- 売上高: 205.56億円
- 営業利益: 48.74億円
- 当期純利益: 33.90億円
- 1株当たり当期純利益: 66.26円
| 項目 | 当期 | 前期 | 増減率 |
|---|
| 売上高 | 205.56億円 | 215.71億円 | -4.7% |
| 売上原価 | 154.71億円 | - | - |
| 売上総利益 | 61.00億円 | - | - |
| 販管費 | 12.50億円 | - | - |
| 営業利益 | 48.74億円 | 48.50億円 | +0.5% |
| 営業外収益 | 90百万円 | - | - |
| 営業外費用 | 11百万円 | - | - |
| 経常利益 | 49.18億円 | 49.29億円 | -0.2% |
| 法人税等 | 15.38億円 | - | - |
| 当期純利益 | 33.90億円 | - | - |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 33.83億円 | 33.66億円 | +0.5% |
| 包括利益 | 38.48億円 | 31.01億円 | +24.1% |
| 1株当たり当期純利益 | 66.26円 | 64.73円 | +2.4% |
| 1株当たり配当金 | 64.00円 | 64.00円 | +0.0% |
| 項目 | 当期末 | 前期末 | 増減 |
|---|
| 流動資産 | 1,002.41億円 | - | - |
| 現金預金 | 325.23億円 | - | - |
| 固定資産 | 289.14億円 | - | - |
| 有形固定資産 | 160.35億円 | - | - |
| 無形資産 | 2.88億円 | - | - |
|
| 項目 | 値 |
|---|
| 純利益率 | 16.5% |
| 粗利益率 | 29.7% |
| 流動比率 | 488.1% |
| 当座比率 | 488.1% |
| 負債資本倍率 | 0.22倍 |
| 項目 | 前年同期比 |
|---|
| 売上高前年同期比 | -4.7% |
| 営業利益前年同期比 | +0.5% |
| 経常利益前年同期比 | -0.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益前年同期比 | +0.5% |
| 包括利益前年同期比 | +24.1% |
| 項目 | 値 |
|---|
| 発行済株式数(自己株式含む) | 54.75百万株 |
| 自己株式数 | 3.68百万株 |
| 期中平均株式数 | 51.07百万株 |
| 1株当たり純資産 | 2,047.18円 |
| 項目 | 金額 |
|---|
| 第2四半期配当 | 64.00円 |
| 期末配当 | 111.50円 |
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|
| DomesticConstruction | 0円 | 45.38億円 |
| 項目 | 予想値 |
|---|
| 売上高予想 | 950.00億円 |
| 営業利益予想 | 215.00億円 |
| 経常利益予想 | 220.00億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益予想 | 153.00億円 |
| 1株当たり当期純利益予想 | 75.67円 |
| 1株当たり配当金予想 | 82.00円 |
このデータはXBRLファイルから自動抽出されたものです。正確性については開示資料の原本をご確認ください。
ショーボンドホールディングス(14140)の2026年度Q1は、売上高20,556百万円(前年比-4.7%)とトップラインは減速した一方、営業利益4,874百万円(+0.5%)・当期純利益3,383百万円(+0.5%)と増益を確保し、採算改善が際立つ四半期でした。営業利益率は23.7%と前年から約1.2ポイント改善し、粗利益率29.7%も高水準で推移しています。経常利益は4,918百万円で、金融収支の中立性が示唆され(支払利息の記載は不開示)、本業の稼ぐ力が損益を牽引しています。純利益率は16.46%と高位で、JGAAPの建設関連としては利益率面の競争力が確認できます。貸借対照表では自己資本104,547百万円、総資産122,347百万円と強固な資本基盤を維持し、負債資本倍率0.22倍、流動比率488%と流動性・安全性が極めて高い構造です。デュポン分析では、純利益率16.46%、総資産回転率0.168倍、財務レバレッジ1.17倍から試算ROEは3.24%となり、低レバレッジを高収益率で補完するモデルが示されます。Q1は公共工事の季節性や案件進捗の影響を受けやすく、総資産回転率は低く見えますが、年間では改善余地がある点に留意が必要です。営業CF・投資CF・財務CF、減価償却費、利息、配当関連は不開示(0は未記載)で、キャッシュフロー品質やFCFでの裏付け評価には制約があります。税金等は1,538百万円で、当四半期の実効税率は概算で31%程度とみられ、利益の質は制度的にも妥当な範囲です。営業レバレッジはポジティブに作用し、売上減でも固定費の吸収や原価改善により利益成長を確保しています。財務健全性は極めて高く、将来の受注変動や資材・人件費変動に対する耐性が大きいと評価されます。EPSは66.26円で、単純割り戻しから推計される発行済株式数は約5,105万株と推定されます(会社公表値ではなく参考)。当社は橋梁・コンクリート構造物の補修・補強というニッチで高付加価値領域に強みがあり、案件ミックス・工期管理を通じたマージン維持が鍵です。受注・受注残や工事採算の開示が今後の見通し判断で最重要となります。配当は不開示で定量評価不能ですが、強いバランスシートから還元余地は構造的に存在するとみられます。総じて、利益率の質・安全性は高い一方、売上の持続性とキャッシュフロー裏付けの検証が今後の焦点です。なお、CF関連・D&A・株式数・配当の0表記は未記載を意味し、実際のゼロではない点に留意してください。
ROE分解: 純利益率16.46% × 総資産回転率0.168回 × 財務レバレッジ1.17倍 = ROE 3.24%(提供値と一致)。高い収益率に対し、資産回転とレバレッジは保守的で、低リスク・中ROE構造。
利益率の質: - 売上総利益率29.7%、営業利益率23.7%(= 4,874/20,556)。前年営業利益率は約22.5%(= 4,850/21,563と推計)で約+1.2pp改善。
- 経常利益率23.9%(= 4,918/20,556)。金融費用の影響は軽微と推定。
- 純利益率16.46%。実効税率は約31.3%(= 1,538/4,918)と標準的水準で、利益の質に歪みは少ない。
営業レバレッジ: 売上-4.7%に対し営業利益+0.5%と逆行。固定費コントロールと案件採算改善が奏功。営業利益率は+1.2pp改善し、原価改善・ミックス効果の寄与が示唆。Q1の季節性を踏まえると通期の持続性検証が必要。
売上持続可能性: 売上は20,556百万円(-4.7%)。公共投資の配分・発注時期、案件進捗の季節性が影響した可能性。受注高・受注残の開示が未入手のため定量裏付け不能。
利益の質: 営業・経常・純利益が増益。マージン拡大が牽引。税率31%前後で特殊要因の影響は限定的。減価償却費未記載のためEBITDA評価は不可だが、営業利益水準自体が高い。
見通し: 短期は高採算案件の進捗次第。資材価格は落ち着きつつも人件費は上昇基調で、採算管理が鍵。中期は老朽インフラ補修需要の構造的追い風が継続する一方、入札競争・施工体制の確保が制約。受注・人員計画のモニタリングが必須。
流動性: 流動資産100,241百万円、流動負債20,538百万円で流動比率488%、当座比率も同水準(棚卸資産未記載)。運転資本79,703百万円。短期の資金余力は非常に高い。
支払能力: 負債合計22,763百万円、純資産104,547百万円で負債資本倍率0.22倍。財務レバレッジ1.17倍。支払利息未記載だが、財務負担は軽微と推定。
資本構成: 自己資本比率(未記載)だが、純資産/総資産=約85.5%(=104,547/122,347)と実質的に極めて厚い自己資本。追加レバレッジ余地はあるが、現状は保守的。
利益の質: 営業CF・投資CF・財務CFが未記載のため、損益とキャッシュの一致度は評価困難。税負担は実効税率約31%で平準的。
FCF分析: FCF未記載につきカバレッジ定量評価不可。営業利益が厚く、通常の前受金・出来高入金が進めばキャッシュ創出は見込めるが、工事進捗・前受/未成工事支出金の動き次第で変動大。
運転資本: 運転資本79,703百万円。流動資産が潤沢で短期資金繰りは盤石。AR・受注残・未成工事勘定のブレが四半期のCFを左右するため、次四半期での回収進捗確認が重要。
配当性向評価: 年間配当・配当性向は未記載。EPSは66.26円(Q1)で、通期利益水準に依存。定量的な配当性向算定は不可。
FCFカバレッジ: FCFが未記載のため評価不能。強固なバランスシートから配当原資の耐久性は高いと推定されるが、現金実在額・CF創出の裏付け確認が前提。
配当方針見通し: 同社は安定配当志向の業界慣行に合致しやすい事業特性(安定需要・高マージン)を有するが、正式方針・実績開示の確認が必要。受注の見通しと人員投資の計画が還元余地を左右。
ビジネスリスク:
- 受注・受注残の変動(公共投資配分、入札競争)
- 工事採算のブレ(資材・人件費上昇、下請管理)
- 工期遅延・品質保証コストの発生
- 労務確保難(技術者不足による施工能力制約)
- 災害・気象影響による工程変動
- 特定分野・顧客(公共案件)への依存度
- 季節性・四半期偏重による売上・CFの変動
財務リスク:
- キャッシュフロー未開示による資金創出力の不確実性
- 前受金・未成工事支出金の変動による運転資金需要の振れ
- 金利上昇局面での資金コスト上昇(債務水準は低いが潜在リスク)
- 大型案件の回収遅延に伴うAR増加・流動性変動
主な懸念事項:
- 売上の前年比マイナスと季節性の影響度合いの切り分け
- 受注高・受注残・採算の開示不足
- キャッシュフロー・減価償却費等の未記載による利益の質評価の制約
重要ポイント:
- 売上減でも営業・純利益は増加、営業利益率は23.7%まで改善
- 資本構成は極めて保守的(負債資本倍率0.22倍、実質自己資本比率約85%)
- ROEは3.24%で低レバレッジ構造、収益率の高さが支え
- Q1季節性と案件ミックスが業績に影響、受注・受注残の確認が必須
- CF関連未開示でFCF裏付け評価に限界、次四半期以降のCF開示が重要
注視すべき指標:
- 受注高・受注残とその採算(粗利率・営業利益率の先行指標)
- 総資産回転率と売上の季節的平準化進捗
- 原価率(材料・外注・労務)とSG&A比率の推移
- 運転資金の変動(未成工事勘定、前受・出来高入金、売上債権回収)
- 人員計画・稼働率(施工能力の増強と固定費吸収)
- 実効税率の安定性と特別要因の有無
セクター内ポジション:
国内インフラ補修ニッチで高利益率・低レバレッジ・高流動性の強みを持ち、ゼネコン大手より安定したマージン特性を示す一方、売上規模の伸長は受注・人員制約に左右されやすい。
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