- 売上高: 470.22億円
- 営業利益: 24.42億円
- 当期純利益: 7.57億円
- 1株当たり当期純利益: 159.86円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 470.22億円 | 410.57億円 | +14.5% |
| 売上原価 | 376.54億円 | - | - |
| 売上総利益 | 34.02億円 | - | - |
| 販管費 | 22.84億円 | - | - |
| 営業利益 | 24.42億円 | 11.17億円 | +118.6% |
| 営業外収益 | 61百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 40百万円 | - | - |
| 経常利益 | 24.92億円 | 11.38億円 | +119.0% |
| 法人税等 | 3.81億円 | - | - |
| 当期純利益 | 7.57億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 16.70億円 | 7.57億円 | +120.6% |
| 包括利益 | 17.12億円 | 5.56億円 | +207.9% |
| 支払利息 | 17百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 159.86円 | 72.72円 | +119.8% |
| 潜在株式調整後1株当たり当期純利益 | 72.71円 | 72.71円 | +0.0% |
| 1株当たり配当金 | 44.50円 | 44.50円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 482.64億円 | - | - |
| 現金預金 | 44.58億円 | - | - |
| 固定資産 | 73.30億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 29.98億円 | - | - |
| 無形資産 | 19.99億円 | - | - |
| 投資有価証券 |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 3.6% |
| 粗利益率 | 7.2% |
| 流動比率 | 172.0% |
| 当座比率 | 172.0% |
| 負債資本倍率 | 1.36倍 |
| インタレストカバレッジ | 143.65倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +14.5% |
| 営業利益前年同期比 | +1.2% |
| 経常利益前年同期比 | +1.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +1.2% |
| 包括利益前年同期比 | +2.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 10.61百万株 |
| 自己株式数 | 225千株 |
| 期中平均株式数 | 10.45百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,306.63円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 44.50円 |
| 期末配当 | 54.50円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 1,010.00億円 |
| 営業利益予想 | 51.20億円 |
| 経常利益予想 | 51.30億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 36.20億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 347.07円 |
| 1株当たり配当金予想 | 87.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
XBRLデータ(GPT-5)とPDF決算説明資料(Claude)を統合した分析
大末建設(18140)の2026年度第2四半期(上期)連結決算は、売上高470.2億円(前年同期比+14.5%)、営業利益24.42億円(+118.5%)、経常利益24.92億円、当期純利益16.70億円(+120.5%)と、トップライン・ボトムラインともに力強い伸長を示した。粗利益は34.02億円で粗利率は7.2%と、建設セクターの中堅ゼネコンとしては標準的だが、前年からの改善が示唆される。営業利益率は5.2%(=24.42億円/470.2億円)と大きく改善し、売上成長に対して販管費が相対的に抑制され、営業レバレッジが働いた形だ。デュポン分析では、純利益率3.55%、総資産回転率0.871倍、財務レバレッジ2.25倍の積でROEは6.97%と算出・報告値とも一致しており、収益性・効率性・レバレッジのバランスが取れた水準にある。貸借対照表では総資産539.96億円、純資産239.64億円、負債326.01億円で、負債資本倍率は1.36倍と過度なレバレッジは見られない。流動資産482.64億円に対し流動負債280.53億円で流動比率・当座比率はいずれも172%と良好で、運転資本は202.11億円の積み上がりが確認できる。支払利息は1.7億円ではなく0.17億円(1,700万円)と軽微で、インタレストカバレッジは143.6倍と非常に厚く、利払い負担は実務上無視できる水準だ。法人税等は3.81億円で、当期純利益16.70億円との関係からも税コストは適切な範囲にあると推定される(提示の「実効税率0.0%」は不記載項目のため解釈対象外)。キャッシュフロー計算書の主要項目は不記載であり、営業CF/純利益やフリーキャッシュフローは評価不能である点が分析上の制約である。配当は年0円、配当性向0%とされるが、これも不記載の可能性があるため確定的な結論は避けるべきである。EPSは159.86円と1株当たり利益は堅調だが、発行済株式数・BPSが不記載であるため時価や資本効率との整合は確認できない。建設セクター特有の半期偏重(通期の下期偏重)を勘案すると、上期の利益率改善は通期での更なる上振れ余地も示唆する一方、工期進捗や完成工事の期ズレで変動しうる。原材料・労務コストの動向、受注単価の是正、設計変更・追加工事の回収など、粗利率の持続に直結するファクターのトラッキングが重要である。財務安全性は高く、短期の流動性ストレスは低いと評価できるが、運転資本の積み上がりは案件ミックスや前受金・出来高のタイミングに左右されるため、四半期のブレを許容する必要がある。総じて、売上拡大と営業レバレッジの寄与でROEは6.97%まで改善し、中堅ゼネコンの中でもバランスの取れた収益体質へと回帰している印象である。データの制約(CF、減価償却、株式関連、在庫等の不記載)を前提に、受注高・受注残、原価率の動向、前受金/出来高の推移を次四半期の主要ウォッチ項目としたい。
決算説明資料より:
大末建設の26/3期第2四半期決算説明資料は、GPT分析で示された数値的好調さの背景を、事業戦略・セグメント別実績・サステナビリティ取組で補完している。特に、①受注高100,855百万円(前年比+117.6%)と第2四半期で初の1,000億円超達成、②通期受注予想を117,300→136,000百万円へ上方修正、③売上・営業利益も通期上方修正(売上96,400→101,000百万円、営業利益3,520→5,120百万円)と、GPT分析の「持続可能性検証困難」指摘を覆す強い受注・利益モメンタムが示された。セグメント別では、マンション・集合住宅受注が62,602百万円(構成比62.1%)で倍増、一方で一般建築(イベントホール・庁舎・物流)も34,110百万円(33.8%)と大幅増加し、地域別では近畿47,583百万円(47.2%)が牽引する形で三大都市圏が集中した。案件実績として、大阪IRプロジェクトブロックC(MGM大阪)やMUFG本館など大型民間が含まれ、単価・採算の良好な案件ミックスが粗利率改善(GPT分析の7.2%)に寄与したことが読み取れる。配当は期初予想54円→87円へ増配(年間174円、5期連続増配)とし、GPT分析の「配当不記載・評価保留」を訂正、積極還元姿勢を明示した。サステナビリティではScope1・2排出量削減、ZEB/ZEH提案率100%、女性管理職8.7%など進捗を開示し、FC大阪・UN Pavilion連携や大阪万博チェコパビリオン「大末ホール」の戦略的活用を強調、企業価値向上への取り組みを示した。総じて、GPT分析で定量面から示された「営業レバレッジ・ROE改善・財務安全性」は、受注残の潤沢さ(繰越工事高184,546百万円)と案件種別の多様化により裏付けられ、短期的リスクは限定的と評価できる。
ROEの分解は、純利益率3.55% × 総資産回転率0.871倍 × 財務レバレッジ2.25倍 = 6.97%で、各因子が均衡してROEに寄与している。純利益率は3.55%と改善しており、営業利益率5.2%、経常利益率5.3%からも営業・金融費用面の健全性が確認できる。粗利率7.2%は総合建設業として標準域だが、前年からの改善を示唆し、工事採算(発注者・民間比率、設計変更回収)や外注比率の是正が背景と考えられる。販管費率の抑制により営業レバレッジが顕在化し、売上+14.5%に対して営業利益+118.5%と利益の伸びが大きい。支払利息は1,700万円と軽微で、インタレストカバレッジ143.6倍は本業収益が利払いを十分にカバーしていることを示す。実効税率は提示値が不記載のため算出不能だが、法人税等3.81億円と当期純利益16.70億円からは標準的な税負担感がうかがえる。減価償却費・EBITDAは不記載のためEBITDAマージン評価はできないが、同社のビジネスモデルの資産軽量性を踏まえると償却負担は構造的に限定的である可能性が高い。総資産回転率0.871倍は期末対比ベースで見ても効率は良好で、受注消化の進捗が売上計上へ着実につながっている。総じて、利益率の質は販管費コントロールと原価率改善の両面から強化されているが、完工基準に伴う採算の期ズレに注意が必要である。
売上高は前年同期比+14.5%の470.2億円と、案件消化の順調さと受注環境の堅調さが示唆される。営業利益+118.5%は営業レバレッジの効果を反映し、粗利率の改善も確認できる。上期時点のため単純年率化は適切ではないが、上期の営業利益率5.2%が下期に維持・拡大できれば、通期の利益モメンタムは強い。利益の質に関しては、利息負担が小さく経常利益≒営業利益に近いことから、本業主導の成長である点はポジティブ。もっとも、受注残高・新規受注高、工事種別ミックス(民間・官公庁、建築・土木)や原材料・労務費の動向が不明であり、持続可能性の判断には制約がある。短期的な見通しは、前期比での原価率是正と販管費効率の改善が継続する限り、二桁の営業増益トレンドが期待できる一方、原価サプライズ(物価上昇、協力会社人件費上昇)が逆風となるリスクがある。大型案件の集中や特定顧客依存がある場合、四半期ブレは拡大しうる。海外展開の有無は不明だが、国内民需・再開発・設備投資の回復が追い風となる可能性がある。受注単価の是正、設計変更・追加工事の適正回収、工程短縮による間接費低減が持続性の鍵となる。
流動性は流動資産482.64億円、流動負債280.53億円で流動比率・当座比率ともに172%と非常に良好。棚卸資産は不記載のため当座比率=流動比率となっているが、建設業の性質上在庫水準は限定的であることが多い。支払能力の観点では、負債合計326.01億円、純資産239.64億円、負債資本倍率1.36倍でバランスは健全。財務レバレッジは2.25倍で、資本効率と安全性のバランスが取れている。利払いは1,700万円と極めて軽く、インタレストカバレッジ143.6倍からも有利子負債依存は低いとみられる。自己資本比率は不記載(0.0%表示)であり、実態としては純資産/総資産=44.4%程度と推定される。運転資本は202.11億円と潤沢で、受取勘定・未成工事支出金と前受金・未成工事受入金のネットがプラスとみられる。短期的な資金繰り耐久力は高いが、工事進捗による運転資本の変動性には留意が必要。
キャッシュフロー計算書(営業CF・投資CF・財務CF)は不記載であり、営業CF/純利益やフリーキャッシュフロー(FCF)の定量評価は不能。したがって、利益のキャッシュ化度合い、売上債権回収や前受金の影響、減価償却・引当金による非現金要素の寄与は判断保留とする。一般論として建設業は進行基準/完工基準に伴う前受金・出来高のタイミング差で営業CFが期ズレしやすく、上期・下期で大きく振れることがある。運転資本は202.11億円と積み上がっており、売上拡大局面では営業CFが弱含むこともあり得る。減価償却費も不記載だが、資産軽量モデルであれば非現金費用は限定的で、利益とCFの連動性は比較的高いことが多い。次期開示では、営業CF対純利益(1.0倍前後の安定性)、FCFの連続性、前受金と出来高請求の差額推移を主要確認ポイントとしたい。
配当は年間0円、配当性向0.0%と表示されているが、配当情報は不記載の可能性が高く、確定的評価は控える。EPSは159.86円で、仮に安定配当方針がある場合でも十分な原資が見込まれる水準。FCFカバレッジは0.00倍と表示されるが、CF不記載のため評価不能。資本構成(純資産比率推定44%)と低利払い負担を踏まえると、持続可能な配当余力はあるとみられるが、建設業は運転資本の変動が大きく、配当方針は受注環境とCFの安定性次第。今後は通期ガイダンスに対する達成度、受注残の質、営業CFの安定性が配当の持続可能性判断の鍵となる。
通期ガイダンスは、売上高101,000百万円(期初96,400から+4.8%上方修正)、営業利益5,120百万円(同+45.5%上方修正)、営業利益率5.1%と、上期実績(売上47,022百万円・営業利益2,442百万円・営業利益率5.2%)を踏まえ、下期も堅調な推移を見込む。受注高136,000百万円は、上期100,855百万円の勢いを一定程度維持する前提で、下期35,145百万円の受注を想定。繰越工事高184,546百万円を背景に、下期売上53,978百万円(=101,000-47,022)の消化を計画する。営業利益率は上期5.2%に対し通期5.1%とやや低下見込みだが、完工期ズレや大型案件の粗利率ミックスによるもので、構造的悪化ではない。マンション・集合住宅の受注残が潤沢であり、一般建築(イベント・物流・庁舎)の大型案件も寄与するため、案件ミックスの多様化が利益率の安定化に貢献すると見られる。大阪IRプロジェクトなど数百億円級の案件が複数含まれる可能性があり、進捗が順調であれば通期上振れ余地も存在する。三大都市圏での民間再開発・設備投資の回復が追い風となり、公共案件の底堅さとの組み合わせでバランスの取れた受注構造が実現している。万博関連案件(チェコパビリオン「大末ホール」)の知名度効果やFC大阪トップパートナーシップを通じた地域密着戦略も、中長期の受注基盤強化に寄与すると予想される。原価率のコントロール(外注比率・設計変更回収・工期短縮)が継続する限り、営業レバレッジの発現は下期も期待できる。
経営陣は、上期の受注高1,000億円超達成を「複数の大型案件の受注が寄与」と説明し、通期受注136,000百万円への上方修正の背景として、営業基盤の強化と案件パイプラインの拡充を強調した。売上・営業利益の上方修正については、「売上高の増加および工事採算の良化」により実現可能と判断し、営業利益率5.1%の通期達成を見込む。配当については「5期連続増配」を掲げ、年間174円(期初108円から+61.1%)への増配を決定し、株主還元の積極姿勢を打ち出した。サステナビリティに関しては、「2030年ビジョン:安心と喜びあふれる空間を創造する会社」の実現に向け、Scope1・2排出量削減、ZEB/ZEH提案率100%、ダイバーシティ推進(女性管理職8.7%、女性従業員14.5%)の進捗を報告し、FC大阪パートナーシップやUN Pavilion連携を通じたSDGs推進を強調した。大阪万博チェコパビリオン「大末ホール」については、「万博終了後も建材利用などのビジネス展開を検討」「関西学生アカペラ大会開催など知名度向上に向けた活動を実施」と、中長期の戦略的価値を示した。全体として、短期の業績達成と中長期の企業価値向上(サステナビリティ・株主還元・戦略的パートナーシップ)のバランスを重視する経営方針が読み取れる。
- 受注高1,000億円超達成と通期136,000百万円への上方修正:営業基盤の強化と案件パイプラインの拡充により、マンション・一般建築の双方で大型案件を獲得
- 三大都市圏(関東・近畿・中部)集中戦略:近畿47.2%、関東27.0%、中部17.5%と、民間再開発・設備投資の旺盛な地域へのリソース投入
- 多様化した案件ミックス:マンション62.1%に加え、イベントホール16.0%、庁舎11.1%、物流10.2%と、用途の分散により収益安定性を向上
- 設計施工でのZEB/ZEH/木造化提案率100%達成:環境配慮型建築への注力で差別化と案件単価向上を両立
- 大阪万博チェコパビリオン「大末ホール」を活用した戦略的パートナーシップ:万博期間中の知名度向上、万博後の建材利用・ビジネス展開への布石
- FC大阪トップパートナー契約とSDGs推進:UN Pavilion連携でSDGsスペシャルマッチ開催、地域社会との接点強化と企業価値向上
- サステナビリティKPIの進捗管理:Scope1・2排出量削減、労働災害度数率0.71、女性管理職8.7%、男性育休取得率80.0%と、ESG課題への対応を強化
- 株主還元の積極化:5期連続増配(年間174円、前期99円から+75.8%)と、業績好調に応じた還元方針の明確化
ビジネスリスク:
- 原材料・労務費の上昇による工事採算悪化(鋼材・セメント・協力会社人件費)
- 固定価格契約における設計変更・追加工事の未回収リスク
- 大口案件の集中や特定顧客依存による業績変動性
- 工期遅延・天候・災害等による引渡し遅延とペナルティ
- 協力会社の人手不足・倒産による施工能力低下
- 受注競争激化による入札単価下落と粗利率圧迫
- 品質・安全・コンプライアンス事案発生時のコスト増・信用毀損
財務リスク:
- 運転資本の増加に伴う営業CFの変動性と一時的な資金需要
- 大型案件進捗の期ズレによる利益・CFの乖離
- 与信管理(売上債権・出来高請求)の回収遅延リスク
- 金利上昇局面での資金調達コスト上昇(現状負担は軽微)
- 偶発債務・保証・JV損失の顕在化リスク
主な懸念事項:
- キャッシュフロー(営業・投資・財務)の不記載によりCF品質評価が不能
- 減価償却費・EBITDA不記載で利益の非現金要素分析に制約
- 受注残・新規受注の開示がなく成長持続性の検証が困難
決算説明資料のリスク要因:
- 原材料・労務費の上昇による工事採算悪化リスク(PDF中で明示的言及はないが、「工事採算の良化」の裏返しとして想定される)
- 大型案件の集中(大阪IR、MUFG本館など)による進捗遅延・変動性リスク(PDF中では受注実績として提示されるが、単一案件への依存度増大の可能性)
- 協力会社の人手不足・倒産リスク(業界共通課題、PDF中では建築副産物削減7.6kg/㎡の記載のみで間接的示唆)
- 万博関連案件の一過性リスク:チェコパビリオン「大末ホール」は万博終了後の継続的価値創出を企図するが、万博需要の剥落が下期以降の受注に影響する可能性
- サステナビリティ目標未達リスク:Scope1・2排出量削減、ZEB/ZEH認証取得、ダイバーシティ指標など、進捗が遅れれば評価・信用に影響
重要ポイント:
- 売上+14.5%と営業利益+118.5%で営業レバレッジが強く発現
- ROE6.97%は純利益率改善と資産効率の寄与でバランス良好
- 流動比率172%、インタレストカバレッジ143.6倍と財務安全性は高い
- CF不記載のため利益のキャッシュ化とFCF持続性は未評価
- 原価率の是正が続けば利益モメンタム維持の余地
注視すべき指標:
- 新規受注高・受注残高とその粗利率(受注単価の是正状況)
- 売上総利益率と外注比率、設計変更・追加工事の回収率
- 営業CF/純利益、前受金と出来高請求の差額推移
- 販管費率の推移と人件費・間接費の伸び管理
- 有利子負債水準と調達金利、インタレストカバレッジの継続性
セクター内ポジション:
中堅ゼネコン群において、財務安全性と資産効率は良好、利益率は大手準大手(スーパーゼネコン)には劣後するが改善トレンドにあり、同業中堅内ではバランス型のポジション。
- 第2四半期受注高100,855百万円で1,000億円超達成は同社史上初、前年同期比+117.6%の大幅増加
- 通期受注予想を117,300→136,000百万円へ18,700百万円(+15.9%)上方修正、案件パイプライン強化を示唆
- 通期営業利益予想を3,520→5,120百万円へ1,600百万円(+45.5%)上方修正、営業利益率5.1%見込み
- 配当予想を期初108円→174円へ66円増配(+61.1%)、中間87円・期末87円で5期連続増配を表明
- 主要受注案件:大阪IRプロジェクト(MGM)、MUFG本館、物流DPL川越、長崎グランドオーク浦上など多様化
- 地域別受注:近畿47,583百万円(47.2%)が最大、関東27,306百万円(27.0%)、中部17,626百万円(17.5%)と三大都市圏集中
- 用途別受注:マンション62,602百万円(62.1%)が主軸、イベントホール16,132百万円(16.0%)、庁舎・物流も各10,000百万円超
- 繰越工事高184,546百万円と期首130,281百万円から大幅増、売上・利益の安定性を担保
- 大阪万博チェコパビリオン「大末ホール」を活用した戦略的パートナーシップ、万博後の建材利用・知名度向上施策
- サステナビリティKPI進捗:Scope1・2排出原単位7.8t-CO₂/億円、ZEB/ZEH提案率100%、女性管理職8.7%、男性育休80.0%
本分析はAIにより自動生成されたものです。以下の点にご留意ください。
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