引いても運転資本の流出が大きいとみられ、売上債権・在庫の積み上がりが示唆される。投資CF-333百万円は積極投資または更新投資の進行。結果、FCFは-534百万円で自己資金だけでは賄えていない。運転資本は1,164百万円と大きく、回転の鈍さ(総資産回転率0.341回)と整合的。短期的には在庫最適化、与信・回収の強化、CapExの適正化が必要。継続的に営業CFが純利益を下回る状態は持続可能性に課題。
年間配当0円、配当性向0%。FCFカバレッジ0.00倍で、現状のFCF赤字下では無配継続または極めて慎重な配当政策が合理的。自己資本は厚く財務耐性はあるものの、まずは営業CFの黒字化と投資回収の可視化が優先。今後の配当再開には、- 営業CF/純利益の改善(>1.0倍)、- FCFの安定黒字、- 設備投資水準の平準化、が前提と考えられる。
ビジネスリスク:
- 原材料価格の変動と価格転嫁の遅れ
- 販管費(人件費・物流費)上昇による営業レバレッジ悪化
- 在庫回転の低下・需要予測ミスによるキャッシュフロー圧迫
- 主要顧客・チャネルへの依存と取引条件の不利化
- 食品安全・品質管理に関するレピュテーションリスク
- 新商品開発の不調やヒット依存
財務リスク:
- 営業CF・FCFの継続的なマイナスによる資金繰りリスク
- 投資回収の遅延による減損リスク
- 金利上昇時の資金調達コスト上昇(現状感応度は限定的)
- 為替変動(輸入原材料)による粗利率の変動
主な懸念事項:
- 営業CF/純利益が-4.28倍と、利益のキャッシュ化に難あり
- 総資産回転率0.341回と資産効率の低さ
- 営業利益率約2.5%と薄利体質、販管費の硬直性
- FCF-534百万円の継続性と資金調達方針の明確性
重要ポイント:
- ROE1.44%と資本効率は低位、最大のボトルネックは資産回転率
- 粗利率は50.7%と健全だが販管費吸収に課題、営業利益率は約2.5%
- 営業CF-201百万円、FCF-534百万円とキャッシュフローの質に弱さ
- 流動性・自己資本は厚く、短期の財務耐性は高い
- 増収が鈍い環境下では、費用最適化と運転資本改善が最優先テーマ
注視すべき指標:
- 営業CF/純利益(目安>1.0倍)
- 在庫回転日数・売上債権回転日数
- 粗利率と販管費率のスプレッド(営業利益率)
- CapEx対減価償却比率(>1.0が続く場合の回収状況)
- 総資産回転率(0.341回からの改善度合い)
- インタレストカバレッジ(>5倍維持)
セクター内ポジション:
同業内では財務安全性は上位だが、収益性(特に営業利益率・ROE)とキャッシュフローの質は下位〜中位。資産効率改善と運転資本回転の引き上げが実行できれば相対的ポジショニングは改善余地。
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