- 売上高: 15,297.62億円
- 営業利益: 162.07億円
- 当期純利益: 137.69億円
- 1株当たり当期純利益: 63.35円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 15,297.62億円 | 14,563.55億円 | +5.0% |
| 売上原価 | 13,540.45億円 | - | - |
| 売上総利益 | 1,023.10億円 | - | - |
| 販管費 | 873.15億円 | - | - |
| 営業利益 | 162.07億円 | 149.95億円 | +8.1% |
| 営業外収益 | 16.47億円 | - | - |
| 営業外費用 | 3.63億円 | - | - |
| 経常利益 | 174.85億円 | 162.79億円 | +7.4% |
| 法人税等 | 68.99億円 | - | - |
| 当期純利益 | 137.69億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 115.21億円 | 140.65億円 | -18.1% |
| 包括利益 | 135.42億円 | 177.69億円 | -23.8% |
| 減価償却費 | 71.33億円 | - | - |
| 支払利息 | 1.44億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 63.35円 | 75.26円 | -15.8% |
| 1株当たり配当金 | 31.00円 | 31.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 10,944.96億円 | - | - |
| 現金預金 | 1,770.85億円 | - | - |
| 売掛金 | 6,457.78億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 1,572.86億円 | - | - |
| 固定資産 | 3,453.88億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 29.38億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -75.26億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 0.8% |
| 粗利益率 | 6.7% |
| 流動比率 | 122.3% |
| 当座比率 | 104.7% |
| 負債資本倍率 | 1.96倍 |
| インタレストカバレッジ | 112.55倍 |
| EBITDAマージン | 1.5% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +5.0% |
| 営業利益前年同期比 | +8.1% |
| 経常利益前年同期比 | +7.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -18.1% |
| 包括利益前年同期比 | -23.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 191.30百万株 |
| 自己株式数 | 9.58百万株 |
| 期中平均株式数 | 181.85百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,687.54円 |
| EBITDA | 233.40億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 31.00円 |
| 期末配当 | 32.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| DispensingPharmacyAndRelatedBusinesses | 182.84億円 | 1.56億円 |
| EthicalPharmaceuticalsWholesaling | 97.89億円 | 147.54億円 |
| Manufacturing | 68.81億円 | -98百万円 |
| SelfMedicationProductsWholesaling | 2.16億円 | 17.56億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 31,070.00億円 |
| 営業利益予想 | 371.00億円 |
| 経常利益予想 | 397.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 360.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 198.07円 |
| 1株当たり配当金予想 | 34.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
アルフレッサホールディングス(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高1兆5,297億円(前年同期比+5.0%)、営業利益162億円(+8.1%)と、数量増・製品ミックス改善・コスト抑制が寄与し、卸売特有の薄利構造の中で着実な増益を確保しました。売上総利益は1,023億円、粗利益率は6.7%と安定的で、販管費の適切なコントロールにより営業利益率は1.06%を確保しています。一方、当期純利益は115億円(-18.1%)と減益で、経常利益(175億円)から当期純利益への落ち込みが大きく、税負担や特別損益の影響が示唆されます。実効税率は開示指標では未記載扱いですが、経常利益ベースで単純試算すると約40%前後とみられ、前年の一過性要因の反動または特別項目の影響の可能性があります。デュポン分析では、純利益率0.75%、総資産回転率1.019倍、財務レバレッジ3.07倍からROEは2.36%と低水準で、利益率の低さが主因です。営業キャッシュフローは29億円と低調で、当期純利益に対する営業CF/純利益比率は0.26倍にとどまり、運転資本の増加(売上債権・棚卸の積み上がり)が示唆されます。流動比率122.3%、当座比率104.7%と短期流動性は確保され、運転資本は1,995億円のプラスです。負債資本倍率は1.96倍、自己資本は4,884億円と厚く、インタレストカバレッジは約113倍で金利耐性は極めて高い状態です。EBITDAは233億円、EBITDAマージン1.5%と卸ビジネスの特性を反映した薄利多売モデルながら、規模の経済と効率化が営業増益に寄与しています。売上は薬価改定の逆風がある中でも+5%と堅調で、専門薬(スペシャリティ)やワクチン・ジェネリックの動向、物流費抑制が収益の鍵となっています。財務CFは-75億円で資本政策・負債調整の動きが示唆されますが、詳細は未開示のため含意解釈に留めます。配当は未開示扱いのため定量評価は限定的ですが、当期のキャッシュ創出力(上期)だけを見ると余裕度は高くありません。医療用医薬品卸の産業特性として在庫・与信運営がキャッシュの振れを大きくし、季節性も強い点を勘案する必要があります。総じて、売上・営業利益は堅調、純利益とキャッシュ創出は課題、財務健全性は良好というコントラストです。今後は薬価改定、スペシャリティ比率、在庫回転と与信回収、物流効率化の進捗が収益とキャッシュの橋渡しに決定的です。データには未開示項目が含まれるため、分析は利用可能な非ゼロ情報に基づき、定性的補足を加えています。
ROEはデュポン分解で、純利益率0.75% × 総資産回転率1.019倍 × 財務レバレッジ3.07倍 = 2.36%と算出。主たるボトルネックは利益率で、粗利率6.7%に対し営業利益率1.06%、経常利益率1.14%と薄利構造を反映。営業増益(+8.1%)は販管費効率化とGPの増加が寄与したとみられ、営業レバレッジはポジティブ(売上+5%に対し営業利益+8.1%)。インタレストカバレッジは112.5倍と強固で、金融費用の影響は軽微。減価償却費は71億円、EBITDA233億円と、非現金費用を含めた稼ぐ力は営業利益の約1.44倍。純利益の前年割れは税・特別損益の影響が主因と推定され、コア収益力は上向き。一方、純利益率0.75%は同業レンジ(概ね0.7~1.2%)の下限近辺で、ミックス改善・物流効率の更なる進展が必要。
売上は+5.0%増と市場成長に整合し、数量ベースの伸長と一部高単価品の寄与が示唆されます。営業利益が+8.1%と売上を上回る伸びで、費用効率化とミックス改善が持続的に効いている可能性。純利益の-18.1%はボトムラインの質に課題を残す一方、コア利益(営業・経常)の増勢は維持。継続可能性は、薬価改定の下押しをボリューム・ジェネリック・スペシャリティで吸収できるかに依存。利益の質は、営業外・特別要因の影響度が高く見えるため、下期の平準化が焦点。見通しとしては、上期の運転資本積み上がりの反動(在庫圧縮、債権回収)によるキャッシュ改善余地、並びに物流再編・デジタル化による固定費逓減効果が期待テーマ。規模の経済により売上増がマージン改善に結びつく弾性は確認できており、持続性は中程度。
総資産1兆5,007億円、純資産4,884億円、負債9,576億円。自己資本比率は開示指標では未記載扱いだが、単純試算では約32.5%(=4,884/15,007)。流動比率122.3%、当座比率104.7%と短期支払能力は良好。運転資本は1,995億円のプラスで、在庫1,573億円を含む運転資本負荷が大きい産業特性を反映。負債資本倍率1.96倍は適正レンジ、金利負担は軽微(支払利息14億円、EBIT/利息=約112.6倍)。財務CFは-75億円と資本政策・負債調整の実施が示唆されるが、詳細未開示。総じてソルベンシーは良好、流動性は十分だが運転資本のダイナミクスがキャッシュ創出を左右。
営業CFは29億円で、当期純利益115億円に対しCF/純利益比0.26倍と低水準。営業利益162億円・減価償却71億円に比し営業CFが小さいことから、運転資本の増加(売上債権・棚卸資産の積み上がり)がキャッシュを吸収した公算。投資CFは未開示扱いのため、フリーキャッシュフロー(FCF)の厳密評価は困難。暫定的には、キャッシュ創出力は損益に劣後しており、利益の質は短期的に低い評価。下期の在庫・債権回転改善により営業CFの巻き返しが起これば、通期のCF品質は中立化できる余地。運転資本管理(棚卸回転日数、売上債権回転日数、買入債務回転日数)の改善が最重要KPI。
配当は未開示扱い(年間配当、配当性向、FCFカバレッジは数値上0だが未記載項目に該当)につき、定量的な持続可能性評価は限定的。仮に通期で現行の収益・CFが継続する場合、上期の営業CFの弱さは配当原資の観点で慎重さを要する一方、財務体質(純資産4,884億円、金利負担軽微)は配当余力のバックストップになり得る。今期の配当方針見通しは、通期利益進捗と下期の運転資本巻き戻しの実績確認後に評価すべき。カバレッジ評価は、通期の営業CFと実際の投資キャッシュアウト(設備投資・M&A等)の開示を待って再検証が必要。
ビジネスリスク:
- 薬価改定・償還価格引き下げによるマージン圧迫
- スペシャリティ医薬品の取り扱い拡大に伴う在庫・与信のリスク増大
- 物流コスト上昇(人件費・燃料費・再編投資)
- ジェネリック供給不安定化による欠品・在庫偏在
- 顧客(医療機関・薬局)与信の悪化と回収遅延
財務リスク:
- 運転資本の膨張による営業キャッシュフローの不安定化
- 在庫評価損・陳腐化リスク
- 金利上昇局面での調達コスト上昇(現状は感応度小)
- 特別損益の変動による純利益ボラティリティ
主な懸念事項:
- 上期の営業CF/純利益比0.26倍と低いキャッシュ創出
- 純利益の前年割れ(-18.1%)にみられるボトムラインの脆弱性
- 在庫・売上債権の回転改善の進捗不透明感
重要ポイント:
- 売上+5.0%、営業利益+8.1%とコア収益は堅調
- 純利益は-18.1%と一過性要因の影響が示唆される
- ROE2.36%と低水準で、主因は純利益率0.75%の低さ
- 営業CF/純利益比0.26倍でCF品質は短期的に弱い
- 流動性・ソルベンシーは良好(流動比率122%、利息負担軽微)
注視すべき指標:
- 棚卸回転日数・売上債権回転日数(運転資本の巻き戻し)
- 売上総利益率と販管費率(営業レバレッジの持続性)
- スペシャリティ・ジェネリックの売上構成比
- 薬価改定影響のネット効果
- 営業CFと実際の投資キャッシュアウト(通期FCF)
セクター内ポジション:
同業他社(スズケン、メディパル、東邦HD)と同様に薄利多売・高回転モデルで、利益率は同業レンジ下限近辺、財務健全性と金利耐性は上位水準。キャッシュ創出の安定性で課題が残るが、規模の経済と効率化で営業段階の底堅さは確認できる。
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