- 売上高: 353.89億円
- 営業利益: 98.20億円
- 当期純利益: 48.58億円
- 1株当たり当期純利益: 44.24円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 353.89億円 | 295.02億円 | +20.0% |
| 売上原価 | 21.94億円 | - | - |
| 売上総利益 | 273.07億円 | - | - |
| 販管費 | 200.67億円 | - | - |
| 営業利益 | 98.20億円 | 72.40億円 | +35.6% |
| 営業外収益 | 33百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 24百万円 | - | - |
| 経常利益 | 98.37億円 | 72.49億円 | +35.7% |
| 法人税等 | 23.08億円 | - | - |
| 当期純利益 | 48.58億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 70.15億円 | 48.58億円 | +44.4% |
| 包括利益 | 70.08億円 | 49.29億円 | +42.2% |
| 支払利息 | 16百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 44.24円 | 30.42円 | +45.4% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 223.49億円 | - | - |
| 現金預金 | 190.51億円 | - | - |
| 売掛金 | 26.85億円 | - | - |
| 固定資産 | 36.63億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 5.18億円 | - | - |
| 無形資産 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 19.8% |
| 粗利益率 | 77.2% |
| 流動比率 | 289.3% |
| 当座比率 | 289.3% |
| 負債資本倍率 | 0.37倍 |
| インタレストカバレッジ | 613.75倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +20.0% |
| 営業利益前年同期比 | +35.6% |
| 経常利益前年同期比 | +35.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +44.4% |
| 包括利益前年同期比 | +42.2% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 165.56百万株 |
| 自己株式数 | 6.82百万株 |
| 期中平均株式数 | 158.56百万株 |
| 1株当たり純資産 | 133.79円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 26.00円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 463.00億円 |
| 営業利益予想 | 117.00億円 |
| 経常利益予想 | 117.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 85.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 53.60円 |
| 1株当たり配当金予想 | 36.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
JACリクルートメント(21240、連結、JGAAP)の2025年度Q3は、売上高353.89億円(前年比+20.0%)、営業利益98.20億円(+35.6%)、当期純利益70.15億円(+44.4%)と二桁の増収増益で推移しました。粗利益率は77.2%と高水準で、オフィス人材紹介に特有のアセットライト・モデルが確認できます。営業利益率は27.7%(=98.20/353.89)と高く、前年から大幅な改善が示唆されます。デュポン分解では純利益率19.82%、総資産回転率1.308回、財務レバレッジ1.27倍によりROEは33.03%と卓越した資本効率を実現しています。流動比率289.3%、当座比率289.3%、運転資本146.23億円と短期的な流動性は極めて厚く、財務安全性は良好です。負債資本倍率0.37倍、インタレストカバレッジ613.8倍と有利子負債の負担は軽微です。税金費用は23.08億円で、経常利益98.37億円に対する概算実効税率は約23.5%と推定されます(提示の実効税率0.0%は未開示・算出不可の扱いと解釈)。EPSは44.24円と堅調ですが、発行済株式数など一部株式関連データは未開示のため一株指標の深掘りは限定的です。キャッシュフロー計算書は未開示(0表記)で、営業CFやフリーキャッシュフローの実数に基づく評価は保留となります。配当情報も未開示(年間配当0円表記)であり、配当性向・FCFカバレッジの定量評価はできません。人材紹介市場は景気感応度が高い一方、同社は固定費コントロールと高い粗利率で営業レバレッジを活かし、利益成長を上回る効率改善を達成しています。海外・専門職領域や両面型コンサルティングの深耕が単価(フィー率)と成約効率の改善に寄与している可能性があります。総資産は270.46億円、純資産は212.37億円で、自己資本比率は算出不可(0表記)ながら実態としては資本余力が厚いと見られます。短期的には求人数と成約率(CVR)、平均単価の動向が売上の持続性を左右します。中期的には景気後退局面でのディフェンス力(固定費の弾力化、海外分散、顧客セグメントの分散)が鍵となります。総じて、強い収益性と資本効率、保守的なレバレッジで財務健全性は高く評価できる一方、キャッシュフローと配当の未開示により資本配分面の確度は限定的です。データ制約(CF、配当、株式数等の未開示)を前提に、存在する非ゼロの開示数値を中心に分析しています。
ROE分解(デュポン):純利益率19.82% × 総資産回転率1.308回 × 財務レバレッジ1.27倍 = ROE 33.03%。純利益率は高水準で、売上総利益率77.2%に対し販管費率の引き締めが効き、営業利益率は27.7%(=98.20/353.89)まで上昇。営業外費用は支払利息0.16億円と極小で、経常段階まで高い利益率が維持されています。税負担は税金23.08億円/経常98.37億円で概算実効税率約23.5%と妥当圏。営業レバレッジ:売上+20.0%に対し営業利益+35.6%と伸長しており、固定費の伸び抑制と単価・生産性の改善により限界利益率が上昇していると推定。インタレストカバレッジは約614倍と、金融費用は利益率に与える影響が無視可能。EBITDAは未開示(減価償却0表記)ながら、労働集約型・無形資産中心のためD&Aはもともと小さい傾向で、実質的には営業利益がキャッシュ創出力の概況を示唆。総じて、価格(フィー率)、ミックス(ハイエンド・海外)、コンサルタント生産性の三つが利益率改善の主要ドライバーとみられます。
売上成長は+20.0%と強く、成約件数・平均単価ともに堅調である可能性。営業利益+35.6%、純利益+44.4%は営業レバレッジの発現を示し、費用効率化が寄与。利益の質は営業段階での伸長に支えられており、営業外要因依存が小さい点はポジティブ。短期見通しは、求人需要の継続、採用決定までのリードタイム短縮、離職率管理が鍵。四半期の季節性とマクロ減速のリスクは存在し、成長率の鈍化可能性には留意。中期的には、海外比率・専門職領域(DX、製薬、コンサル等)の拡大が単価上昇と安定性に寄与。競争環境(大手総合人材・求人媒体との競合)下でも両面型モデルとリレーション資産が防波堤となる見込み。データ未開示(CF/セグメント)により成長の内訳は推定ベースである点は留意。
流動性:流動資産223.49億円、流動負債77.26億円で流動比率289.3%、当座比率289.3%と強固。運転資本は146.23億円で、売上比41%相当と厚いクッション。支払能力:負債合計79.17億円、負債資本倍率0.37倍でレバレッジは低位。支払利息0.16億円、インタレストカバレッジ約614倍と金利耐性は非常に高い。資本構成:総資産270.46億円、純資産212.37億円で実質自己資本比率は高水準と推定(比率は未開示扱い)。資本余力が大きく、外部調達依存度は低い。固定比率・固定長期適合率は未計算(固定資産内訳未開示)。総じて短期・長期ともに財務健全性は高い。
営業CF、投資CF、財務CF、現金同等物は未開示(0表記)につき、キャッシュフロー品質の定量検証は保留。一般論として、同社のアセットライト・モデルでは営業利益がキャッシュ創出力の先行指標となる傾向。運転資本:期末ベースの運転資本は146.23億円で流動性は厚いが、売上債権回転・前受金等の内訳未開示のためDSO/CCCは評価不可。フリーキャッシュフローは未算出。利益とキャッシュの連動性(営業CF/純利益)をモニターすべきだが、現時点では判断留保とする。
配当情報は未開示(年間配当0円、配当性向0%の表記)で、実際の還元状況は確認不可。EPSは44.24円と利益余力はあるが、フリーキャッシュフロー・自己株式データが未開示のためFCFカバレッジの評価はできない。資本構成の健全性と低レバレッジを踏まえると潜在的な還元余地は示唆される一方、配当方針の開示がないため見通しは中立。今後は通期見通し、資本配分方針(配当性向レンジ、自己株方針)、キャッシュバランスの開示が評価の前提となる。
ビジネスリスク:
- マクロ景気減速・求人意欲低下による成約件数・単価の下押し
- 競争激化(総合人材・求人媒体・外資系エージェント)によるフィー率低下圧力
- 依存セクター偏重(ハイテク、コンサル等)による景気感応度の上昇
- 人材獲得・育成コストの上昇による販管費率悪化
- 規制・労働慣行の変化(同一労働同一賃金、紹介手数料規制等)
財務リスク:
- 売上債権の増加に伴う回収遅延・貸倒れリスク(運転資本の膨張)
- 為替変動リスク(海外事業比率次第、未開示)
- 金利上昇の影響は限定的だが、景気後退局面での急速な受注減に伴う固定費吸収悪化
主な懸念事項:
- キャッシュフロー計算書未開示により利益の現金化の確認ができない
- 配当・自社株の方針・実績が未開示で資本配分の見通しが立てにくい
- 四半期季節性・一過性案件の影響度合いが把握困難
重要ポイント:
- 売上+20.0%、営業利益+35.6%、純利益+44.4%で高い営業レバレッジが顕在化
- 粗利益率77.2%、営業利益率27.7%とアセットライトの強みが利益率に反映
- ROE33.03%、負債資本倍率0.37倍で高い資本効率と健全なレバレッジの両立
- 流動比率289.3%、運転資本146.23億円で短期流動性は極めて良好
- CF・配当の未開示がバリュエーションや株主還元評価のボトルネック
注視すべき指標:
- 成約件数、平均フィー率、コンサルタント一人当たり売上(生産性)
- 売上債権回転日数(DSO)と営業CF/純利益の連動性
- 販管費率(特に人件費率)と採用・育成投資の効率
- 求人需要(新規求人数、稼働案件数)とキャンセル率
- 為替の感応度(海外売上比率が開示される場合)
- 資本配分方針(配当性向、自己株買い)とキャッシュポジション
セクター内ポジション:
同業国内上場の人材関連(パーソル、エン・ジャパン、リクルートHDの人材紹介領域)と比べ、JACは両面型・中途ハイエンド紹介に強みを持つ分、粗利率・営業利益率が相対的に高い一方、景気感応度は高め。レバレッジは低く資本効率は高水準で、アセットライト特性が際立つ。
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