- 売上高: 44.66億円
- 営業利益: -66百万円
- 当期純利益: 16.77億円
- 1株当たり当期純利益: -0.40円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 44.66億円 | 55.55億円 | -19.6% |
| 売上原価 | 24.42億円 | - | - |
| 売上総利益 | 31.14億円 | - | - |
| 販管費 | 31.64億円 | - | - |
| 営業利益 | -66百万円 | -50百万円 | -32.0% |
| 営業外収益 | 40百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 1.20億円 | - | - |
| 経常利益 | -67百万円 | -1.29億円 | +48.1% |
| 法人税等 | 2百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 16.77億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -28百万円 | 16.76億円 | -101.7% |
| 包括利益 | -44百万円 | 16.89億円 | -102.6% |
| 減価償却費 | 2.34億円 | - | - |
| 支払利息 | 33百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -0.40円 | 23.75円 | -101.7% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 22.62円 | 22.62円 | +0.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 94.24億円 | - | - |
| 現金預金 | 66.45億円 | - | - |
| 売掛金 | 5.47億円 | - | - |
| 固定資産 | 27.18億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 16.56億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -5.72億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -106.68億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -0.6% |
| 粗利益率 | 69.7% |
| 流動比率 | 227.4% |
| 当座比率 | 227.4% |
| 負債資本倍率 | 1.07倍 |
| インタレストカバレッジ | -1.98倍 |
| EBITDAマージン | 3.8% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -19.6% |
| 営業利益前年同期比 | -27.1% |
| 経常利益前年同期比 | -0.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -86.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 74.74百万株 |
| 自己株式数 | 4.09百万株 |
| 期中平均株式数 | 70.61百万株 |
| 1株当たり純資産 | 82.89円 |
| EBITDA | 1.68億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 93.92億円 |
| 営業利益予想 | 1.81億円 |
| 経常利益予想 | 1.72億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 2.11億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 2.99円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社ひらまつ(2764)の2026年度第2四半期(連結、JGAAP)では、売上高は44.66億円で前年同期比19.6%減、営業損失は0.66億円(前年同期比27.1%悪化)となり、赤字幅は限定的ながら収益性の圧迫が続きました。純損失は0.28億円、EPSは-0.40円で、最終赤字も継続しています。一方で粗利益率は69.7%と高水準を維持しており、高付加価値なレストラン・ブライダル等の収益構造は堅持できています。EBITDAは1.68億円、EBITDAマージンは3.8%で、減価償却費(2.34億円)を加味すると営業キャッシュ創出力は限定的です。デュポン分析では、純利益率-0.63%、総資産回転率0.389回、財務レバレッジ1.96倍から算出ROEは-0.48%となり、赤字体質が自己資本収益性を抑制しています。流動比率227.4%、当座比率227.4%と短期流動性は統計上良好で、運転資本は52.80億円のプラスです。負債資本倍率は1.07倍で、過度なレバレッジではないものの、営業損失下での利払い負担(支払利息0.33億円)によりインタレストカバレッジは-2.0倍と低下しています。営業キャッシュフローは-5.72億円とマイナスで、損益赤字に加え運転資本の増減が資金流出に寄与した可能性があります。財務キャッシュフローは-106.68億円と大きなマイナスで、資金の返済・減少が進んだと推察されます。総資産は114.8億円、純資産は58.56億円で、資本は保たれている一方、収益回復の遅れがROEとキャッシュ創出力を圧迫しています。年間配当は0円で、配当性向は0.0%と無配方針を継続して資本保全を優先しているとみられます。売上の前年同期比-19.6%の減速は需要の鈍化または店舗運営の制約の影響が示唆され、固定費吸収不足が営業損失に直結しています。粗利率の高さ自体は価格決定力や商品ミックスの強みを示す一方、営業レバレッジが高く、売上ボリュームの回復が損益分岐を超えるための鍵です。ROEは-0.48%と小幅なマイナスで、損失は拡大していないものの、資本効率の改善には黒字転換と資産回転のテコ入れが必要です。データは開示済みの具体的数値を中心に分析しており、一部科目の未開示により詳細な分解は限定される点を前提としています。
ROEはデュポン分解で、純利益率-0.63% × 総資産回転率0.389回 × 財務レバレッジ1.96倍 = 約-0.48%(報告値一致)。純利益率は売上減少と営業損失が主因でマイナス。総資産回転率0.389回は半期ベースの売上規模としては低い水準で、資産効率の改善余地が大きい。レバレッジ1.96倍は中庸だが、損失下では資本効率を押し下げる方向に働く。粗利益率69.7%は業界内でも高水準で、価格・ミックス・ブランド力の寄与が示唆される一方、販管費吸収が不十分で営業損失-0.66億円。EBITDA1.68億円(マージン3.8%)は正であるが、減価償却費2.34億円を差し引くと営業赤字に転落する水準。営業レバレッジは高く、売上のボリューム変動が損益に大きく影響。利払い0.33億円に対して営業利益がマイナスでインタレストカバレッジ-2.0倍と低下。短期的には販管費の固定費化を抑え、可変費化・人件費効率化・稼働率引上げによる損益分岐点の引き下げが必要。
売上は44.66億円で前年比-19.6%と大幅減速。需要鈍化や店舗運営制約、ブライダルの施行件数のタイミング要因などが考えられる。粗利率が高水準(69.7%)であることから、価格帯・提供価値は維持されている可能性が高いが、客数減少・稼働率低下で固定費吸収が悪化。純利益は-0.28億円(前年比-86.2%)と赤字、利益の質はEBITDAが正値である点は救いだが、減価償却・利払い控除後に赤字化する構造。営業CF-5.72億円は利益の質面で逆風で、短期の成長投資余力は限定的。見通しとしては、需要回復(宴席・ウェディングの正常化、インバウンド、単価維持)とコスト最適化が並行して進むことが黒字化の前提。売上総利益率を維持しつつ、売上ボリュームの底打ちが確認できれば、営業レバレッジを通じて損益は改善しやすい。KPIとしては既存店売上高、客数・客単価、宴席/婚礼施行件数、予約稼働率、キャンセル率の動向が重要。
流動比率227.4%、当座比率227.4%と短期の支払余力は統計上十分。負債資本倍率1.07倍でバランスシートのレバレッジは中庸。総資産114.8億円、純資産58.56億円、負債合計62.47億円と資本は維持。インタレストカバレッジ-2.0倍は収益力の低下を示し、利払い33百万円が利益圧迫。営業赤字が継続すると現金流出が続き財務耐久性を損なうリスクがあるため、短期での損益転換が望まれる。財務CFが-106.68億円と大幅マイナスで、借入返済や資金返還が進んだと推察され、今後の資金調達力やコベナンツの管理が焦点。
営業CFは-5.72億円で、損益赤字と運転資本の変動がキャッシュアウト要因。営業CF/純利益比率は20.44と算出されているが、純利益が小幅赤字であるため倍率の解釈は限定的。EBITDA1.68億円に対し、実際のキャッシュ創出はマイナスで、当期は減価償却控除後も運転資本の悪化がキャッシュを吸収した可能性。フリーキャッシュフローは開示数値の範囲で評価が限定的。今後は在庫・前受金・未払費用・売上債権の回転改善、前受収入の獲得、賃借料の最適化によるキャッシュ改善が鍵。減価償却が2.34億円と一定額あるため、損益黒字化が実現すればキャッシュ創出力は回復余地がある。
年間配当0円、配当性向0.0%。営業CFが-5.72億円、EBITDA1.68億円に留まる現状では、無配維持で財務健全性と再建を優先する方針が合理的。配当再開の条件としては、①営業黒字の定着、②インタレストカバレッジの黒字回復(>2倍目安)、③営業CFの安定黒字化、④設備投資・賃借料支払い後のFCF黒字化、が必要。FCFカバレッジは参考値として低位であり、当面は内部留保・債務削減を優先する局面と考えられる。
ビジネスリスク:
- 景気後退や消費マインド低下による外食・ブライダル需要の減少
- 高単価帯の価格弾力性リスク(値上げによる客数減)
- 人件費・原材料費・光熱費の上昇による粗利圧迫
- 宴席・婚礼施行件数の変動による収益の季節性・ボラティリティ
- ブランド毀損や店舗オペレーション障害による集客低下
- 新規出店・改装の投資回収リスク
財務リスク:
- 営業赤字・営業CFマイナスの継続による流動性低下
- インタレストカバレッジ悪化(-2.0倍)に伴う金利・借入条件負担
- 財務CF大幅流出に伴う調達余力の制約
- レバレッジ1.07倍水準での損益悪化時の耐久性低下
主な懸念事項:
- 売上前年比-19.6%と急減速、固定費吸収不足の長期化
- EBITDAマージン3.8%の低位推移と営業赤字維持
- 営業CF-5.72億円のマイナスで運転資本がキャッシュを吸収
重要ポイント:
- 高粗利率(69.7%)は価格決定力の証左だが、販管費圧縮と稼働率回復が必須
- 売上-19.6%で営業レバレッジが負に作用、黒字化に向けてボリューム回復が鍵
- インタレストカバレッジ-2.0倍で金利負担が重く、早期の営業黒字化が不可欠
- 営業CFマイナスの反転と運転資本の正常化が財務の安定化に直結
- 無配継続で内部留保・負債削減を優先する局面
注視すべき指標:
- 既存店売上高成長率(客数と客単価の内訳)
- 宴席・婚礼施行件数と受注残
- EBITDAマージンおよび販管費率(特に人件費・家賃)
- インタレストカバレッジ(>1.5〜2.0倍への回復)
- 営業CFと運転資本回転(売掛回収、前受の獲得)
- 総資産回転率(>0.5回への引上げ目標)
セクター内ポジション:
高付加価値志向で粗利率は良好だが、需要変動に脆弱で営業レバレッジが高い収益構造。景気感応度が高く、コスト最適化と稼働率回復の進捗が同業他社に対する相対的優劣を左右する局面。
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