- 売上高: 46百万円
- 営業利益: -2.72億円
- 当期純利益: -3.32億円
- 1株当たり当期純利益: -15.03円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 46百万円 | 55百万円 | -16.4% |
| 売上原価 | 10百万円 | - | - |
| 売上総利益 | 46百万円 | - | - |
| 販管費 | 3.81億円 | - | - |
| 営業利益 | -2.72億円 | -3.34億円 | +18.6% |
| 営業外収益 | 10百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 9百万円 | - | - |
| 経常利益 | -3.05億円 | -3.33億円 | +8.4% |
| 法人税等 | 66万円 | - | - |
| 当期純利益 | -3.32億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | -3.01億円 | -3.31億円 | +9.1% |
| 包括利益 | -3.01億円 | -3.31億円 | +9.1% |
| 減価償却費 | 3百万円 | - | - |
| 支払利息 | 7万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | -15.03円 | -16.76円 | +10.3% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 2.82億円 | - | - |
| 現金預金 | 80百万円 | - | - |
| 売掛金 | 30百万円 | - | - |
| 固定資産 | 71百万円 | - | - |
| 有形固定資産 | 12百万円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | -2.05億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | 92百万円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | -654.3% |
| 粗利益率 | 99.7% |
| 流動比率 | 327.8% |
| 当座比率 | 327.8% |
| 負債資本倍率 | 0.21倍 |
| インタレストカバレッジ | -3675.68倍 |
| EBITDAマージン | -585.5% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 24.63百万株 |
| 自己株式数 | 127千株 |
| 期中平均株式数 | 20.07百万株 |
| 1株当たり純資産 | 22.57円 |
| EBITDA | -2.69億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 0.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1.01億円 |
| 営業利益予想 | -5.21億円 |
| 経常利益予想 | -5.51億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | -5.48億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | -27.33円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社ベクターホールディングス(連結、JGAAP)の2026年度第2四半期は、売上高46百万円(前年同期比-16.4%)に対し、営業損失272百万円、経常損失305百万円、純損失301百万円と大幅な赤字が継続しました。営業損失は前年比+0.0%(実質的に横ばい)で、構造的な赤字体質からの脱却は未達です。売上総利益は45.864百万円、粗利率は99.7%と非常に高水準ですが、販管費負担が重く、営業レバレッジが逆回転しています。デュポン分解では純利益率-654.35%、総資産回転率0.071回、財務レバレッジ1.17倍からROEは-54.43%と大幅マイナスで、収益性・効率性ともに課題が顕著です。営業CFは-204.964百万円とキャッシュアウトが継続し、投資CFは0百万円、財務CFは91.662百万円の資金流入で、主に外部資金で運転資金を補填した可能性が高い局面です。流動比率は327.8%、当座比率327.8%と短期流動性指標は良好で、運転資本は195.995百万円とプラスを維持しています。負債資本倍率0.21倍とレバレッジは低く、バランスシートの支払能力面は相対的に安定していますが、キャッシュ創出力の弱さが最大のリスクです。EBITDAは-269.348百万円と大幅マイナスで、減価償却負担は軽微(2.652百万円)なため、現金収支の悪化は主に売上規模と販管費構造に起因するとみられます。インタレストカバレッジは-3,675.7倍と極端に低く、利払い額自体(0.074百万円)は小さいものの、損失規模が相対的に大きいことを示唆します。売上の縮小(-16.4%)は事業環境または案件選別の影響が考えられ、収益構造の見直し(固定費削減・粗利の質維持)が急務です。配当は年間0.00円で、配当性向0.0%と無配を維持しており、現状の損失・営業CF赤字局面では妥当な資本配分と評価します。なお、いくつかの項目に0表示(棚卸資産、現金同等物、投資CF、発行済株式数等)が見られますが、これは不記載項目を意味し、必ずしも実額がゼロではない点に留意が必要です。売上総利益と売上原価の整合には差異が見られるため、粗利率は開示済みの指標値(99.7%)を優先して評価しています。総じて、短期の資金繰りは現時点で耐性がある一方、売上の回復または販管費の抜本的削減なしに黒字転換は難しく、収益性の改善が最重要課題です。近い四半期のKPI(受注残、ARPUに相当する単価、リテンション、コスト削減進捗)と営業CFの反転が中期シナリオの成否を左右します。
ROE分解(デュポン): 純利益率-654.35% × 総資産回転率0.071回 × 財務レバレッジ1.17倍 = ROE-54.43%。純利益率の大幅マイナスがROE悪化の主因で、効率性(低い資産回転)も足を引っ張っています。粗利益率は99.7%(売上総利益45.864百万円)と極めて高い一方、営業利益-272百万円から、販管費が少なくとも約318百万円規模と推定され、固定費負担が重い構造です。EBITDAは-269.348百万円で、減価償却2.652百万円と軽微なため、赤字の大半は現金費用(主に人件費・外注費・販売費)に起因していると推察されます。営業レバレッジは負に作用しており、売上-16.4%の減少に対し営業損失は横ばいで、固定費の硬直性が高いことを示唆します。インタレストカバレッジは-3,675.7倍と極端に低いものの、支払利息は0.074百万円と小さく、財務費用負担は軽微。収益性のボトルネックは純粋に事業コスト構造と売上規模にあります。税負担は実効税率0.0%(損失のため)。
売上は46百万円(-16.4%)と縮小。高粗利率の維持にもかかわらず、規模の後退で固定費が相対的に重くなり、赤字が継続。利益の質は、減価償却が小さく営業赤字が大きいため、短期的には実現キャッシュベースでも弱い(営業CF-204.964百万円)。今後の見通しは、(1) 受注回復・新規案件獲得による売上規模の回復、(2) 固定費削減・可変費化によるブレークイーブンの引下げ、(3) 価格改定やミックス改善による単価上昇、のいずれか(あるいは複合)を早期に達成できるかに依存。粗利率の高さはプロダクト/サービスの付加価値維持を示唆する一方、費用構造の硬直性が改善遅延のリスク。短期では営業CFの改善が先行指標、四半期ベースでの赤字縮小トレンドが確認ポイント。
流動資産282.035百万円に対し流動負債86.040百万円で、流動比率327.8%、当座比率327.8%と短期流動性は良好。運転資本は195.995百万円と十分なバッファがある一方、営業CFのマイナスが続くと取り崩しのリスク。総資産645百万円、負債合計116.232百万円、純資産553百万円(自己資本比率は開示0.0%表示だが非開示扱いと解釈)で、レバレッジは低い(負債資本倍率0.21倍)。支払能力は現時点で問題は顕在化していないが、収益性改善の遅延は資本の毀損につながる可能性。利払い負担は軽微(支払利息0.074百万円)。財務CFプラス(91.662百万円)は外部資金調達・借入増等の可能性を示し、当面の資金繰りを補強。
営業CFは-204.964百万円と純損失-301百万円に対しても大幅なキャッシュアウトで、利益の質は低位。営業CF/純利益比率0.68は、損失規模に対しCF悪化がやや緩和されているものの、依然としてマイナス域である点に注意。投資CFは0百万円(当期の投資活動が乏しいか非開示)で、財務CFは91.662百万円の流入。フリーキャッシュフロー(FCF)は開示0百万円だが、一般式(FCF=営業CF−投資的支出)で概算すると約-205百万円と推定される(投資CF0を前提とする簡便計算、データ制約あり)。運転資本は195.995百万円のプラスで資金繰りのクッションはあるが、赤字が続けば吸収される。減価償却が小さいため、黒字化にはコスト現金支出の削減が不可欠。
年間配当0.00円、配当性向0.0%で無配を継続。営業CFが-204.964百万円、概算FCFも大幅マイナスであり、現状では配当余力は乏しい。財務CFに依存した資金繰りであることから、株主還元よりも手元資金確保と事業再構築が優先される局面。方針見通しとしては、(1) 営業損失の縮小、(2) 営業CFの黒字転換、(3) 純利益の安定黒字の3条件が整うまで無配維持が合理的と考えられる。将来の再開可否は粗利率維持の下での販管費最適化と売上回復に依存。
ビジネスリスク:
- 売上減少(-16.4%)の継続によるスケールメリット喪失と固定費吸収不足
- 高粗利率依存の収益モデルにおける受注変動・顧客単価下落リスク
- 人件費・外注費など販管費の硬直性による赤字固定化
- プロジェクト獲得環境(広告・PR需要)悪化
- 価格競争・案件ミックス悪化による利益率低下
財務リスク:
- 営業CF継続赤字(-204.964百万円)による流動資産の取り崩し
- 外部資金調達依存度上昇(財務CF+91.662百万円)
- 資本の毀損リスク(ROE-54.43%)
- インタレストカバレッジ悪化(-3,675.7倍)
主な懸念事項:
- 短期の黒字化に必要な固定費削減の実行度合い
- 受注・パイプラインの回復時期と確度
- 営業CFの反転タイミングと規模
- 売上総利益と売上原価の整合性(開示フォーマット差異の可能性)
重要ポイント:
- 粗利率は99.7%と高水準だが販管費負担が重く営業損失は272百万円で横ばい
- 営業CFは-204.964百万円、概算FCFも大幅マイナスで、外部資金で補填
- 流動比率327.8%、運転資本195.995百万円と短期流動性は現時点で良好
- 総資産回転率0.071回と効率性が低く、規模回復か資産圧縮が課題
- ROE-54.43%と資本効率は厳しい
注視すべき指標:
- 四半期売上成長率(YoY/QoQ)と受注残の推移
- 販管費総額および固定費/可変費のミックス
- 営業CFと運転資本回転(売上債権回転日数等)
- EBITDAマージンの改善幅
- 外部調達の有無と条件(希薄化/金利)
セクター内ポジション:
同業の広告・PR/デジタルマーケティング企業と比較して粗利率は非常に高い一方、売上規模の縮小と固定費硬直性から利益・キャッシュ創出力が相対的に弱いポジション。短期流動性は相対的に良好だが、収益性と効率性の改善が遅れると相対評価は低下しやすい。
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