- 売上高: 52.44億円
- 営業利益: 4.08億円
- 当期純利益: 2.79億円
- 1株当たり当期純利益: 40.17円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 52.44億円 | 47.98億円 | +9.3% |
| 売上原価 | 39.84億円 | - | - |
| 売上総利益 | 8.15億円 | - | - |
| 販管費 | 6.06億円 | - | - |
| 営業利益 | 4.08億円 | 2.08億円 | +96.2% |
| 営業外収益 | 3百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 4百万円 | - | - |
| 経常利益 | 4.05億円 | 2.07億円 | +95.7% |
| 法人税等 | 66百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 2.79億円 | 1.41億円 | +97.9% |
| 支払利息 | 4百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 40.17円 | 20.38円 | +97.1% |
| 1株当たり配当金 | 36.00円 | 36.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 36.79億円 | - | - |
| 現金預金 | 8.57億円 | - | - |
| 売掛金 | 23.22億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 83百万円 | - | - |
| 固定資産 | 123.01億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.3% |
| 粗利益率 | 15.5% |
| 流動比率 | 93.2% |
| 当座比率 | 91.1% |
| 負債資本倍率 | 0.53倍 |
| インタレストカバレッジ | 99.13倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +9.3% |
| 営業利益前年同期比 | +96.2% |
| 経常利益前年同期比 | +95.6% |
| 当期純利益前年同期比 | +97.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 6.97百万株 |
| 自己株式数 | 374株 |
| 期中平均株式数 | 6.97百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,501.48円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 36.00円 |
| 期末配当 | 36.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 230.00億円 |
| 営業利益予想 | 20.00億円 |
| 経常利益予想 | 19.95億円 |
| 当期純利益予想 | 13.76億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 197.50円 |
| 1株当たり配当金予想 | 36.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
やまみ(2820)の2026年度Q1(単体、JGAAP)は、売上高5,244百万円(前年比+9.3%)、営業利益408百万円(+96.2%)、当期純利益279百万円(+97.1%)と、トップラインの伸長に加えて高いレバレッジが効いた大幅な増益となりました。売上総利益は814.7百万円、粗利率は15.5%と提供値に準拠すると、前期より採算が改善した公算が高いです。営業利益率は約7.8%(=408/5,244)で、食品製造セクターの中堅企業としては良好な水準まで回復しています。経常利益は405百万円で、支払利息4.1百万円に対してインタレストカバレッジは約99倍と、金利負担は限定的です。当期純利益は279百万円、純利益率は5.32%で、デュポン分解ベースのROEは2.67%(純利益率5.32% × 総資産回転率0.329 × 財務レバレッジ1.52)でした。総資産は15,923百万円、純資産10,461百万円、負債合計5,548百万円で、負債資本倍率は0.53倍と保守的な資本構成です。流動資産3,679百万円に対し流動負債3,947百万円で流動比率は93.2%、運転資本は▲268百万円と短期負債超過の状態で、短期資金繰りにはやや慎重姿勢が必要です。棚卸資産は83.4百万円と流動資産に占める比率が小さく、在庫回転は良好とみられます。提供指標の営業CF・投資CF・財務CF、減価償却費、EBITDA、現金残高などが0表示であり不記載項目に該当するため、キャッシュフロー品質や投資回収力の厳密評価には制約があります。なお、実効税率の提供指標は0.0%ですが、経常利益405百万円と法人税等65.6百万円の実数から試算される税率は約16%で、税負担は適正水準と推察されます。営業レバレッジの高さ(売上+9.3%に対し営業利益+96.2%)は、固定費の吸収や価格改定・製品ミックス改善が寄与した可能性を示唆します。総資産回転率は0.329回と、固定資産比率の高い食品製造業らしい水準で、今後の成長局面では稼働率と回転効率の改善がROE押し上げの鍵となります。年間配当は不記載で0円表示、配当性向も0%のため、現時点で配当政策の評価は困難です。全体として、収益性は明確に改善、財務安全性は良好、短期流動性は中立~やや慎重、キャッシュフローの開示不足が主なボトルネックという構図です。Q1単独の季節性や原材料・エネルギー価格の変動を踏まえると、通期での持続可能性の見極めが次の焦点になります。
ROE分解(デュポン):純利益率5.32% × 総資産回転率0.329回 × 財務レバレッジ1.52倍 = ROE 2.67%。純利益率は前年からの改善が示唆され、営業利益率は約7.8%と高まっています。粗利率は15.5%(提供値)で、原材料(大豆・油脂)、エネルギー、物流コストの上昇局面でも価格改定や製品ミックス改善が奏功した可能性。営業レバレッジ:売上+9.3%に対して営業利益+96.2%と大きく伸びており、固定費吸収の進展や歩留まり改善、製造効率の向上が示唆されます。経常段階では金利負担が軽微(支払利息4.1百万円、カバレッジ約99倍)で、金融費用による収益圧迫は限定的。実効税率は提供値は0.0%だが、実数ベース試算で約16%(=65.6/405)と適正。総資産回転率0.329回は資産厚めの食品製造業として妥当ながら、稼働率上昇や販売チャネル拡大での改善余地あり。減価償却費・EBITDAは不記載のため、EBITDAマージンや資本集約度の精緻な評価には制約あり。
売上成長は+9.3%と堅調で、数量成長に加え価格改定寄与が推察されます。粗利率・営業利益率の改善から、単価是正や製品ミックスの上方シフトが持続すれば、利益成長の質は高めに評価可能です。一方でQ1単独の季節性を考慮すると、通期持続性の判断には次四半期以降のデータが必須。原材料(大豆相場、円相場)、エネルギー、物流費の外部環境に左右されやすく、コストヘッジやサプライ契約の運用が成長持続性のカギ。設備稼働率の上昇と歩留まり改善が続けば、営業レバレッジ効果で利益成長は上振れ余地。総資産回転率が0.329回と低めで、販売面(チャネル深耕、CVS/量販店向け提案)や生産面(自動化・ライン最適化)での効率改善が中期的成長ドライバー。キャッシュフロー関連データが不記載のため、投資余力や新規設備投資の成長寄与は現段階で不確実性が高い。
流動性:流動比率93.2%、当座比率91.1%と、短期負債が流動資産をやや上回るため、運転資金面では保守的な管理が必要。運転資本は▲268百万円で、買掛の活用や前受形態が効いている可能性。支払能力:負債資本倍率0.53倍、インタレストカバレッジ約99倍と安全性は高い。資本構成:純資産10,461百万円、総資産15,923百万円で財務レバレッジ1.52倍。自己資本比率は不記載(0%表示)につき判断保留だが、数値から推定すると約65.7%(=10,461/15,923)と健全水準とみられる。借入依存度は低く、利上げ環境でも耐性は相対的に高い。
提供CFは不記載(0表示)のため、営業CF/純利益、フリーCF、キャッシュコンバージョンサイクルの実測評価は不可。利益の質は、営業利益率改善と利払い負担の軽さから定性的には良好だが、減価償却費・運転資本増減・税金等のキャッシュ項目が不明で確度は中程度。運転資本は貸借対照表ベースで▲268百万円と資金化が進んでいる可能性がある一方、Q1特有の季節性要因(買掛増・在庫水準)を排除できず、通期では反転の可能性もある。今後は営業CF/純利益≥1.0の維持、FCFの安定確保、在庫回転・売上債権回転・買入債務回転の3指標を要注視。
年間配当・配当性向・FCFカバレッジはいずれも不記載(0表示)のため、現段階で配当持続可能性は評価不能。EPSは40.17円と増益だが、CFデータ・設備投資計画・ネットキャッシュポジションが不明のため、配当余力の定量評価は保留。方針面では、保守的な負債資本構成を背景に、将来的な安定配当余地はうかがえる一方、成長投資(自動化・増設)を優先する局面では内部留保を厚くする可能性がある。少なくとも通期見通しとCF開示の確認が必要。
ビジネスリスク:
- 原材料(大豆価格)および為替(円安)による仕入コスト上昇リスク
- エネルギー・物流コストの上昇と価格転嫁のタイムラグ
- 主要販路(量販・CVS)での価格競争・PB強化によるマージン圧迫
- 生産設備トラブル・稼働率低下による固定費吸収の悪化
- 食品安全・品質管理リスク(リコール・信用毀損)
- 天候・季節要因による需要変動(Q1単独データのブレ)
財務リスク:
- 流動比率93%前後と短期資金繰り余力が限定的
- CF開示不在によるキャッシュ創出力・投資負担の不確実性
- 金利上昇局面での資金調達コスト増(現状影響は小さいが将来リスク)
- 設備投資サイクル入り時の減価償却・固定費増加による利益変動
主な懸念事項:
- キャッシュフロー(営業・投資・フリーCF)の不記載で利益の質が検証困難
- 減価償却費・EBITDA不記載により資本集約度・投資回収の評価が不十分
- 流動比率が100%を下回り、短期の運転資金管理が課題
重要ポイント:
- 売上+9.3%に対し営業利益+96.2%と、営業レバレッジが強く効いて収益性が大幅改善
- 金利負担は軽微で、負債資本倍率0.53倍と財務健全性は高い
- 流動比率93%・運転資本マイナスで短期資金繰りは中立~やや慎重
- CF・減価償却の開示不足が評価ボトルネック。通期でのCF確認が必要
- ROEは2.67%で、今後は回転率改善とマージン維持が向上ドライバー
注視すべき指標:
- 粗利率・営業利益率の持続性(四半期推移)
- 営業CF/純利益とフリーCFの安定性
- 在庫回転日数・売上債権回転・買入債務回転の三点セット
- 原材料(大豆)価格、電力・ガス・物流コストと価格転嫁状況
- 設備稼働率・減価償却費・CAPEX(自動化・増設計画)
- ASP(価格改定)と製品ミックス(高付加価値比率)
セクター内ポジション:
国内食品製造(豆腐・大豆加工)領域の中堅プレーヤーとして、今期は価格・ミックス改善と固定費吸収が進み収益性が相対的に改善。財務レバレッジは低く健全性は高い一方、短期流動性は中立で、キャッシュフロー開示が限られる点が同業比ハンデ。回転率とCFの可視性が整えば、セクター内の質的評価は一段切り上がる余地。
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