- 売上高: 35.22億円
- 営業利益: 2.96億円
- 当期純利益: 2.77億円
- 1株当たり当期純利益: 10.56円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 35.22億円 | 34.91億円 | +0.9% |
| 売上原価 | 18.63億円 | - | - |
| 売上総利益 | 16.29億円 | - | - |
| 販管費 | 13.28億円 | - | - |
| 営業利益 | 2.96億円 | 3.00億円 | -1.3% |
| 営業外収益 | 78百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 26百万円 | - | - |
| 経常利益 | 3.14億円 | 3.52億円 | -10.8% |
| 法人税等 | 76百万円 | - | - |
| 当期純利益 | 2.77億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1.85億円 | 2.77億円 | -33.2% |
| 包括利益 | 1.79億円 | 3.08億円 | -41.9% |
| 支払利息 | 20百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 10.56円 | 15.79円 | -33.1% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 38.53億円 | - | - |
| 現金預金 | 27.29億円 | - | - |
| 売掛金 | 7.27億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 48百万円 | - | - |
| 固定資産 | 27.42億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 5.3% |
| 粗利益率 | 46.2% |
| 流動比率 | 232.4% |
| 当座比率 | 229.5% |
| 負債資本倍率 | 1.36倍 |
| インタレストカバレッジ | 14.45倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +0.9% |
| 営業利益前年同期比 | -1.3% |
| 経常利益前年同期比 | -10.6% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | -33.1% |
| 包括利益前年同期比 | -41.8% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 17.56百万株 |
| 自己株式数 | 4千株 |
| 期中平均株式数 | 17.55百万株 |
| 1株当たり純資産 | 161.97円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 4.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 52.96億円 |
| 営業利益予想 | 6.53億円 |
| 経常利益予想 | 7.57億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 5.26億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 29.98円 |
| 1株当たり配当金予想 | 5.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
アミタホールディングス(2195)の2025年度Q3(連結、JGAAP)は、売上高3,522百万円(前年比+0.9%)と微増ながら、営業利益296百万円(同-1.3%)で小幅減益となり、営業レバレッジはやや逆風でした。当期純利益は185百万円(同-33.1%)と大幅減益で、特別損益の悪化(経常利益314百万円→税引前利益約261百万円へ縮小)とみられる一過性要因が響いた可能性が高いです。粗利益率は46.2%と高水準を維持し、付加価値の高いサービスミックスが継続している一方、営業利益率は8.41%で前年から約0.18ポイント低下しました。デュポン分解によるROEは6.51%で、純利益率5.25%、総資産回転率0.473回、財務レバレッジ2.62倍の積に整合的です。総資産7,448百万円に対し純資産2,843百万円で、負債資本倍率は1.36倍、自己資本のクッションは中程度と評価します。流動比率232.4%、当座比率229.5%と流動性は厚く、棚卸資産は48百万円と軽量で、循環型サービス主体の在庫リスクは限定的です。営業利益/支払利息ベースのインタレストカバレッジは約14.5倍で、金利上昇耐性は現状良好です。税金は75.9百万円を計上しており、税引前利益約260.9百万円から算出される実効税率は約29%と標準的です(指標欄の0%は未記載を反映)。キャッシュフロー計算書(営業CF・投資CF・財務CF)と減価償却費が未開示のため、EBITDAやフリーキャッシュフローは定量評価困難です。配当は年0円・配当性向0%で内部留保優先の方針が示唆されます。EPSは10.56円で、純利益から逆算した推計発行株式数は約1,751万株となります(開示の株式数は未記載)。総じて、収益性は中位、資本効率は中位、流動性は良好、財務安全性は中立、特別損益が純利益を押し下げた可能性が当期のボラティリティ要因です。トップラインは安定的に推移しているものの、運営コストや一過性費用の管理が今後の利益成長の鍵です。循環型ソリューションの需要は中長期的な追い風となる一方、案件採算や設備・人員投資のタイミングによる利益変動リスクに留意が必要です。データ未開示項目が多くキャッシュフローの質の評価は限定的であり、次期本決算での開示拡充が望まれます。結論として、ROEは6.5%と持続可能な水準だが改善余地が大きく、利益率の微減を反転できるかが重要な注目点です。
・ROE分解(デュポン):ROE 6.51% = 純利益率5.25% × 総資産回転率0.473回 × 財務レバレッジ2.62倍。収益性(純利益率)は中位、資産効率は低〜中位、レバレッジは中位でバランス型。・利益率の質:粗利率46.2%と高い付加価値を維持。営業利益率8.41%は前年約8.59%から低下し、販管費や一部コストの上振れが示唆されます。経常利益率8.92%から税引前利益率(約7.41%=260.9/3,522)への低下は、特別損失計上の可能性を示します。・営業レバレッジ:売上+0.9%に対し営業利益-1.3%。前年売上約3,490百万円、前年営業利益約300百万円と推計すると、営業利益率は約0.18pp低下。固定費の硬直性または案件ミックスの変化に伴う負の営業レバレッジが発生。・金利費用の影響:支払利息20.5百万円に対し営業利益296百万円でインタレストカバレッジ約14.5倍と余裕あり。・税負担:実効税率は約29%(税金75.9百万円/税引前260.9百万円)で平常水準。
・売上の持続可能性:売上+0.9%と安定的。循環型ソリューション/環境関連サービスは構造的追い風が続く一方、四半期ベースでは案件の期ズレや単価ミックスで変動しやすい。・利益の質:粗利率は堅調だが、営業段階でのコスト吸収が不十分。特別損失影響が純利益のボラティリティを増幅。・先行き:受注蓄積や価格改定で営業利益率を再び8.5〜9%に戻せるかが焦点。人件費・外注費の最適化、稼働率向上、スケールメリットの発現が鍵。金利負担は小さいが、金利上昇局面では慎重な資金調達が必要。・数値手掛かり:営業利益296百万円を基準に、売上成長率+3%かつ運営コスト横ばいなら営業利益率は約+0.2pp改善の余地。逆に売上横ばい・コスト+2%なら営業利益率は約-0.2pp低下が想定。
・流動性:流動比率232.4%、当座比率229.5%で極めて良好。運転資本は2,195百万円、棚卸は48百万円と軽く、短期の資金繰り耐性は高い。・支払能力:インタレストカバレッジ14.5倍で利払余力は十分。負債資本倍率1.36倍、レバレッジは中庸。・資本構成:総資産7,448百万円、純資産2,843百万円からレバレッジ2.62倍。自己資本比率は未記載(0%表示は未開示)だが、純資産の厚みは一定水準。・留意点:有利子負債の内訳・満期プロファイル・金利条件の詳細は未開示。固定・変動金利の比率次第で金利感応度は変動。
・利益の質:営業CF・投資CF・財務CFおよび減価償却費が未開示のため、キャッシュ収益性(営業CF/純利益)、EBITDA、FCFの定量評価は不可。・参考:支払利息に対する営業利益の余裕度は高く、会計上の利益は現金創出力と一定の整合性がある可能性。・運転資本:運転資本2,195百万円、棚卸48百万円と軽量。売掛・前受のバランスがキャッシュ創出を左右するため、回収期間・前受金活用が重要。・FCF分析:FCFは未算定(0円表示は未開示)。今後は営業CFの安定性、維持投資(更新投資)水準、成長投資のキャデンスを確認したい。
・現状:年間配当0円、配当性向0%。内部留保重視で成長投資・財務健全性の維持を優先。・FCFカバレッジ:FCF未開示のため評価不可。・今後の方針見通し:ROEが一桁中盤である現状では、再投資の機会が資本コストを上回るかを見極めた上で段階的な株主還元余地。安定的な営業CFが確認でき、ネットD/Eが抑制されるなら、小規模な配当導入または自己株取得余地が生まれる可能性。
ビジネスリスク:
- 案件ミックス・期ズレによる利益率のブレ
- 人件費・外注費・エネルギーコスト上昇による粗利圧迫
- 規制・環境基準の変更によるサービス仕様・コスト構造の変化
- 主要顧客・主要案件への依存度上昇リスク
- 新規事業・設備投資の立ち上がり遅延
財務リスク:
- 特別損益の変動による純利益のボラティリティ
- 金利上昇局面での利払いコスト増(変動金利依存度に連動)
- 運転資本の膨張による営業CFの短期的圧迫
- 資本市場環境の悪化による調達条件の悪化
主な懸念事項:
- 営業利益率の微減傾向と負の営業レバレッジ
- 特別損失とみられる要因による税前段階の目減り
- キャッシュフロー・減価償却費未開示でCF品質の検証が困難
重要ポイント:
- 売上は安定、営業利益は小幅減で営業レバレッジがやや逆風
- ROE6.5%は改善余地大、利益率回復が鍵
- 流動性は非常に厚く、短期の財務耐性は高い
- 純利益は特別損失影響で大幅減、再発性の見極めが重要
- CF未開示のため、キャッシュ創出力の確認が次の焦点
注視すべき指標:
- 受注残高・案件稼働率・価格改定進捗
- 販管費率(人件費・外注費)のトレンド
- 特別損益の中身(再発性・一過性)
- 営業CF/純利益、FCF、減価償却費と投資額のバランス
- インタレストカバレッジと有利子負債の満期構成
セクター内ポジション:
国内環境ソリューション/循環型サービスの小型〜中小型プレイヤー群と比べ、粗利率は良好だが総資産回転率は中位、ROEは同業中央値(概ね8〜10%)をやや下回る印象。流動性は相対的に強く、財務安全性は中庸。利益率の再拡大とCFの可視化が評価の鍵。
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