- 売上高: 1,218.69億円
- 営業利益: 133.50億円
- 当期純利益: 107.26億円
- 1株当たり当期純利益: 130.82円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 1,218.69億円 | 1,188.45億円 | +2.5% |
| 売上原価 | 701.71億円 | - | - |
| 売上総利益 | 486.73億円 | - | - |
| 販管費 | 348.17億円 | - | - |
| 営業利益 | 133.50億円 | 138.55億円 | -3.6% |
| 営業外収益 | 4.57億円 | - | - |
| 営業外費用 | 2.13億円 | - | - |
| 経常利益 | 134.47億円 | 140.99億円 | -4.6% |
| 法人税等 | 43.21億円 | - | - |
| 当期純利益 | 107.26億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 110.31億円 | 106.31億円 | +3.8% |
| 包括利益 | 92.14億円 | 120.22億円 | -23.4% |
| 減価償却費 | 47.71億円 | - | - |
| 支払利息 | 55百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 130.82円 | 118.35円 | +10.5% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 1,046.67億円 | - | - |
| 現金預金 | 310.62億円 | - | - |
| 売掛金 | 273.40億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 213.91億円 | - | - |
| 固定資産 | 1,053.19億円 | - | - |
|
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 107.96億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -77.49億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 9.1% |
| 粗利益率 | 39.9% |
| 流動比率 | 201.7% |
| 当座比率 | 160.5% |
| 負債資本倍率 | 0.59倍 |
| インタレストカバレッジ | 242.73倍 |
| EBITDAマージン | 14.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +2.5% |
| 営業利益前年同期比 | -3.7% |
| 経常利益前年同期比 | -4.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +3.8% |
| 包括利益前年同期比 | -23.4% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 86.11百万株 |
| 自己株式数 | 2.09百万株 |
| 期中平均株式数 | 84.33百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,569.38円 |
| EBITDA | 181.21億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 60.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| GroceryManufacturing | 6百万円 | 128.87億円 |
| GroceryWholesaleAndRestaurant | 2.06億円 | 5.39億円 |
| RealEstateAndService | 2百万円 | 3.85億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 2,360.00億円 |
| 営業利益予想 | 223.00億円 |
| 経常利益予想 | 225.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 182.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 216.21円 |
| 1株当たり配当金予想 | 32.50円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
森永製菓(2201)の2026年度第2四半期(累計)決算は、売上高121,869百万円(前年比+2.5%)と増収を確保した一方、営業利益13,350百万円(同-3.7%)と営業段階ではやや減益となりました。粗利益率は39.9%と高位を維持し、価格改定やミックス改善の効果は続いている一方で、販促・物流費や一部原材料のコスト上昇が営業利益率圧迫要因となったと推測されます。営業利益率は10.95%、経常利益率は11.04%、純利益率は9.05%と、食品セクター内では良好な水準です。純利益は11,031百万円(同+3.8%)と増益で、金融費用55百万円と極めて低いことが純利益の底上げに寄与しました。デュポン分解では、純利益率9.05%、総資産回転率0.572回、財務レバレッジ1.61倍からROEは8.37%で、資本効率は堅実ながらも一桁後半にとどまります。流動比率201.7%、当座比率160.5%、運転資本52,778百万円と流動性は厚く、支払利息55百万円に対するインタレストカバレッジは242.7倍で財務耐久力は非常に高いと言えます。営業キャッシュフローは10,796百万円、営業CF/純利益は0.98倍と利益計上のキャッシュ裏付けは概ね良好です。EBITDAは18,121百万円、マージン14.9%と収益力は安定しており、価格転嫁とコストコントロールの成果がみられます。一方、営業利益の減少(-3.7%)は売上成長との乖離を生み、営業レバレッジが低下している兆候です。総資産212,886百万円、負債77,592百万円、純資産131,859百万円で、負債資本倍率0.59倍と保守的な資本構成です。法人税等は4,321百万円で、税引前利益に対する実効税率はおおむね30%台前半と見受けられます(提供の指標欄の“実効税率0.0%”は未開示扱い)。投資CFや現金同等物、配当情報は未開示(0表記)で、FCFや配当カバレッジの厳密な評価には限界がある点に留意が必要です。棚卸資産は21,391百万円で、売上成長と比べ在庫が過度に積み上がっている兆候は見られません。原材料(カカオ・砂糖・乳製品)や物流費の変動が収益性に与える影響は引き続き注視が必要です。総じて、安定したキャッシュ創出力と強固な財務基盤を背景に、利益の質は良好な一方、コスト環境や営業レバレッジの低下が短期的なマージン圧力として残っています。今後は価格・ミックス改善の持続性、在庫と販促の運用効率、海外/新規領域の拡大が収益成長の鍵となります。データの一部未開示(投資CF、配当、株式数等)があるため、一部指標は推定を含みます。
ROE分解(デュポン): 純利益率9.05% × 総資産回転率0.572回 × 財務レバレッジ1.61倍 = ROE約8.37%(提供値と一致)。純利益率は9.05%と堅調で、粗利率39.9%とEBITDAマージン14.9%がベースの収益力を示す。営業利益率は10.95%と2桁を維持するが、前年比営業利益-3.7%は販管費や一部原材料高の影響を示唆。経常利益が営業利益を上回るのは金融収支が軽微(支払利息55百万円)なため。税負担は法人税等4,321百万円で、税前利益対比で30%前後の実効税率水準と解される。利益の質: 営業CF/純利益=0.98倍で利益の現金裏付けは良好。減価償却費4,771百万円はEBITDAの約26%を占め、非現金費用が一定程度利益を下支え。営業レバレッジ: 売上+2.5%に対し営業利益-3.7%と負の営業レバレッジが発生、短期的に限界利益率低下または販促・物流コスト上昇の影響が示唆される。今後は価格転嫁の継続、SKUミックス最適化、販管費効率化が改善ドライバー。
売上持続可能性: 上期売上は+2.5%で、価格改定・プロダクトミックスの改善が寄与した可能性が高い。需要は底堅いが、数量成長は限定的な可能性。利益の質: 営業利益の減少とEBITDAマージン14.9%維持から、コスト増を価格と効率化でおおむね相殺できているが、完全には吸収できていない。見通し: 下期にかけ原材料高の一服や価格最適化が進めば営業レバレッジ改善の余地。反面、物流費・人件費の持続的上昇、為替やカカオ豆価格のボラティリティはリスク。新製品や高付加価値カテゴリー(健康・機能性、プレミアム菓子)の拡大が成長牽引役となり得る。
流動性: 流動比率201.7%、当座比率160.5%と高水準。運転資本52,778百万円で短期支払余力は十分。支払能力: インタレストカバレッジ242.7倍(13,350/55)と極めて健全。負債合計77,592百万円、純資産131,859百万円で負債資本倍率0.59倍、過度なレバレッジはない。資本構成: 総資産212,886百万円に対し財務レバレッジ1.61倍と保守的。キャッシュ残高や有利子負債の内訳は未開示だが、利払い水準の低さからネット有利子負債は軽微と推定。
利益の質: 営業CF10,796百万円/純利益11,031百万円=0.98倍で、売掛・在庫・買掛の運転資本変動が利益と概ね整合。FCF分析: 投資CFが未開示(0表記)につき厳密なFCF算定不可。EBITDA18,121百万円と減価償却費4,771百万円から、平常時の維持投資を仮に減価償却並みと仮定すれば、暫定的なFCF余力は営業CFから維持投資を控除しても一定程度確保可能と推定。運転資本: 棚卸資産21,391百万円は売上に対し約17.6%で、季節性を勘案しても過度な膨張は見られない。下期に向け在庫回転の維持がキャッシュ創出に寄与。
配当性向評価: 当期の配当情報は未開示(0表記)で、実際の年間配当・配当性向は判断不可。利益・CF面の余力: 純利益11,031百万円、営業CF10,796百万円と内部資金は厚く、一般的な範囲の配当実行能力はあるとみられる。FCFカバレッジ: 投資CF未開示のため評価不能。配当方針見通し: 財務体質が保守的であること、利益の質が高いことから、中長期的には安定配当/累進配当志向と整合的だが、正式な方針開示の確認が必要。
ビジネスリスク:
- 原材料価格の高騰・ボラティリティ(カカオ、砂糖、乳製品)による粗利圧迫
- 物流費・人件費の上昇継続による販管費増加
- 価格転嫁の受容性低下や競争激化による数量影響
- 新製品のヒット依存度と商品ライフサイクル短期化
- 海外展開や為替変動の影響(輸入原材料コスト)
財務リスク:
- 投資計画の不透明性(投資CF未開示)によるFCF変動リスク
- 在庫水準の上振れによる運転資本の拘束とキャッシュ創出力低下
- 金利上昇局面における調達コスト増(現状は利払い極小だが将来リスク)
主な懸念事項:
- 売上+2.5%に対し営業利益-3.7%と営業レバレッジの低下
- 短期的なコストインフレの持続性
- 一部指標(投資CF、配当、現金同等物等)の未開示による分析精度の制約
重要ポイント:
- 売上は増収、営業減益だが純利益は増益と底堅い収益プロファイル
- ROE8.37%、EBITDAマージン14.9%と収益性はセクター内で良好
- 流動性・財務耐久力は極めて強固(インタレストカバレッジ242.7倍、D/E0.59倍)
- 営業CF/純利益0.98倍で利益の現金裏付けは良好
- 原材料・物流コストの動向次第で下期のマージン回復余地と下振れリスクが併存
注視すべき指標:
- 原材料価格(特にカカオ豆)と為替の推移
- 販管費率(物流・販促・人件費)のトレンド
- 在庫回転日数と売上債権回転日数
- 価格改定の継続性と数量・ミックスへの影響
- 設備投資額(CapEx)とFCFの実績
- 営業利益率とEBITDAマージンの四半期推移
セクター内ポジション:
国内製菓大手の中で、森永製菓は保守的なレバレッジと高い流動性に支えられた安定的な収益構造を維持。EBITDAマージン14.9%は同業他社と比較して競争力のある水準で、ROEは一桁後半と堅実。短期的にはコスト環境の影響をやや強く受けるが、価格・ミックス戦略で相対的に安定したポジショニング。
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