- 売上高: 2,006.00億円
- 営業利益: 75.68億円
- 当期純利益: 21.35億円
- 1株当たり当期純利益: 247.16円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 2,006.00億円 | 1,715.33億円 | +16.9% |
| 売上原価 | 1,452.95億円 | - | - |
| 売上総利益 | 262.38億円 | - | - |
| 販管費 | 218.47億円 | - | - |
| 営業利益 | 75.68億円 | 43.90億円 | +72.4% |
| 営業外収益 | 3.98億円 | - | - |
| 営業外費用 | 4.96億円 | - | - |
| 経常利益 | 75.44億円 | 42.93億円 | +75.7% |
| 法人税等 | 21.55億円 | - | - |
| 当期純利益 | 21.35億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 44.22億円 | 19.58億円 | +125.8% |
| 包括利益 | 50.32億円 | 21.81億円 | +130.7% |
| 支払利息 | 3.37億円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 247.16円 | 110.52円 | +123.6% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 246.67円 | 110.26円 | +123.7% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 1,486.25億円 | - | - |
| 現金預金 | 427.39億円 | - | - |
| 売掛金 | 265.62億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 10.62億円 | - | - |
| 固定資産 | 257.45億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 2.2% |
| 粗利益率 | 13.1% |
| 流動比率 | 174.5% |
| 当座比率 | 173.2% |
| 負債資本倍率 | 2.48倍 |
| インタレストカバレッジ | 22.46倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +16.9% |
| 営業利益前年同期比 | +72.4% |
| 経常利益前年同期比 | +75.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +1.3% |
| 包括利益前年同期比 | +1.3% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 18.01百万株 |
| 自己株式数 | 114千株 |
| 期中平均株式数 | 17.89百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,856.16円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 84.20円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| AgriculturalPark | 21百万円 | -44百万円 |
| InformationTechnologyAndTelecommunicationsDepartment | 43百万円 | 2.46億円 |
| ProductHumanResourceDepartment | 4.72億円 | 32.50億円 |
| RealEstateDepartment | 48百万円 | 23.47億円 |
| ServiceHumanResourceDepartment | 1.58億円 | 13.48億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 2,814.39億円 |
| 営業利益予想 | 101.79億円 |
| 経常利益予想 | 93.56億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 53.89億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 303.35円 |
| 1株当たり配当金予想 | 106.20円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社ワールドホールディングス(2429)の2025年度Q3累計は、売上高200,600百万円(前年比+16.9%)と着実なトップライン拡大の下で、営業利益7,568百万円(+72.4%)と高い増益率を達成しました。営業増益率が売上成長率を大きく上回っており、販管費の伸び抑制やミックス改善を背景に営業レバレッジが強く働いた四半期でした。粗利益率は13.1%、営業利益率は約3.8%と、事業ポートフォリオ(人材・不動産等)の性質を反映した中位水準の収益性です。経常利益は7,544百万円、支払利息337百万円に対しインタレストカバレッジは22.5倍と、金利負担は十分吸収可能な範囲です。当期純利益は4,422百万円(+125.8%)で、EPSは247.16円に達し、収益効率の改善が確認できます。デュポン分析では、純利益率2.20%、総資産回転率1.146回、財務レバレッジ3.42倍の積によりROEは8.65%となり、同社の資本効率は日本株市場の平均圏に位置します。総資産175,059百万円、純資産51,116百万円から推計される自己資本比率は約29.2%で、負債資本倍率2.48倍と、やや負債依存の資本構成ながら流動比率174.5%・当座比率173.2%と流動性は堅調です。棚卸資産は1,062百万円と売上規模に比して非常に小さく、人材系主体のビジネス特性を反映し、運転資本のボトルネックは主に売上債権・前受金の管理にあると推察されます。税金等は2,155百万円で、経常利益に対する実効税率は概算で約28.6%と標準的です(指標欄の0.0%は不記載起因)。キャッシュフローは四半期開示で未記載項目が多く品質評価には制約がありますが、営業利益水準と低い減価償却負担のビジネスモデルを踏まえると、通常は営業CF創出力は堅調であるとみられます。配当は本データ上0円(不記載)で、配当性向・FCFカバレッジの定量評価は現時点ではできません。成長面ではトップラインのブロードベースな拡大と利益率改善が並行して進捗しており、2025年度の通期に向けたモメンタムは良好と評価できます。もっとも、財務レバレッジ3.42倍に支えられたROEである点は留意が必要で、金利上昇局面や景気後退時の耐性はモニタリングすべきです。不動産セグメントの市況依存度、派遣稼働率・単価・稼働時間の変動、最低賃金改定・人件費上昇の転嫁力が中期的な収益ドライバーおよびリスクです。データの制約(CF、減価償却費、自己資本比率、株式数・配当の未記載)を前提に、現時点の公開数値からは、売上成長と営業レバレッジをテコにした利益回復局面が続いていると総括します。
ROEは8.65%で、デュポン分解は純利益率2.20% × 総資産回転率1.146回 × 財務レバレッジ3.42倍。純利益率は薄利多売型の人材・不動産ミックスとして妥当ながら、前期比での改善が顕著。営業利益率は7,568/200,600=約3.77%で改善余地はあるものの、前年からの伸び(+72.4%)はコスト効率化とミックス改善を示唆。粗利率13.1%と販管費約18,670百万円(粗利26,238−営業益7,568)から販管費率は約9.3%と推計され、スケールメリットが効き始めている可能性。営業レバレッジの度合いを%Δ営業利益/%Δ売上でみると約4.28倍(72.4%/16.9%)と高く、ボリューム伸長が利益に強く波及。金利費用337百万円に対しインタレストカバレッジ22.5倍で、営業段階の収益力は資本コストを十分上回る水準。税負担は実効約28.6%(税金2,155/経常7,544)で標準的。全体として、資本効率はレバレッジ寄与もあるが、マージン改善と回転率のバランスが良い。
売上成長は+16.9%と堅調で、需要環境(人材派遣の稼働率上昇、単価改定、不動産の販売進捗など)が寄与したと推察。営業利益+72.4%は費用の伸び抑制とミックス改善が背景で、短期的には高い営業レバレッジが継続する可能性。利益の質は、金利負担が小さいこと、税率が標準的であることから、一次性の要因より本業寄与が中心と評価。減価償却費の未記載によりEBITDA成長の定量評価は不可だが、事業構造的に資本集約度は低く、キャッシュ・コンバージョンは良好であることが多い。見通しとしては、人材セグメントの需給タイト化と賃上げ動向に対する価格転嫁、ならびに不動産市況(在庫回転、販売利益率)がカギ。前年のベースが低いセグメントでの改善寄与が剥落する可能性と、マクロ鈍化時の稼働率低下がリスクシナリオ。
流動比率174.5%、当座比率173.2%と短期流動性は良好。運転資本は63,430百万円と厚く、売上拡大に伴う運転資金需要にも余力。総資産175,059百万円、負債126,914百万円、純資産51,116百万円から負債比率は72.5%、推定自己資本比率は約29.2%で、資本構成は中立〜ややアグレッシブ。負債資本倍率2.48倍は同業レンジ内。支払利息337百万円に対して営業利益7,568百万円と金利耐性は高い。長短の満期構成は未開示だが、金利上昇局面での借入条件の変化はモニタリングが必要。棚卸資産が1,062百万円と低水準で、在庫関連のバランスシートリスクは限定的。
営業CF・投資CF・財務CFは未記載で、定量的なCF品質・FCFの評価は制約あり。一般論として、人材派遣中心のモデルは減価償却負担が軽く、営業利益からのキャッシュ転換が高い一方、売上債権の増加局面では運転資本が資金を吸収しやすい。今期は売上+16.9%と拡大しているため、売上債権の積み上がりによる営業CFの一時的圧迫の可能性に留意。設備投資は構造的に軽量であることが多く、維持投資水準は限定的とみられる。FCF評価は不可だが、営業利益水準と低い金利負担から、平常時には正のFCFを見込みやすい。今後は、売上債権回転日数、前受金・未払金の動向、期末現金水準の開示が品質評価の鍵。
配当は本データでは0円、配当性向0.0%・FCFカバレッジ0.00倍と表示されるが、いずれも未記載に起因する可能性が高く、現時点で定量評価は不可。一般的な持続可能性評価は、①安定的な営業CF創出力、②成長投資・M&Aニーズ、③ネット有利子負債とレバレッジ方針、④利益水準の安定性の4点で行うべき。今期の利益回復、インタレストカバレッジの高さ、推定自己資本比率約29%からは、過度な財務制約は見当たらない。今後、通期ガイダンスとキャッシュポジション、配当方針(配当性向・下限配当)開示の更新が重要。
ビジネスリスク:
- 景気減速や製造業の稼働率低下による派遣需要の縮小
- 最低賃金引き上げ・人件費上昇の価格転嫁遅延
- 不動産市況の悪化(販売在庫回転の鈍化、利幅縮小)
- 大口顧客への依存度上昇と価格交渉力の変動
- 人材採用・定着コストの上昇による粗利圧迫
- 法規制変更(労働者派遣法等)による業務制約
財務リスク:
- 金利上昇による借入コスト増とバリュエーション圧力
- 売上債権の積み上がりによる営業CFの一時的悪化
- 財務レバレッジ3.42倍に依存したROEの変動性
- 不動産関連の評価損・売却遅延リスク
主な懸念事項:
- キャッシュフロー(営業・投資・財務)の未記載によりCF品質評価が困難
- 減価償却費未記載でEBITDA/EBITギャップの把握が不能
- 自己資本比率・配当データが未記載で資本政策の定量評価に制約
重要ポイント:
- 売上+16.9%、営業利益+72.4%で営業レバレッジが強く発現
- ROE8.65%はレバレッジ寄与もあるが収益性改善の進展が確認
- 流動性は良好(流動比率174.5%、当座比率173.2%)で短期耐性は高い
- インタレストカバレッジ22.5倍と金利負担は十分吸収可能
- CF未記載につきFCF・配当持続性の定量評価は保留
注視すべき指標:
- 派遣稼働率・平均単価・稼働時間のトレンド
- 売上債権回転日数と運転資本の増減
- 不動産在庫の回転期間と粗利率
- 新規受注/案件パイプライン(人材・不動産双方)
- 金利動向と借入期間・固定/変動比率
セクター内ポジション:
国内人材派遣・業務請負大手グループ内で、収益性は中位、財務体質は中立〜ややレバレッジ寄り。不動産事業を併営する点で景気感応度はやや高いが、売上拡大局面では営業レバレッジの利点が大きい。ROEは業界中位圏で、改善余地はマージン拡大と回転率の両面に残る。
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