- 売上高: 146.02億円
- 営業利益: 17.36億円
- 当期純利益: 5.24億円
- 1株当たり当期純利益: 78.84円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 146.02億円 | 123.74億円 | +18.0% |
| 売上原価 | 92.68億円 | - | - |
| 売上総利益 | 31.07億円 | - | - |
| 販管費 | 24.12億円 | - | - |
| 営業利益 | 17.36億円 | 6.95億円 | +149.8% |
| 営業外収益 | 1.42億円 | - | - |
| 営業外費用 | 23百万円 | - | - |
| 経常利益 | 18.75億円 | 8.13億円 | +130.6% |
| 法人税等 | 2.79億円 | - | - |
| 当期純利益 | 5.24億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 12.21億円 | 4.91億円 | +148.7% |
| 包括利益 | 25.48億円 | 5.09億円 | +400.6% |
| 減価償却費 | 1.44億円 | - | - |
| 支払利息 | 14百万円 | - | - |
| 1株当たり当期純利益 | 78.84円 | 31.92円 | +147.0% |
| 1株当たり配当金 | 0.00円 | 0.00円 | - |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 215.56億円 | - | - |
| 現金預金 | 87.34億円 | - | - |
| 売掛金 | 20.85億円 | - | - |
| 棚卸資産 | 8.53億円 | - | - |
| 固定資産 | 131.15億円 | - | - |
| 有形固定資産 |
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減 |
|---|
| 営業活動によるキャッシュフロー | 9.88億円 | - | - |
| 財務活動によるキャッシュフロー | -6.22億円 | - | - |
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 8.4% |
| 粗利益率 | 21.3% |
| 流動比率 | 214.5% |
| 当座比率 | 206.1% |
| 負債資本倍率 | 0.48倍 |
| インタレストカバレッジ | 124.07倍 |
| EBITDAマージン | 12.9% |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | +18.0% |
| 営業利益前年同期比 | +1.5% |
| 経常利益前年同期比 | +1.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +1.5% |
| 包括利益前年同期比 | +4.0% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 17.10百万株 |
| 自己株式数 | 1.61百万株 |
| 期中平均株式数 | 15.49百万株 |
| 1株当たり純資産 | 1,585.22円 |
| EBITDA | 18.80億円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 0.00円 |
| 期末配当 | 170.00円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| Environmentalsystem | 2百万円 | 22.82億円 |
| PlumbingSanitaryEquipment | 45万円 | -2.01億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 330.00億円 |
| 営業利益予想 | 40.00億円 |
| 経常利益予想 | 42.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 29.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 187.16円 |
| 1株当たり配当金予想 | 29.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
株式会社オーテックの2026年度第2四半期(連結、JGAAP)業績は、売上高146.0億円(前年比+18.0%)とトップラインが堅調に拡大し、営業利益は17.36億円(同+149.7%)と大幅増益で、営業レバレッジが強く働いた半期となった。売上総利益は31.07億円、粗利率は21.3%と良好で、前年からの原価改善・価格改定・ミックス効果のいずれか(または複合)が示唆される。営業利益率は11.9%(=17.36/146.02)と、前年推定5.6%から大幅改善し、収益性の構造改善が進展している。経常利益は18.75億円と営業利益を上回り、営業外での収支(受取利息・持分法・補助金等の可能性)が寄与した一方、支払利息は1.40億円弱と小さく、財務負担は限定的である。当期純利益は12.21億円(同+148.6%)で、純利益率8.36%と2桁に迫る水準に改善した。デュポン分解では、純利益率8.36%、総資産回転率0.403回、財務レバレッジ1.47倍の積でROEは4.97%と算出され、報告値と整合する。ROAは概算で3.37%(=12.21/361.91)と、資産効率の改善余地は残るが、利益率の向上がROEを牽引した。営業CFは9.88億円で、純利益対比0.81倍と概ね良好な変換率だが、純利益をやや下回り、引き続き運転資本の動向に注意が必要である。貸借対照表は総資産361.9億円、負債合計117.7億円、純資産245.6億円と堅固で、負債資本倍率0.48倍、流動比率214.5%、当座比率206.1%と流動性・支払能力に余裕がある。インタレスト・カバレッジは124.1倍と極めて高く、金利上昇耐性も高い。棚卸資産は8.53億円と相対的に軽く、半期売上原価に対する在庫日数は概算で17日前後と回転は良好に見える。配当は期中ゼロで、配当性向0%だが、これは方針未定または期末配当偏重の可能性がある(FCFが不開示で判断保留)。投資CF・現金残高・自己資本比率、発行済株式数等にゼロ表記があるが、これは不記載項目であり実額ゼロを意味しない点に留意が必要である。全体として、収益性の改善と健全なバランスシートが確認でき、キャッシュ創出力も一定の裏付けがある一方、運転資本の動向、受注環境の持続性、価格転嫁の継続性が重要なフォロー論点となる。前年度比の大幅な利益率改善は一過性か構造的かの見極めが、今後のROE水準の持続性評価に直結する。建設・設備関連と想定される事業特性上、案件採算のブレや固定価格契約のコスト上振れリスクにも留意が必要である。期中の税負担は約2.79億円で、経常利益対比の実効税率は概算15%程度と見られるが、特別損益の有無が不明で確度は中程度である。データには不記載項目が散見されるため、現金残高、設備投資、配当方針、受注高・受注残などの補完開示が揃えば、より高精度なキャッシュフローと資本政策の評価が可能となる。
ROE分解(デュポン): 純利益率8.36% × 総資産回転率0.403回 × 財務レバレッジ1.47倍 = ROE 4.97%。今期のROEは主に純利益率の上昇が牽引し、レバレッジ寄与は限定的。営業利益率は11.9%(前年推定約5.6%)に改善し、粗利率21.3%と合わせて原価管理・価格転嫁が奏功。EBITDAは18.80億円、EBITDAマージン12.9%で、減価償却費は1.44億円と軽く、キャッシュ創出力は利益水準に概ね連動。営業外費用は支払利息1.40億円弱と小さく、インタレストカバレッジ124.1倍は利益耐性の高さを示す。営業レバレッジ: 売上+18.0%に対し営業利益+149.7%と高い感応度が確認され、固定費の吸収が進んだ可能性が高い。利益率の質: 粗利率改善と販管費の伸び抑制が主因と推定されるが、非反復的な高採算案件・工事進捗の偏在、在庫評価益等の一過性が含まれる可能性は排除できない。ROAは約3.37%で、資産効率面の改善(受取債権回転、WIP管理、余剰現金の活用)余地がある。
売上は146.0億円で前年比+18.0%と堅調。建設・設備系の特性から受注残の消化や大型案件の進捗寄与が想定される。利益の質は、営業利益+149.7%、当期純利益+148.6%とトップライン以上の伸長で、価格転嫁とミックス改善が進んだ公算。前年推定営業利益は約6.95億円、営業利益率は約5.6% → 今期11.9%へと大幅改善しており、持続性の検証(受注環境、競争環境、コストインフレ下の価格決定力)が重要。今後の見通しは、半期でこの伸長を踏まえると通期ガイダンスがある場合は上振れ余地も考えられるが、案件進捗のタイミング影響が大きく、後半の巻き戻しリスクにも注意。受注高・受注残、ブック・トゥ・ビル、単価動向の開示があれば持続可能性の評価精度が高まる。設備投資や採用計画の拡大があれば、来期以降の増収余地と同時に固定費の増加によるレバレッジ後退リスクも併存する。
流動性は流動比率214.5%、当座比率206.1%と非常に良好。運転資本は115.08億円と十分なクッションがある。支払能力は負債資本倍率0.48倍と保守的で、金利負担も軽微。総資産361.9億円、純資産245.6億円で、自己資本比率のゼロ表記は不記載に伴う表示と解釈(実態は高水準と推定)。短期負債の比率が高い(流動負債100.47億円/負債合計117.69億円)ため、短期資金運用の効率と手元流動性の実額確認が重要。棚卸資産8.53億円は半期売上原価92.68億円に対して軽量で、在庫日数は概算17日前後と良好。在庫評価や工事未収入金・前受金等の詳細があれば、より精緻な資本構成・運転資本の健全性評価が可能。
営業CFは9.88億円で、純利益12.21億円に対して0.81倍。利益に対するキャッシュ変換は概ね許容範囲だが、100%を下回っており、運転資本の増加(売上債権・仕掛工事の積み上がり等)が示唆される。減価償却費1.44億円の非資金費用を考慮すれば、EBITDAに見合うキャッシュ創出は一定程度確認できる。投資CFは不記載(0表記)で、設備投資・M&A・無形投資の実態は不明。結果、フリーキャッシュフローの真水評価は困難(提示のFCF=0は不記載に由来)。運転資本は115.08億円と厚く、売上拡大局面では追加の運転資金需要が発生しやすい。受取債権回転、工事進行基準に伴う未収入金・前受金のバランスが今後の営業CFのブレ要因。期末現金残高は不記載のため、実質的な手元流動性とネットキャッシュ/ネットデットの判断は留保。
年間配当は期中ゼロ、配当性向0%だが、通期での期末配当または業績連動配当方針の可能性があるため現時点評価は保留。営業CFが純利益の81%と一定の裏付けはあるが、FCF・投資CFが不明なため、配当のキャッシュカバレッジの定量評価はできない。バランスシートは純資産厚めで財務余力は高い一方、受注成長に伴う運転資金需要が配当原資の可処分部分を左右する。今後、通期FCF(営業CF−投資CF)とネットキャッシュポジション、ならびに配当方針(DOE/配当性向/安定配当)の開示が整えば、持続可能性評価の確度が高まる。
ビジネスリスク:
- 大型案件の採算ブレ(固定価格契約における原価上振れ、下請コスト上昇)
- 受注・受注残の変動に伴う売上認識の期ズレ(工事進行の進捗依存)
- 資材価格・人件費の上昇と価格転嫁の遅延
- 人手不足・技能者確保難による工期遅延と追加原価
- 顧客業種の設備投資サイクルに連動した需要変動
- 品質保証・やり直し工事等に伴う一時費用発生
財務リスク:
- 売上拡大局面での運転資本増加に伴う営業CFの変動
- 与信リスク(売上債権・工事未収入金の回収遅延)
- 金利上昇による資金調達コスト増(現状影響は軽微だが、長期的には注視)
- 投資CFの不透明性(設備・システム投資、M&A等のキャッシュアウト未把握)
主な懸念事項:
- 利益率の急改善が持続的か、一過性案件の寄与かの判別
- 受注高・受注残、ブック・トゥ・ビルの開示不足
- 現金残高・ネットキャッシュの不記載による流動性評価の不確実性
重要ポイント:
- 売上+18%、営業利益+150%で営業レバレッジが強く発現、営業利益率は11.9%へ改善
- ROEは4.97%で、主因は純利益率の上昇。レバレッジ依存度は低い
- 営業CFは9.88億円で純利益の81%と概ね良好だが、運転資本増で100%未達
- バランスシートは負債資本倍率0.48倍、流動性指標も良好で財務耐性が高い
- インタレストカバレッジ124倍と金利耐性は極めて強い
注視すべき指標:
- 受注高・受注残とブック・トゥ・ビル
- 粗利率と営業利益率の持続性(価格転嫁・ミックス・原価の内訳)
- 営業CF/純利益比率(>1倍の維持可否)
- 売上債権・工事未収入金の回転日数
- 投資CF(設備投資、IT投資、M&A)とFCFの安定性
- ネットキャッシュ/ネットデットと手元流動性の推移
セクター内ポジション:
収益性の改善と保守的な財務構成により、同業中堅の中でも収益ボラティリティ耐性と余力が相対的に高い一方、案件進捗や価格転嫁の継続性に依存する度合いは業界平均並み。受注データとFCFの透明性が高まれば、評価の確度は一段と向上する。
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