- 売上高: 89.60億円
- 営業利益: 21.95億円
- 当期純利益: 8.71億円
- 1株当たり当期純利益: 30.00円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 89.60億円 | 77.88億円 | +15.0% |
| 売上原価 | 31.56億円 | - | - |
| 売上総利益 | 46.32億円 | - | - |
| 販管費 | 32.16億円 | - | - |
| 営業利益 | 21.95億円 | 14.16億円 | +55.0% |
| 営業外収益 | 35百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 21百万円 | - | - |
| 経常利益 | 20.37億円 | 14.29億円 | +42.5% |
| 法人税等 | 5.11億円 | - | - |
| 当期純利益 | 8.71億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 12.71億円 | 8.39億円 | +51.5% |
| 包括利益 | 12.59億円 | 9.42億円 | +33.7% |
| 支払利息 | 67万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 30.00円 | 18.89円 | +58.8% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 104.65億円 | - | - |
| 現金預金 | 73.61億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 19百万円 | - | - |
| 固定資産 | 36.48億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 1.95億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 1株当たり純資産 | 255.27円 |
| 純利益率 | 14.2% |
| 粗利益率 | 51.7% |
| 流動比率 | 415.6% |
| 当座比率 | 414.8% |
| 負債資本倍率 | 0.26倍 |
| インタレストカバレッジ | 3271.24倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +15.1% |
| 営業利益前年同期比 | +55.0% |
| 経常利益前年同期比 | +42.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +51.5% |
| 包括利益前年同期比 | +33.6% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 46.87百万株 |
| 自己株式数 | 5.39百万株 |
| 期中平均株式数 | 42.38百万株 |
| 1株当たり純資産 | 260.10円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 12.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 125.00億円 |
| 営業利益予想 | 25.00億円 |
| 経常利益予想 | 23.70億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 15.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 33.94円 |
| 1株当たり配当金予想 | 0.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ケアネット(2150)の2025年度Q3累計は、売上高8,960百万円(前年比+15.1%)、営業利益2,195百万円(同+55.0%)、当期純利益1,271百万円(同+51.5%)と、トップラインの拡大に対して利益の伸びが大きい高い営業レバレッジが確認できる四半期でした。売上総利益率は51.7%と高水準で、営業利益率は24.5%(=2,195/8,960)に達し、収益性の改善が顕著です。デュポン分析では、純利益率14.19%、総資産回転率0.672回、財務レバレッジ1.24倍からROEは11.78%と算出され、資本効率は二桁と良好です。総資産13,333百万円、純資産10,790百万円、負債合計2,783百万円からみて、レバレッジは低く、財務健全性は良好と評価できます。流動資産10,465百万円に対し流動負債2,518百万円で流動比率は415.6%、当座比率414.8%と潤沢な流動性を保有しています。支払利息は0.671百万円と軽微で、インタレストカバレッジは3,271倍と極めて高く、金利上昇環境でも耐性が高い構造です。棚卸資産は19百万円と極小で、在庫負担の小さいアセットライトなビジネスモデルが示唆されます。営業外を含む税引前利益を経常利益2,037百万円とみなすと、法人税等511百万円から実効税率は約25.1%と推計され、税負担は標準的な水準と見られます。ROAは約9.5%(=1,271/13,333)で、資産効率も高めです。キャッシュフロー計算書の各区分が未記載であるため、営業CFやFCFの定量的評価は本データからは行えませんが、運転資本は7,947百万円と分厚く、短期の資金繰り面での余力は大きいと見られます。年間配当は0円、配当性向0%のため、現時点では内部留保・成長投資を優先している可能性が高いです。営業利益の伸長(+55%)は売上成長(+15.1%)を大きく上回り、概算DOLは約3.6倍と推計され、スケールメリットや価格・プロダクトミックスの改善が効いていると考えられます。費用内訳や減価償却が未記載のためEBITDAは算出不能ですが、営業利益率の拡大から運営効率の改善が進んでいる公算です。自己資本比率や営業CFなど一部指標は未記載のため、実力把握には補足開示の確認が望まれますが、現時点の財務数値は収益性・安全性ともに良好なバランスを示しています。今後は売上の持続可能性、受注積み上がり、顧客チャーン、ならびに人件費・広告宣伝費の伸びと営業レバレッジの維持可能性が注目点となります。
ROE分解: ROE=11.78%(純利益率14.19% × 総資産回転率0.672回 × 財務レバレッジ1.24倍)。純利益率の高さが主要ドライバーで、資産効率と低レバレッジは安定性に寄与。
利益率の質: 売上総利益率51.7%、営業利益率24.5%と高水準。支払利息0.671百万円で金融費用負担は極小。実効税率は推計約25.1%(=511/2,037)。費用構造の内訳(減価償却、人件費、販促費)は未記載だが、営業利益の伸びが大きく、固定費吸収が進んだ可能性が高い。
営業レバレッジ: 売上+15.1%に対し営業利益+55.0%。概算DOL≈3.6倍(=55.0%/15.1%)。規模拡大や単価改善により高いレバレッジが発現。持続性は費用増(採用・開発・広告)とのバランス次第。
売上持続可能性: 期中売上8,960百万円(+15.1%)は二桁成長を維持。デジタル/プラットフォーム型収益(在庫極小から示唆)の継続獲得が背景と推定。継続率・ARPU・新規顧客獲得効率の維持が鍵。
利益の質: 営業利益率24.5%まで上昇し、収益性改善が顕著。支払利息は微小で、利益は本業貢献が中心。税負担は標準的で一過性の低税率効果依存は見られにくい。
見通し: 高い営業レバレッジは短期的にEPS成長を押し上げ得る一方、採用・販促・開発投資再加速で利益成長率は平準化する可能性。受注/案件残、顧客解約率、価格改定の浸透度合いが今後の方向性を左右。
流動性: 流動資産10,465百万円、流動負債2,518百万円で流動比率415.6%、当座比率414.8%。短期資金繰りは極めて良好。棚卸資産19百万円と在庫負担は軽微。
支払能力: 負債合計2,783百万円、インタレストカバレッジ3,271倍で債務耐性は非常に高い。ROA約9.5%と資産生産性も良好。
資本構成: 財務レバレッジ1.24倍(=総資産/純資産)で実質的に低レバレッジ。自己資本比率は未記載だが、期末数値から逆算すれば概ね80%前後と推定され、財務安全余裕度は大きい。
利益の質: 営業CF未記載のため定量検証は不可。ただし低金利負担・高利益率・在庫極小の構造はキャッシュ創出力を後押ししやすい。
FCF分析: 投資CF・営業CFが未記載のためFCFは算定不能。成長投資(開発、人材、M&A等)の水準次第でFCFは変動しやすい局面と想定。
運転資本: 運転資本7,947百万円と厚めで、短期的な運転資金需要を十分にカバー可能。売上高に対する棚卸資産比率は0.2%と極小で、運転資本効率は高い可能性。
配当性向評価: 年間配当0円、配当性向0%。内部留保を優先し成長投資に資源配分している段階と推測。
FCFカバレッジ: FCF未記載のためカバレッジ評価は不可。利益水準は十分だが、投資キャッシュ需要の有無が政策決定の前提となる。
配当方針見通し: 低レバレッジ・高利益率から潜在的な株主還元余力はある一方、成長投資機会が有望な場合は無配/低配継続の可能性も。今後の方針開示(配当性向目標、総還元方針)を注視。
ビジネスリスク:
- 顧客業種(ヘルスケア・製薬等)のマーケティング投資循環に伴う需要変動
- 広告・プロモーション規制や個人情報保護規制の変更リスク
- 競争激化による単価下落・獲得コスト上昇
- 人材獲得・維持に伴う人件費上昇と営業レバレッジの逆回転
- 新規プロダクト/機能開発の遅延・投資回収の長期化
財務リスク:
- M&A・大型投資実行時ののれん増加および減損リスク(減価償却・減損の未記載で現状把握困難)
- サブスクリプションや前受金の変動に伴うキャッシュフローの季節性(営業CF未記載のため検証不可)
- 金利上昇局面での借入コスト増(現状は利息負担極小だが将来増加の可能性)
主な懸念事項:
- キャッシュフロー計算書の未記載により利益のキャッシュ創出裏付けが確認できない点
- 自己資本比率・減価償却費など一部主要KPIの未記載
- 高い営業レバレッジの持続可能性(採用・販促・開発投資の再加速で利益率反転の可能性)
重要ポイント:
- 二桁売上成長と営業利益+55%で高い営業レバレッジを確認
- 営業利益率24.5%、ROE11.78%、ROA約9.5%と収益性・効率性は良好
- 低レバレッジかつ流動性潤沢で財務健全性が高い
- キャッシュフロー情報未記載のため利益の現金裏付け評価は保留
- 無配継続で内部留保・成長投資優先のスタンスが示唆
注視すべき指標:
- 受注残高・解約率・ARPUなど売上の先行指標
- 人件費・広告宣伝費の伸びと営業利益率のトレードオフ
- 営業CF・FCFの開示(回収サイト、前受/未収の変動)
- 新規プロダクトの収益寄与と粗利率の維持
- M&A方針とのれん/無形資産の増減・減損テスト
セクター内ポジション:
デジタル/プラットフォーム型の収益構造で在庫負担が極小、低レバレッジかつ高利益率という特徴から、国内デジタルヘルス/医療マーケティング領域の中で収益性の水準は上位クラスとみられる。持続的成長の鍵は解約率管理と人材/開発投資の最適化。
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