- 売上高: 389.16億円
- 営業利益: 22.04億円
- 当期純利益: 17.93億円
- 1株当たり当期純利益: 193.52円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 389.16億円 | 387.15億円 | +0.5% |
| 売上原価 | 302.74億円 | - | - |
| 売上総利益 | 84.42億円 | - | - |
| 販管費 | 62.48億円 | - | - |
| 営業利益 | 22.04億円 | 21.93億円 | +0.5% |
| 営業外収益 | 2.96億円 | - | - |
| 営業外費用 | 35百万円 | - | - |
| 経常利益 | 25.67億円 | 24.54億円 | +4.6% |
| 法人税等 | 7.57億円 | - | - |
| 当期純利益 | 17.93億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 18.21億円 | 17.92億円 | +1.6% |
| 包括利益 | 38.12億円 | 11.12億円 | +242.8% |
| 減価償却費 | 6.87億円 | - | - |
| 支払利息 | 9百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 193.52円 | 190.50円 | +1.6% |
| 1株当たり配当金 | 30.00円 | 30.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 375.70億円 | - | - |
| 現金預金 | 14.85億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 111.10億円 | - | - |
| 固定資産 | 311.64億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 130.74億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 19.78億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -4.81億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 4,772.93円 |
| 純利益率 | 4.7% |
| 粗利益率 | 21.7% |
| 流動比率 | 185.8% |
| 当座比率 | 130.8% |
| 負債資本倍率 | 0.61倍 |
| インタレストカバレッジ | 247.75倍 |
| EBITDAマージン | 7.4% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +0.5% |
| 営業利益前年同期比 | +0.5% |
| 経常利益前年同期比 | +4.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +1.6% |
| 包括利益前年同期比 | +2.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 10.33百万株 |
| 自己株式数 | 915千株 |
| 期中平均株式数 | 9.41百万株 |
| 1株当たり純資産 | 4,772.83円 |
| EBITDA | 28.91億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 30.00円 |
| 期末配当 | 30.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 763.00億円 |
| 営業利益予想 | 28.00億円 |
| 経常利益予想 | 34.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 23.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 244.41円 |
| 1株当たり配当金予想 | 35.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
はごろもフーズ株式会社(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高3,891.6億円(前年比+0.5%)、営業利益220.4億円(+0.5%)、当期純利益182.1億円(+1.6%)と、緩やかな増収増益を確保しました。粗利益率は21.7%で横ばい圏、営業利益率は5.7%(=220.4億円/3,891.6億円)と安定的です。経常利益率は6.6%と営業段階よりやや上振れしており、非営業損益が純利益を下支えした構図です。デュポン分析では純利益率4.68%、総資産回転率0.521回、財務レバレッジ1.66倍からROEは4.05%で、低レバレッジを背景に資本効率は保守的な水準です。ROAは約2.4%(=182.1億円/7,467.5億円)と食品セクターの中位レンジ、資産効率面の改善余地が示唆されます。営業キャッシュフローは197.8億円で、純利益に対するキャッシュ創出力(営業CF/純利益)は1.09倍と利益の現金裏付けは概ね良好です。流動比率185.8%、当座比率130.8%と流動性は厚く、ネット有利子負債の詳細は不明ながら利払い負担は軽微(支払利息0.89億円、インタレストカバレッジ247.8倍)です。貸借対照表は総資産7,467.5億円、負債2,734.8億円、純資産4,491.5億円(負債資本倍率0.61倍)と保守的な資本構成です。棚卸資産は1,110.97億円で、売上横ばいの中、在庫の回転・鮮度管理が粗利維持の鍵となります。税負担は決算テーブル上の実効税率は「不記載」ですが、法人税等7.57億円と純利益・経常利益水準から逆算される実効税率はおおむね約29%と見込まれます。営業レバレッジの観点では、売上+0.5%に対し営業利益+0.5%とほぼ等歩合で、コストコントロールは効いている一方、価格改定やミックス改善の上積みは限定的です。原材料(カツオ・マグロ等)や包装資材、物流費の外部環境は不透明ながら、同社は低レバレッジ・高流動性でショック耐性を維持しています。投資CF、現預金、株式数、自己資本比率、配当等の複数項目は「不記載項目」であり、分析に当たっては開示済みの非ゼロデータを中心に評価しています。フリーキャッシュフローは投資CFが不記載のため算出困難で、配当の持続性評価にも制約が残ります。それでも、営業CF/売上高=5.1%とキャッシュ創出効率は堅調で、運転資本は173.45億円のプラスと健全性が確認できます。総じて、収益は安定、財務は堅固、資本効率は保守的というプロファイルで、今後は在庫効率と価格・ミックス改善がROE改善のドライバーとなる見通しです。
ROE分解(デュポン):ROE=純利益率×総資産回転率×財務レバレッジ=4.68%×0.521×1.66≈4.05%。純利益率は原材料・資材コストの環境下でも4.7%を維持し、非営業収支が経常段階を押し上げています。総資産回転率0.521回は食品セクター中下位で、棚卸資産の効率化や固定資産の回転向上に余地。財務レバレッジ1.66倍と低ギアリングで、資本効率の引き上げは主に収益性・回転率の改善に依存。利益率の質:粗利率21.7%、営業利益率5.7%、経常利益率6.6%、当期純利益率4.68%。営業外では利息負担が軽微(0.89億円)で、受取利息・配当や為替差益等の可能性により経常が営業を上回る構造。税負担は逆算ベースで約29%と標準的。EBITDAは289.10億円、EBITDAマージン7.4%で、減価償却費68.70億円(売上比1.8%)が固定費の一部として利益を圧迫。営業レバレッジ:売上+0.5%に対し営業利益+0.5%で中立的。価格改定・製品ミックス改善が進めば限界利益率改善を通じてレバレッジが効きやすい一方、原材料上振れ時には逆風も想定。
売上持続可能性:上期売上は+0.5%と横ばい圏。主力の缶詰・パスタ関連は価格転嫁の一巡と需要平準化が示唆され、数量・ミックスの底上げが課題。利益の質:営業増益率は+0.5%と控えめながら、営業CF/純利益=1.09倍でキャッシュ裏付けは良好。非営業益に依存し過ぎていない点はポジティブ。見通し:原魚(カツオ・マグロ)相場、為替(USD/JPY)、ブリキ・包装資材、物流費が主要変数。上期のコスト吸収が進む一方、追加の価格改定やプロダクトミックスの改善がなければ通期の利益成長は一桁前半のレンジが中心となる可能性。棚卸資産の最適化と販売管理費の効率化が上振れ余地。
流動性:流動資産3,757.0億円、流動負債2,022.5億円で流動比率185.8%、当座比率130.8%。運転資本173.45億円と潤沢。支払能力:負債合計2,734.8億円、純資産4,491.5億円で負債資本倍率0.61倍。支払利息0.89億円に対し営業利益220.4億円でインタレストカバレッジ247.8倍と高水準。資本構成:財務レバレッジ1.66倍と保守的で、ショック耐性は高い。自己資本比率はテーブル上「不記載項目」であるものの、総資産・純資産から逆算される実質自己資本比率は概ね60%台と推定される(=4,491.5/7,467.5)。
利益の質:営業CF/純利益=1.09倍、営業CFマージン=5.1%(=197.8/3,891.6)。 accrualの過度な積み上がりは現時点で示唆されず、利益の現金化は概ね良好。FCF分析:投資CFは「不記載項目」のため、正確なフリーキャッシュフロー算出は不可。減価償却費68.70億円を踏まえると、維持投資の水準次第で実質FCFはプラスを維持可能とみられるが、判断にはCapEx開示が必要。運転資本:棚卸資産1,110.97億円の水準は売上横ばいの中での鍵。売掛・買掛の詳細は不明ながら、運転資本は173.45億円のプラスで短期資金繰りは安定。今後は在庫回転日数と商品廃棄ロスの動向がキャッシュ創出に影響。
配当性向・配当政策:決算テーブル上の年間配当・配当性向・FCFカバレッジは「不記載項目」のため、定量評価は不可。持続可能性の観点では、上期純利益182.1億円と営業CF197.8億円から、内部資金による株主還元余力は一定程度あると推察されるが、CapExや在庫投資の実態次第。財務レバレッジは低く、仮に安定配当を志向する場合の余力はある一方、原材料・為替のボラティリティを踏まえると安全余裕度確保が優先される可能性。結論:配当の持続性評価には通期の投資CF(設備投資)とキャッシュ残高、具体的な配当方針の開示が前提。
ビジネスリスク:
- 原材料相場(カツオ・マグロ)の高騰・ボラティリティ
- 為替(USD/JPY)変動による仕入コスト増減
- ブリキ等包装資材や物流費の上振れ
- PB(プライベートブランド)競争激化による価格下押し
- 在庫回転低下・廃棄ロス増加による粗利圧迫
- 需要の季節性・天候要因による販売変動
- 海外調達・生産拠点におけるサプライチェーンリスク
財務リスク:
- 投資CF・現預金残高の未開示に伴う短期流動性の不確実性評価
- 原材料高騰局面での運転資本増加に伴うキャッシュ圧迫
- 価格転嫁の遅れ時におけるマージン収縮
- 減価償却負担に対する投資対効果の不透明性
主な懸念事項:
- 売上横ばいの中での在庫効率(棚卸資産1,110.97億円)の管理
- 資産回転率0.521回の低さがROEを抑制
- 投資CF・配当・現預金の情報不足によるFCFと還元可能額の不確実性
重要ポイント:
- 安定した増収増益と高い流動性、低レバレッジで財務耐性は高い
- ROE4.05%は保守的な資本構成と資産回転率の低さが要因
- 営業CF/純利益1.09倍と利益の現金化は概ね良好
- 粗利率21.7%・営業利益率5.7%は価格・ミックス次第で改善余地
- 配当・投資CFが未開示でFCFや還元余力の評価に制約
注視すべき指標:
- 原魚(カツオ・マグロ)価格とUSD/JPY動向
- 粗利益率・営業利益率の四半期トレンド
- 棚卸資産回転日数と在庫評価損
- 営業CF/純利益比率と営業CFマージン
- 設備投資額(CapEx)と減価償却費の関係
- 販売数量・製品ミックス(高付加価値製品比率)
- 価格改定の浸透度と販促費効率
セクター内ポジション:
国内食品セクターにおいて、同社は低レバレッジ・高流動性の防御的プロファイルを有する一方、資産回転率とROEは中下位レンジ。原材料・為替感応度が高く、価格・ミックス戦略と在庫効率の巧拙が競合との差別化要因。
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